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勇者ヨシヒコと魔王の城, 勇者ヨシヒコと魔王の城#02

待て !  さ ぁ   持って る 食料 全部   いただこう か 。

( ダンジョー ) そう 簡単に   とれる かな ?

( メレブ ) やめ と こう   お っ さん 。 相手   強い よ 。

それ に 見て み 。  あの 目 。

仏 が 言って た 魔 王 に 心 を 操ら れた 人間 だ 。

( ムラサキ ) 人間 の 目 じゃ ない よ …。

( ヨシヒコ ) 確実に 負け ます ね 。

食料 を 渡して 許して もらい ましょう 。

甘い 。  渡して も   渡さ なくて も 殺す つもりだ   ヤツ ら は 。

来い !

( 刀 の ぶつかり合う 音 )

う ぅ ~! ダンジョー さん !

大丈夫 か よ   お っ さん ! お っ さん   死んじゃ うって !

ダメだ !  コイツ ら   殺し の 職人 だ 。

しかも  5 人 がかり じゃ どう しよう も ない 。

すま ん な 。

俺 たち も 腹 が 減って る もん で な !

( ダンジョー ) やめろ   ヨシヒコ ! お前 の 敵 う 相手 じゃ ない 。

それ は やって み なくて は   わかり ませ ん 。

( メレブ ) 許して もらおう 。 め っちゃ 土下座 して 。  な っ ?

嫌です 。

ヨシヒコ …。

いい だろう 。  かかれ !

やれ ! やめて !

( カラス の 鳴き声 )

さて …。 どうした ?

いや   あの … 5 時 な んで 。 えっ ?  えっ ?

5 時 な んで …  お 疲れ さ まで した 。

ちょ …  待て 待て !  何 ?  何 ? その   お 疲れ さ まで したって の は 。

いや   一応 9 時 ~5 時 って こと な んで 。

契約 は ね 。

でも さ   こういう 状況 だ から さ ちょっと 残業 して いこう よ 。

基本   僕ら   残業 なし 派閥 なんで 。

そんな もん で   派閥   作る な よ 。

いやいや いや … とどめ じゃ ん ?  だって   もう !

なんか   もめて る みたいです けど 大丈夫 っす か ?

大丈夫です 。 ちょっと 静かに して もらえ ます か 。

はい   すみません 。 すみません 。  次   バイト ある んで →

帰ら せて もらって い いす か ? なんで   次 入れて んだ よ 。

俺 ら   これ から 友達 と 飲み に 行く んで 。

飲み 会 なら さ 少し 遅れて も いい じゃ ん 。

ダメ っす よ 。 飲み 会 は   むしろ ダメ っす よ !

え ぇ ~!?

お前 は ? あ …  僕 は 野暮 用 です 。

野暮 用 なら さ 少し 残って いけば いい じゃ ん 。

いや   めちゃくちゃ 大切な 野暮 用 な んで 。

なんだろう ? 大切な 野暮 用 って   なんだろう ?

あの   大丈夫です か ? 大丈夫です !

しかし   皆さん 困って る ようです し 。

大丈夫 っつ って んじゃ ん !

だって   そんな こと 言った って →

社員 に して くれる わけじゃ ない っす よ ね 。

それ は さ 僕 が 判断 する こと じゃ ない よ ね 。

すみません   マジ で 次 や ば いんで お 疲れ っす 。

お 疲れ っす 。 みんな …  みんな さ   あの …。

とどめ 刺して いこう よ 。 嘘 でしょ !?

嘘 だって 言って 。

1 対 4 なら なんとか なり そうだ な 。

や っぱ   バイト は ダメだ な 。

言って おく が   俺 自身 は →

さほど 強く ない 。

ならば しばらく 眠って もらい ます よ 。

うわ ぁ ~!!

魔法 を 倒せ って 言って も →

その 肝心の 魔 王 は どこ に いる の か ね ?

そう 簡単に わかったら 冒険 の 意味 が ない 。

に して も   キリ ない でしょ   これ 。

ねぇ   そろそろ 屋根 の ある ところ で 寝 たい んです けど 。

贅沢 言う な 。 そんな もん   村 で も ない かぎり …。

あっ   村 だ 。 あら ま 。

やった   髪 洗える !

