Yuu ☆ Yuu ☆ Hakusho ( Yu Yu Hakusho : Ghost Files ) Episode 79
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( ナレーション ) 魔 界 と 人間 界 を つなぐ 暗黒 の 扉 を 開き
人間 界 を 滅亡 せ ん と たくらむ 仙水 ( せんすい ) が
ついに 幽助 ( ゆう すけ ) たち に 全面 戦争 を 仕掛け て き た
霊 光 裂 蹴 拳 ( れいこ うれ っ しゅうけん ) の 使い 手 仙水 は
幽助 たち の 攻撃 を 巧み に かわし て
ぼたん 静 流 ( し ずる ) 御手洗 ( み たらい ) の いる マンション を 爆破 し た
繁華街 の 雑踏 に 逃げ込 ん だ 仙水 を 幽助 は 追い詰め た
だが それ は 仙水 の 作戦 だった の だ
彼 の 真 の 狙い は 桑原 ( くわばら ) の 捕獲 で あった
( 天沼 ( あま ぬま ) ) ひ ゃっ は !
( 桑原 ) う わ っ バカ 反対 車線 走る ん じゃ ねえ
( 男性 A ) う わ ~
( ブレーキ 音 )
( 桑原 ) お … おいおい あ ~ !
( 天沼 ) ひ ゃっ は ハハ
( 男性 B ) ああ …
( 爆発 音 )
( 天沼 ) 赤 信号 みんな で 渡れ ば 怖く な いっと
( 桑原 ) しょ え ~ !
( 人々 の ざわめき )
( 幽助 ) どけ ど け どけ ( 男性 C ) 何 だ ?
( 幽助 ) おら どき や がれ !
( バイク の エンジン 音 )
( 女性 ) 一体 何 が あった の ?
( コエンマ の せきこみ )
( コエンマ ) 思った より ひどい 爆発 だ な
( 幻 海 ( げんかい ) ) それ だけ ヤツ の 力 が すごい って いう こと だ
だが 仙水 は なぜ 幽助 を 狙わ ず マンション を 爆破 し た ん だ ?
( コエンマ ) 狙い は 御手洗 だ ろ う
( コエンマ ) だ が ああ も 簡単 に 自分 の 仲間 を 殺 そ う と する と は な
ヤツ の 性格 が そう さ せる の だ ろ う
( コエンマ の せきこみ ) ( 幻 海 ) 慌てる な
ハアー て や !
( コエンマ ) 煙 が … ( 幻 海 ) 衝撃 波 で 散らし た だけ だ
( 幻 海 ・ コエンマ ) あっ
( コエンマ ) ぼたん 大丈夫 か ?
( 幻 海 ) フン !
( コエンマ ) しっかり しろ ( 幻 海 ) 背中 を 強く 打って る な
( 幻 海 ) おい お前
お前 は 助けよ う と も せ ず ただ そう やって 見 て い た の か
( 御手洗 ) だ … だって 僕 は お前 ら の 敵 だ ぞ
( 幻 海 ) フン ! もう 一 度 腹ばい に 寝かせ な
( コエンマ ) あ … ああ
ハアー
( 御手洗 ) 僕 は 仙水 さん の 仲間 な ん だ ぞ
お前 が そう 思って い て も
果たして 仙水 が そう 思って い て くれる かな
( 螢子 ( けいこ ) ) ハァ … ハァ …
( プー ) プー !
( 螢子 ) あっ プー !
( 蔵 馬 ( くらま ) ) どう し た ? ( 螢子 ) プー が !
( プー ) プー プー プー
( 蔵 馬 ・ 螢子 ) あっ !
( 幻 海 ) ハァ
( 走って くる 足音 )
( 螢子 ) おばあ ちゃん 大変 な の
( 幻 海 ) どう し たんだい ?