どういう こと だ ? 何者 か に 襲わ れた あと か 。

その わりに は   きれいだ な 。

村 の 方 !  どなた か   村 の 方 !

いない の かな ?

どなた か   いらっしゃい ませ ん か 村 の 方 。

バツ !  バツ   バツ !

バーツ !

1 1! 1 1  セーフ 。

1  セーフ  1。

( メレブ ) あっ   来た 。  うわ ぁ …。

あっ   怒って る   怒って る 怒って る よ   これ 。

バカな の ?  お前 静かに しろ って 言って んだ よ 。

そういう こと です か 。 なぜ 静かに … 1 1。

今   儀式 の 最中 だ 。 儀式 ?

よろず の 神々 アマテラスオオカミ 。

あれ は ?

1 年 に 一 度 裏山 の 洞窟 に 住む 山 神様 に →

お な ご を 1 人   生 贄 と して 差し出さ なきゃ なら ん 。

今年 も   その 時期 だ 。 生 贄 ?

山 神 と いう こと は 神様 です よ ね ?

どうして 神 が 生 贄 を 求める のです か ?

その昔 村 が 魔物 に 襲わ れた とき →

村 の お なご が   山 神 の もと へ 助け を 願い に 出向き →

魔物 を 鎮めた 。

その 年 から 毎年   村 の お な ご が 山 神 の もと へ 出向く のだ 。

お なご   超 悲惨じゃ ん 。

バカげた 話 だ 。

何 か   おかしな カラ クリ が あり そうだ な 。

が   しかし 我々 に は 関係 の ない こと 。

さっ ! うまい 食 材 でも 見つけよう ぜ 。

そんな の おかしい 。

誰 と 話せば いい ? え ?

誰 と 話せば やめ させ られる んです か ?

ヨシヒコ   放っておけ 。 ダメです 。  絶対 に ダメです 。

そこ まで 言う なら →

そ なた たち が 出向いて 話 を つけて きたら いい 。

山 神 と ?  ヤダ   怖い 。

ちょうど   山賊 を 恐れ →

生 贄 を 連れて 出る の を 拒否 る ヤツ が 続出 だった んじゃ 。

生 贄 の 娘 を 狙って   山賊 たち が 襲って くる と いう 訳 か 。

山 神 に たどり着く の も 命がけ だ な 。

私 が 山賊 たち を 退け 山 神 に 話 を つけ ます 。

そこ で 山 神 が   もう 生 贄 は いら ない と いう こと であれば →

この 儀式 は   これ きり に する と 約束 して ください 。

そう 簡単に 村 の 決まり を さ 。 いい よ   別に 。

おっと   柔軟   ゆるかった 。 えっ   そんな こだわり ない んだ 。

行く んだったら   生 贄 を 連れて いか なければ なら ん 。

生 贄 を 連れ なく ば 祠 は 開か ん 。

いい か ?  山 神様 の 祠 に 着く まで は けして   駕籠 から 出 ん ように な 。

清めた 体 が 汚れる から の 。 ( オシナ ) はい   お ばば 様 。

少し 辛抱 して ください 。

あなた 目当て に やってきた 山賊 は 私 たち が 退治 し ます 。

よろしく お 願い いたし ます 。 あなた 様   お 名前 は ?

ヨシヒコ です 。 ダンジョー だ 。

ムラサキ   本当 は 行き たく ない です 。

余計な こと を 言う な 。 メレブ   魔法使い だ 。

私 は   オシナ と 申し ます 。

村 の ため に 山 神様 の もと に お 連れ ください 。

私 は   その 山 神 を 説得 し →

あなた を この 村 へ 連れ帰る つもりです 。

そんな … なんと   お 礼 を 申せば よい やら 。

行き ましょう 。

はい 。

台   台   台 !  台 が …。

一 度   一 度 置き ましょう 。

おい   なんだ よ   あれ 。

( ダンジョー ) 魔 王 が 操り し 魔物 たち だ 。

噂 に は 聞いて た けど ホントに いんだ な 。

倒し ましょう 。 いや   待って 待って   行く な 。

どうして です か ? 俺   村 で 魔物 の 噂   聞いて →

かなり 勉強 した けど あれ   かなり 強い よ 。

強く と も   戦わ ねば 。 いやいや いや !