( 螢子 ) あっ ぼたん さん
( 幻 海 ) 大丈夫 だ じき に 元気 に なる
( 蔵 馬 ) 幻 海 師範
もう 1 人 お 願い し ます
( コエンマ ) 静 流 !
( 幻 海 ) 静 流 の ほう が ダメージ が 大き そう だ
( 幻 海 ) ベッド へ 運び な ( 蔵 馬 ) はい
( ぼたん ) ん ん …
あれ ま ! あ たしゃ どう し たんだい ?
( コエンマ ) おい 大丈夫 か ?
( ぼたん ) は ? 何 が です か ?
( 幻 海 ) のんき な もん だ 今 まで のび て い た くせ に
( ぼたん ) え ?
( コエンマ ) 本棚 の 下敷き に なって 気絶 し て おった の だ
( ぼたん ) アハハ そう だった そう だった
( 幻 海 ) よけ られ なかった の かい ? まったく 鈍い ヤツ だ な
( ぼたん ) ハハ す いま し ぇん
ぼ … 僕 を 助けよ う と し た ん だ
僕 の ほう に 棚 が 倒れ て き て
僕 を かばって 逆 に 彼女 が 下敷き に …
わから ない … なんで あんた も 桑原 も
なんで 僕 なんか 助ける ん だ
僕 は お前 ら の 敵 な ん だ ぞ
いや “ なんで ” って 言わ れ て も …
いきなり 爆発 が 起き て …
( ぼたん の 悲鳴 )
( 御手洗 ) う わ っ
う っ 痛 ( い て ) て … あっ !
危ない !
あ ~ っ !
う っ ちょ … あっ ああ …
とっさに 体 が 動 い ちゃ った わけ
( コエンマ ) だ そう だ
ハハハ あたし あんまり 深く 考える ほう じゃ ない から ね
( 御手洗 ) あ …
( 蔵 馬 ) 人 を 助ける なんて そんな もん さ
あまり 堅く 考え ない ほう が いい
けど 僕 の 周り に は 今 まで 1 人 も … あの ビデオ に だって …
( コエンマ ) お前 は 「 黒 の 章 」 の ビデオ テープ を 見せ られ て
洗脳 さ れ とる ん だ
違う 違う
( 蔵 馬 ) 人間 の 耐え難い 一面 ばかり 見せ られ て
混乱 する 君 の 気持ち は わかる
だが そう じゃ ない 人間 も たくさん いる さ
ところで 幽助 は どう し た ?
( 彼 氏 ) ねえ どう ? 僕 の ハンドル さばき は
( 彼女 ) キャー ! フフッ もっと 飛ばし て !
( クラクション ) ( 彼 氏 ) あ ?
生意気 な ヤツ
抜か せる か
( 彼女 ・ 彼 氏 ) は …
な … 何 だ よ 超 心外 だ な あんな 車 に 抜か れる なんて …
( 走行 音 ) お ?
おお ~ っ
チャ … チャリンコ に 抜か れ た …
ウソ でしょ …
( 幽助 ) 仙水
何でも て め え の 思いどおり に 運ぶ と 思ったら 大 間違い だ ぜ
やっぱり ゲーセン と 本物 は 違う ね
( 桑原 の うめき声 )
後ろ の 兄ちゃん うるさい よ
( 巻 原 ( まき はら ) ) ああ 俺 が 締め 上げ てる から な
ヤツ の 能力 を 早く 高め て やり たく て ね
苦しめ ば 苦しむ ほど 能力 を 高め て いく
ヤツ ら は そう いう 地道 な 人種 だ ろ
( 桑原 の うめき声 )
( 仙水 ) 耳障り だ な 巻 原 やめろ
( 桑原 ) ハァ … ハァ …
なんで 俺 を 殺さ ねえ
貴 様 を 殺す つもり は ない 貴 様 は 俺 たち の 仲間 に なる ん だ
( 桑原 ) 仲間 に なる だ ? 俺 が ?