あれ は   かなり もっと レベル 上がって から →

出会う べき 戦う べき 相手 です   はい 。

順路 を 間違える と   たまに こういう こと に なり ます   はい 。

そう だ な 。  なんか 強そうだ から 避けて いこう 。  ね   ね ?

勇者 なら 勝て ます よ 。 いやいや   甘い から !

すぐ 全滅 して 目覚めたら 教会 だ ぜ 。

そして   メチャクチャ お 金   取ら れ っぜ 。 お   お前   何 言って んだ ?

でも   あの 岩 みたいな ヤツ だったら 倒せ そうだ けど な 。

バカ 。  ちょっと もう 一 度 言わ せて   バカ 。

アイツ   そこそこ 強い から 。 力 ためて くる タイプ だ から 。

今   様子 を 見て いる だけ だ から 。 わかり ました 。

今回 は   オシナ さん を 無事に 生きた まま 帰す こと が 務め 。

遠回り し ましょう 。 うん   それ が いい   それ が いい 。

大丈夫 。  あと で 嫌で も 戦う こと に なる から 。

うわ っ   気づか れた 。 ちょっと   逃げて   逃げて   逃げて !

( サウダ ) 我が 名 は   サウダ 。 生 贄 の 娘 を いただき に 参上 した 。

勇者 ヨシヒコ だ 。 オシナ さん は 誰 に も 渡さ ない 。

ならば 斬り 捨てる まで 。

1 人 で と は   いい 度胸 だ 。

俺 が 相手 に なる 。 お前 ら など   俺 1 人 で 十分だ 。

やっぱり   やめ なさい   サウダ ちゃん !

ちょ っ   ちょっと 待た れ い 。

どうも 初め まして 。  サウダ の 母 です 。

すみません   この 子 →

どうしても 山賊 に なる 山賊 に なる って   きか ない もん で 。

ホント は 気 の いい 子 な んです よ 。 ちょっと   やめて って   母さん 。

余計な こと 言う なって 。 だって   そう じゃ ない 。

何度 も 野良犬   拾って きて 飼って くれ 飼って くれ って 。

帰れよ 。  もう ここ は 俺 1 人 で 大丈夫だ から 。

1 人 で   なんにも でき ない から 来て あげて る の よ 。

今朝 だって 「 お 母さん   靴下 どこ ?」。

敵 の 前 で 恥ずかしい だ ろ 。 そういう こと 言う な よ !

すみません ね   皆さん 。

この 子   どうしても 皆さん を 殺して →

その 中 の 娘 さん が 欲しい らしい んです 。

ホントに   いい 子 なんで ね 。

もし   よろしかったら 殺さ れて いただける と →

母親 と して は 嬉しい かぎり な んです 。

お 母さん の 気持 は わかる んです が →

我々 も   殺さ れ たく ない 気持 も あり まして 。

です よ ね   わかり ます 。 母さん   いいかげんに しろ って 。

そんな こと 言わ なくて も 俺   コイツ ら 殺せる から 。

殺せる かな ?

皆さん   どう 思い ます ? どう でしょう か ね 。

戦う と なれば こちら も 4 人 がかり で すし 。

サウダ 君   相当 強く ない と →

う ~ ん …  こちら が 勝って しまう か な と いう 。

バカな こと を 言う な !

俺 は 先生 の もと で 3 年 も 剣 術 の 修業 を した んだ 。

10 人 がかり で来 られて も 倒 せる くらい の 力 は 持って いる 。

もう   言い出したら きか ない 子 なんだ から 。

あの …  皆さん 。

息子 の 大事な 初陣 な もの です から →

どうか これ で   穏便に 殺さ れて は いただけ ませ ん か ?

なんで   殺す 人間 に 米 を ?

母さん   そんな 贈り物 と か し なくて も 勝てる から ね 。

わかった わ 。 思う存分   戦って ちょうだい 。

ワハハッ   かかって こい   雑魚 ども !

危ない   もう 。

痛い 痛い   怖い 。 あぁ ~  怖い 怖い 。

痛い 痛い   怖い わ ね   怖い 。

あぁ ~  痛い 痛い 。  危ない 危ない 。

あの …  お 母さん ! やり づらい で すね   やっぱり 。

そう です よ ね   すみません 。 黙って る ように し ます 。

と いう か   やっぱり お 母さん の 前 で 息子 さん →

斬れ ないで す よ ね 。 です よ ね 。

さ ぁ   どう し ましょう 。 だから   母さん は 帰れ って !

母さん だって 帰れ ない でしょう よ !

山 の 事故 で お 父さん 死んじゃ って →

家族 もう お前 しか い ない んだ から 。

そんな こと 言って   この 前 変な 男   連れ込んで ただ ろ !

あれ は   いつも キノコ くれる おじさん でしょう が 。

惚れて んだ ろ ? 知って んだ ぞ   アイツ に 。

は ?  そんな こと ない 。 キノコ だけ の 関係 です 。

嘘 つけ !  この 前 →

竹藪 で 抱き合って る とこ 見た んだ 。

あれ は   竹藪 から たまたま   ヘビ が 出て きて →

キャッ って なって   偶然 こう …。

その あと 1 分間 ぐらい 抱き合って た だろう !

ヘビ が 出て きて   キャッ って なって →

1 分 も 抱き合う ヤツ が どこ に いる んだ よ !

お 母さん だって 恋した いわ よ 。 女 な んだ から !

アイツ が 父親 に なる なんて 俺   絶対 イヤだ から な !

あの   すみません 。

すみません   お 恥ずかしい ところ を お 見せ し まして 。

もう   あれ です から 先 を お 急ぎ ください 。

すみません そう さ せて もらい ます 。

キノコ の おじさん … いい 人 だ と 思う よ 。

お前   知ら ねえ だ ろ !

ああ …  思って いた より →

山賊 は   はるかに 多い な 。

( ムラサキ ) 倒して も 倒して も 出て くんじゃ ん 。

こっち も   もう 持た ない よ 。

山 神 の 祠 まで   あと 少し 。 最後 の 力 を 振り絞り ましょう 。

つか   お前   何 して んだ よ ?

こっち が 戦って る とき に 。 俺 は 呪文 唱えて んだ よ 。

いい よ   ハナブー は もう !

戦って る 相手 の 鼻 が 上   向いた って →

戦い に 影響 ない から ね 。

バカ か   ムラサキ 。

俺 は   山賊 と の 戦い を 積んで いく なか で   いつしか →

戦闘 の 呪文 を 覚えた よ 。

本当です か   メレブ さん 。 本当だ よ 。

それ は   ありがたい な 。 どんな 呪文 だ ?  見せろ 。

いい か   見て ろ 。

何も 起こら ない ぞ 。

ムラサキ   今   何 か 思った ろ ?

急に   どら や き が 食べ たく なった 。

だ ろ ?  よし !

どういう こと だ ?

この 呪文 に かかった 者 は 急に 甘い もの が 食べ たく なる 。

俺 は   この 呪文 を →

スイーツ と 名づけた よ 。

いや   スイーツ は いい んだ けど どう で も いい 呪文 だ よ ね 。

言ったら   ハナブー より どう で も いい よ ね 。

バカ か   ムラサキ 。  ムラサキ   バカ か 。

戦って る 最中 に   相手 が 急に 甘い もの 食べ たく なって みろ 。

うわ っ   甘い もん 食べて ぇ 。 そう 思って る うち に 斬れば いい 。

んな   アホ な 話 ある か よ !

すごい です   メレブ さん 。

お前   なんでも 感心 する な 。

娘 を いただく ぞ ! そう は させる か !

スイーツ ! 早く 娘 を 渡さ ない と …。

いかん …  大 福 が 食べ たくて 仕方 が ない 。

大 福 …  大 福 …。

ハッ ! ぬ お ~!

おお ~  ちょっと   どう よ   これ 。

メレブ さん   これ で 無敵です よ 。

うん   まあ   無敵で は ない 。

メレブ さん 私 に   スイーツ を かけて ください 。

よかろう 。  スイーツ 。

あぁ ~  甘い もの が 食べ たい !

甘い もの が 食べ たい ! あぁ ~!

寝る 。

あっ   ストップ   ストップ !  たん ま ! ちょっと 下ろす   限界 限界   痛い !