( 仙水 ) ある 能力 に 目覚め て しまった ので ね
我々 に は その 能力 が 必要 な ん だ
( 桑原 ) ケッ て め えら が 必要 でも 俺 は ごめん だ ぜ
( 仙水 ) 貴 様 の 意思 など 関係ない
我々 は 貴 様 の 能力 を 仲間 と し て 迎え入れる ん だ
戸 愚 呂 ( とぐろ ) の 兄 の よう に な
( 桑原 ) な っ … ヤツ は 死 ん だ はず じゃ …
生き て た の さ それ を 巻 原 が 食った
何 だ と !
あの デブ 戸 愚 呂 を 食って その 能力 を 手 に 入れ たって の か ?
心配 する な
貴 様 が 食わ れる の は その 能力 が 完全 に なって から だ
ざ けん な この 野郎 !
う わ ~ !
( うめき声 )
早く あいつ を 食い て え な
( 天沼 ) あれ ? 何 だ ありゃ
どう し た ?
( 仙水 ) ん ? ( 桑原 ) う っ …
( 幽助 ) 待って ろ よ 桑原 すぐ に 助け て や ん ぜ
浦 飯 ( うらめし ) !
( 幽助 ) 仙水 …
くわ ~ !
信じ られ ねえ チャリ で 追って き や がる
あの まま に し て おい て い い ん です か ?
( 仙水 ) 気 に する な もう 手 は 打って ある
我々 は こいつ を 運ぶ だけ で いい
おりゃ あ !
おら おら ! 追い越し ち まう ぞ この 野郎
全 盛期 の 中野 浩一 ( なか の こう いち ) か あいつ
このまま だ と 洞窟 まで つい て き ます よ
どう し ます ?
心配 する な と 言った だ ろ
( 幽助 ) う わ っ
う っ
う わ っ あっ
ちょっと 待った ああ …
う っ … チッ …
( バイク の 走行 音 ) ( 幽助 ) クソ !
ん ?
あっ
は … 何 だ ?
て め え 今 の は 何 の マネ だ ?
( 刃 霧 ( は ぎり ) ) お前 もう 俺 から 逃げ られ ない ぜ
( 幽助 ) 何 だ と ?
( 刃 霧 ) 死 紋 十字 斑 ( しもん じゅうじ はん )
う っ
あっ
何 だ こりゃ
( 刃 霧 ) それ は 的 だ ( 幽助 ) 的 ?
お前 が どこ へ 逃げよ う と 俺 の 攻撃 は その 的 を 外さ ない
例えば この 石 に 俺 の 気 を 通し 放り投げる
お 見事
そう やって 常に 緊張 し て 周囲 に 注意 する こと だ
野郎 …
自分 を 殺す 男 の 名前 だ 覚え て おけ
刃 霧 要 ( かなめ ) 能力 名 狙撃 手 ( スナイパー )
( ナレーション ) 刃 霧 要 能力 名 狙撃 手
テリトリー 半径 200 メートル
自ら の 気 を 敵 の 肉体 に 記す 死 紋 十字 斑 を 使う こと に よって
確実 に 標的 を 射 ぬく 能力 を 持つ
俺 が その 気 に なれ ば
いつ でも 何 か が お前 の 体 を 狙って 飛 ん で いく
もう お前 は 寝る こと さえ 許さ れ ない
( エンジン 音 )
待て この 野郎 !
( 静 流 ) あ …
気付 い た か ?
( 静 流 ) 和 真 ( かず ま ) は ?
( 蔵 馬 ) 仙水 たち に 連れ 去ら れ て しまった ん だ
( 静 流 ) そう …
( 蔵 馬 ) すま ない 俺 たち の 力 が 足りなかった
( 静 流 ) 謝る こと は ない よ
ただ 敵 の 狙い が 和 真 だって 伝え られ も し ない で
みすみす して やら れ た の が 悔しい ね
( コエンマ ) 仙水 が 桑原 を 狙って い た だ と ? どう いう こと だ ?