あぁ   もう 限界 だ よ 。 さっき   足 くじいた よ 。

そもそも さ ぁ   魔 王 退治 の 旅 な のに 生 贄   運んで る の   おかしく ね ?

しっ !  お前   聞こえる だ ろ 。

すま ん …  ぶっちゃ け   あと 3 人 山賊 が 来たら   俺 は 力尽きる 。

すみません   皆さん 。

構い ませ ん よ 。 私 が 言い出した こと です 。

私   ここ から は 自分 の 足 で 歩き ます 。

いけ ませ ん 。 外 に 出たら   けがれる って …。

構い ませ ん 。

すま ん   本当に すま ん 。 つい   弱音 を 吐いて しまった 。

だが 俺 たち は   まだ 戦える 。 俺 たち に 任せろ 。

皆さん …。 困って いる 人 を 命 を かけて 助ける の が 勇者 の 務め 。

私 は   あなた を 命 を かけて 守り お 助け いたし ます 。

ヨシヒコ 様 …。

お人好しに も   ほど が あんだ ろ 。

俺 も 命 を かけて 。

同じく 。

みんな …。

皆さん に は なんと   お 礼 を 申したら よい か …。

ただ   せめて   山 神 の 祠 まで 私 も 歩か せて ください 。

いけ ませ ん   オシナ さん 。 出て は いけない !

汚れる など 迷信 に 過ぎ ませ ぬ 。 私   歩き ま する !

はい …。

あの …。 どう なさ い ました ?

ああ …  なんでもない です 。

さ ぁさ ぁ 。

どう さ れた んです か ? さあ   まいり ましょう !

ちょっと 待って ください 。

みんな   どうした ん です か   急に 。

命 を かけて 守る って さっき 言った じゃ ないで す か !

確かに   オシナ さん は   ブス だ !

それ は もう まぎれ も ない ブス です よ !

でも   ブス だって 関係ない !

ブス だって 人間 だ ! 私 は   命 を かけて 守り ます 。

うん   わかった 。  それ 以上   言う な 。 いい や   言い ます よ 。

みんな に 気合い を 入れる ため に も 。

うん   それ は いい よ 。 気合い 入って る …。

なんで すか ?  私 は 間違った こと を 言って ます か ?

うん   うん   全然   間違って ない 。

って いう か   あの … 怖い くらい 間違って ない んだ 。

オニ 間違って ない 。 間違って ない ゆえ に →

ちょっと 黙ろう 。

なん な んです か ? メレブ さん も   ダンジョー さん も 。

オシナ さん が ブス だ から 命 を かける の に バカバカしく なった んでしょう !

そんな こと 言って ねえ だ ろ !

バカバカしく なんか   なって ねえ よ ! ねぇ   ダンジョー さん ?

なった ん かい ! バカバカしく なった ん かい !

なる わけ ないだ ろ ! オシナ さん は   ブス だ !

ただ   ブス な 生 贄 だって いる んです !

生 贄 が   きれいだ と いう の は 我々 の 勝手な 思い込み だ 。

ブス だって 人間 !  ブス だって 守る ! それ が 勇者 だ !

オシナ さん が ブス な の は ブス だ と 思う から …。

何度 も   ブスブス 言って んじゃ ねえ よ !

オシナ さん   あなた …。

きれいです よ …。

なんで   笑って る んです か ?

さあ   行き ましょう 。

オシナ さん 。

たとえ   あなた が ブス でも   私 は 戦う 。

はい 。

さあ   行こう 。

( ダンジョー ) なんか   すっかり 山賊 まで 現れ なく なった な 。

まるで   オシナ さん が ブス だ から 現れ なく なった みたいな 言い 方 →

やめて ください 。 誰 も   そんな こと 言って ないだ ろ 。

オシナ さん 。  ブス だって こと 気 に し ないで ください 。

はい 。

自分 が   いちばん 傷つけて る の わから ない か な 。

早く 着か ない か な   山 神 の 祠 。

あっ   あの 坂 を のぼった ところ に 祠 が あり ます 。

ああ   さっさと 山 神 に 話 つけて   帰ろう 。

お 気 を つけ ください 。 うん ?

祠 の 入り口 に は   祠 へ の 侵入 を 阻む 化け物 が いる んです 。

化け物 ? それ は   オシナ さん で は なく です か ?

いや …  私 で は なくて …。

人間 を   いとも 簡単に 殺して しまう 獰猛な 化け物 が いる んです 。

え ~ っ ? あれ です 。

あの 木 の 幹 に 抱きついて いる …。

( ダンジョー ) おお   あれ か 。

あれ は   はるか 遠き 国 に 住む コアラ と いう 動物 で な 。

人 に なついて   抱っこ したり する と ムチャクチャ   かわいい んだ 。

確かに   超 かわいい よ ね 。

確かに   ものすごく 抱っこ し たい 。

たぶん   オシナ さん の 勘違い でしょう 。

どれ どれ …。

いけ ませ ん ! いとも 簡単に 殺さ れる と …。

あ ~ っ !!

クソッ …  キラーコアラ め !

抱っこ さ れる な 。 抱っこ さ れたら 負け だ !

う っ …  うわ ~ っ !

キャーッ !  キャーッ !  キャーッ !!  キャーッ !!

う っ …  イタタタタタタ …。

( ダンジョー ) やっと 寝た か …。

行き ましょう   山 神 の もと へ 。

山 神 よ ! 生け贄 を 連れて まいった !

話 が し たい !

ほら   や っぱ   い ない んだ って 。

山 神 !

い ない の か ?

いる わけ ねえ って 。 もう 帰ろう !

山 神 !

山 神 !

なんだ よ   いる よ 。

いた よ   本当に !

なぜ   今 まで   返事 を し なかった ?

面倒だった から です 。

面倒だ と !?

遠路 はるばる 生け贄 を 運んだ んだ ぞ !

はい !  ご苦労さまです 。 それでは   お 帰り ください 。

なに なに ?  その フワッ と した 気 の ない 感じ は 。

う ~ ん   だって   ブス なんだ もん 。

山 神 よ !

ブス だ と 生け贄 を 受け取ら ぬ と 申す か ?

いやいや いや 。 そういう と 語弊 が ある けども ね 。

まあ   そういう こと です 。

と …  いう こと です 。

よかった です ね 。

これ は   喜んで いい のでしょう か ?

いい でしょう …  ねぇ …。

それ よか   話す こと ある だ ろ 。

あっ ! そっち メイン でしょ 。

山 神 よ !  私 は あなた と 話 が し たい のだ 。

あの 村 から もう   生け贄 を 取る の は やめろ !

はい   やめ ます 。

年々   レベル 落ちて ました けど ここ まで くる のであれば →

はい 。  もう   いり ませ ん 。

本当に   オシナ さん を 連れて 帰って も いい んだ な ?

逆に   連れて 帰って もらわ ない と 困り ます 。

少し 複雑です が →

皆さん の おかげ です 。

本当に   ブス で よかった 。

ヨシヒコ   人助け も いい が →

これ から は   人 を 見て 引き受けて くれ ん か ?

コイツ に   そんな こと 言って も ムダ です よ 。

さ ~ て   一 件 落着 した ところ で … 父 の 仇 !

あの …  引っ込む やつ も そこそこ 痛い んで !

恒例 の 行事 みたいに 刺す の は やめて ください !

( 仏 ) ヨシヒコー !

仏 だ 。  たぶん   また 仏だ 。

どこ ?  仏   どこ です か ?

あそこ だ 。  あそこ に 見える だ ろ 。 やはり   私 に は 見え ない 。

おい   ちょっと よ ぉ   なぁ ! なぁ って !

もう …  主人公 に 見え ない って や っぱ これ   問題 ある ぜ   これ 。

怒って る よ   また 。 ふてくされる から   これ つけろ 。

( 仏 ) ホント よ ぉ …。 あ   見えた 。

もう さ   次回 から は 裸眼 で 見えよう ぜ 。  仏 だし …。

努力 し ます 。 うん 。  努力 し ます   は いい が →

ヨシヒコ よ 。  今週 は 私 が 命じた 魔 王 退治 と は →

なんら 関係 の ない 働き を した な 。

すみません 。 困って る 人 を 見る と   つい …。

それ は それ で   あれ じゃ ない ? あの …  いい んだ と 思う よ 。

ただし   ヨシヒコ よ !  え ぇ !? あまり   寄り道 が 過ぎる と →

魔 王 の 手 は どんどん 広がる 一方 だ ぞ 。

心得て おり ます 。 次 は   東 に 向かえ ~!  ヨシヒコ よ 。

え ?  東 と いう の は ?