( 御手洗 ) 計画 に 必要 な 人物 だ から さ
桑原 は 僕 と の 戦い で 次 元 を 切る 能力 に 目覚め た ん だ
仙水 さん は 前 から その 力 を 探し て い た
おりゃ あ !
( コエンマ ) な … 何 だ と ?
桑原 の 能 力 が あれ ば
魔 界 の 穴 に 張ら れ た 結 界 を も 切り裂く こと が できる と いう の か
魔 界 の 穴 が 完成 すれ ば A 級 妖怪 や S 級 妖怪 まで が
自由 に 人間 界 へ 出入り できる こと に なる ぞ
幽助 1 人 に は 任せ て おけ ん な
( 蔵 馬 ) 俺 たち も 追い ま しょ う ( 幻 海 ) うむ
( 幻 海 ) 海 藤 ( かいとう ) と 柳沢 ( やなぎ さわ ) に も 連絡 を ( 蔵 馬 ) はい
( 幻 海 ) 螢子 と 静 流 は ここ に 残って 後始末 を 頼む
( 螢子 ) はい
( 御手洗 ) 僕 は …
僕 は どう し たら …
( 蔵 馬 ) 君 が 行き たい 道 を 選べ
俺 たち と 逆 の 道 を 行く なら それ でも いい
だが 次に 会った とき は 敵 と し て 容赦 し ない
( 幻 海 ) 行く ぞ ( コエンマ ) ああ
( 足音 )
( 御手洗 ) う っ …
僕 は どう すれ ば いい ん だ …
自分 の こと ぐらい 自分 で 決め な
男 だ ろ
( 蔵 馬 ) 表 は おそらく やじ 馬 で いっぱい です
非常口 から 裏 へ 出 ま しょ う
( 幻 海 ) よし
( 御手洗 ) ま … 待って くれ
ハァ … ハァ … う っ
君 たち と 同じ 道 を 歩か せ て くれ ない か
う う …
手 を 貸 そ う か
( 走る 足音 )
刃 霧 め どこ へ 行き や がった
( 物音 ) ( 幽助 ) ハッ
風 か …
( 鳥 の 鳴き声 ) ( 幽助 ) あっ
ハァ …
もう お前 は 寝る こと さえ 許さ れ ない
チッ ふざけ や がって
出 て き や がれ ちくしょう め が !
どこ だ ? どこ に いやがる ?
( 物音 ) ( 幽助 ) あっ
また 風 か
う っ
フン !
う っ
チッ
あっ ヤツ の バイク
やっぱり この 辺 に …
どこ だ
どこ から 狙って や がる
あっ
ゲッ
クソ 上等 だ ぜ
おりゃ !
て え ~ い
ちくしょう て やっ
出 て こい ! こんな 攻撃 は 効か ねえ ぞ
フン 第 3 弾 か 無駄 だ ぜ 何度 来 よ う が
あ ?
えっ
や … や べ え
( ナレーション ) 人間 界 を 守る ため に は
桑原 を 仙水 から 取り戻さ なけ れ ば なら ない
しかし その 前 に スナイパー 刃 霧 の 標 的 に さ れ た 幽助
刃 霧 を 倒さ なけ れ ば 幽助 の 命 が 危ない
( 幽助 ) あの 野郎 ! 人 の 体 に 妙 な 模様 つけ や がって
俺 は 射 的 の 的 じゃ ねえ ぞ こら !
大体 弾 の ほう が 的 を 追っかけ 回す なんて
そんな の インチキ だ
クソ 早い とこ ぶ っ 倒さ ねえ と
刃 霧 の ヤツ 次に 何 飛ばし て くる か わかった もん じゃ ねえ ぜ
次回 「 刃 霧 の 標的 ! 死 紋 十字 斑 」
伊達 ( だて ) に あの世 は 見 て ねえ ぜ !
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