何 ?  どういう こと ? 東 は 東 でしょう よ 。

東 と かさ ぁ ざ っく り 言わ れて も なぁ …。

お前   ざ っく り って さ   お前 さ …。

仏 に 向かって ざ っく り と か 言う な   バカ 野郎 !

( 仏 ) バカ 野郎 ! もう 少し 詳しい 情報 が ある と →

助かり ます 。 何 ?  情報 ?

いやいや   そんな の 仏 の お告げ に   あれ だ よ   お前 …。

情報 なんか ねえ よ 。

ま ぁ   いい よ !  お前 ら さ とにかく さ   東 に 向かえ よ !

そ したら   なんか ある から さ 。 なんか って 何 ?

うる せ ぇ !

お前 みたいな ヤツ は   バカ !

( 仏 ) お前 …  嫌いだ よ ! ハハハ …。

( 仏 ) ハハハ じゃ ねえ よ   バカ 野郎 ! 笑って んじゃ ねえ !

お前 に 話して んじゃ ない んです ぅ 。 ヨシヒコ に 話して んです ぅ !

あ ~  ムカツク   や っぱ 。  仏 なぁ 。

スーッ と 消え ます ぅ !

魔 王 が   東 に 住まう と いう こと か 。

アイツ の 情報   ちょいと 疑わしい よ ね 。

とにかく   行って み ましょう 。

兄 様 …  ヒサ は 心配です 。



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待て !  さ ぁ   持って る 食料 全部   いただこう か 。

( ダンジョー ) そう 簡単に   とれる かな ?

( メレブ ) やめ と こう   お っ さん 。 相手   強い よ 。

それ に 見て み 。  あの 目 。

仏 が 言って た 魔 王 に 心 を 操ら れた 人間 だ 。

( ムラサキ ) 人間 の 目 じゃ ない よ …。

( ヨシヒコ ) 確実に 負け ます ね 。

食料 を 渡して 許して もらい ましょう 。

甘い 。  渡して も   渡さ なくて も 殺す つもりだ   ヤツ ら は 。

来い !

( 刀 の ぶつかり合う 音 )

う ぅ ~! ダンジョー さん !

大丈夫 か よ   お っ さん ! お っ さん   死んじゃ うって !

ダメだ !  コイツ ら   殺し の 職人 だ 。

しかも  5 人 がかり じゃ どう しよう も ない 。

すま ん な 。

俺 たち も 腹 が 減って る もん で な !

( ダンジョー ) やめろ   ヨシヒコ ! お前 の 敵 う 相手 じゃ ない 。

それ は やって み なくて は   わかり ませ ん 。

( メレブ ) 許して もらおう 。 め っちゃ 土下座 して 。  な っ ?

嫌です 。

ヨシヒコ …。

いい だろう 。  かかれ !

やれ ! やめて !

( カラス の 鳴き声 )

さて …。 どうした ?

いや   あの … 5 時 な んで 。 えっ ?  えっ ?

5 時 な んで …  お 疲れ さ まで した 。

ちょ …  待て 待て !  何 ?  何 ? その   お 疲れ さ まで したって の は 。

いや   一応 9 時 ~5 時 って こと な んで 。

契約 は ね 。

でも さ   こういう 状況 だ から さ ちょっと 残業 して いこう よ 。

基本   僕ら   残業 なし 派閥 なんで 。

そんな もん で   派閥   作る な よ 。

いやいや いや … とどめ じゃ ん ?  だって   もう !

なんか   もめて る みたいです けど 大丈夫 っす か ?

大丈夫です 。 ちょっと 静かに して もらえ ます か 。

はい   すみません 。 すみません 。  次   バイト ある んで →

帰ら せて もらって い いす か ? なんで   次 入れて んだ よ 。

俺 ら   これ から 友達 と 飲み に 行く んで 。

飲み 会 なら さ 少し 遅れて も いい じゃ ん 。

ダメ っす よ 。 飲み 会 は   むしろ ダメ っす よ !

え ぇ ~!?

お前 は ? あ …  僕 は 野暮 用 です 。

野暮 用 なら さ 少し 残って いけば いい じゃ ん 。

いや   めちゃくちゃ 大切な 野暮 用 な んで 。

なんだろう ? 大切な 野暮 用 って   なんだろう ?

あの   大丈夫です か ? 大丈夫です !

しかし   皆さん 困って る ようです し 。

大丈夫 っつ って んじゃ ん !

だって   そんな こと 言った って →

社員 に して くれる わけじゃ ない っす よ ね 。

それ は さ 僕 が 判断 する こと じゃ ない よ ね 。

すみません   マジ で 次 や ば いんで お 疲れ っす 。

お 疲れ っす 。 みんな …  みんな さ   あの …。

とどめ 刺して いこう よ 。 嘘 でしょ !?

嘘 だって 言って 。

1 対 4 なら なんとか なり そうだ な 。

や っぱ   バイト は ダメだ な 。

言って おく が   俺 自身 は →

さほど 強く ない 。

ならば しばらく 眠って もらい ます よ 。

うわ ぁ ~!!

魔法 を 倒せ って 言って も →

その 肝心の 魔 王 は どこ に いる の か ね ?

そう 簡単に わかったら 冒険 の 意味 が ない 。

に して も   キリ ない でしょ   これ 。

ねぇ   そろそろ 屋根 の ある ところ で 寝 たい んです けど 。

贅沢 言う な 。 そんな もん   村 で も ない かぎり …。

あっ   村 だ 。 あら ま 。

やった   髪 洗える !

どういう こと だ ? 何者 か に 襲わ れた あと か 。

その わりに は   きれいだ な 。

村 の 方 !  どなた か   村 の 方 !

いない の かな ?

どなた か   いらっしゃい ませ ん か 村 の 方 。

バツ !  バツ   バツ !

バーツ !

1 1! 1 1  セーフ 。

1  セーフ  1。

( メレブ ) あっ   来た 。  うわ ぁ …。

あっ   怒って る   怒って る 怒って る よ   これ 。

バカな の ?  お前 静かに しろ って 言って んだ よ 。

そういう こと です か 。 なぜ 静かに … 1 1。

今   儀式 の 最中 だ 。 儀式 ?

よろず の 神々 アマテラスオオカミ 。

あれ は ?

1 年 に 一 度 裏山 の 洞窟 に 住む 山 神様 に →

お な ご を 1 人   生 贄 と して 差し出さ なきゃ なら ん 。

今年 も   その 時期 だ 。 生 贄 ?

山 神 と いう こと は 神様 です よ ね ?

どうして 神 が 生 贄 を 求める のです か ?

その昔 村 が 魔物 に 襲わ れた とき →

村 の お なご が   山 神 の もと へ 助け を 願い に 出向き →

魔物 を 鎮めた 。

その 年 から 毎年   村 の お な ご が 山 神 の もと へ 出向く のだ 。

お なご   超 悲惨じゃ ん 。

バカげた 話 だ 。

何 か   おかしな カラ クリ が あり そうだ な 。

が   しかし 我々 に は 関係 の ない こと 。

さっ ! うまい 食 材 でも 見つけよう ぜ 。

そんな の おかしい 。

誰 と 話せば いい ? え ?

誰 と 話せば やめ させ られる んです か ?

ヨシヒコ   放っておけ 。 ダメです 。  絶対 に ダメです 。

そこ まで 言う なら →

そ なた たち が 出向いて 話 を つけて きたら いい 。

山 神 と ?  ヤダ   怖い 。

ちょうど   山賊 を 恐れ →

生 贄 を 連れて 出る の を 拒否 る ヤツ が 続出 だった んじゃ 。

生 贄 の 娘 を 狙って   山賊 たち が 襲って くる と いう 訳 か 。

山 神 に たどり着く の も 命がけ だ な 。

私 が 山賊 たち を 退け 山 神 に 話 を つけ ます 。

そこ で 山 神 が   もう 生 贄 は いら ない と いう こと であれば →

この 儀式 は   これ きり に する と 約束 して ください 。

そう 簡単に 村 の 決まり を さ 。 いい よ   別に 。

おっと   柔軟   ゆるかった 。 えっ   そんな こだわり ない んだ 。

行く んだったら   生 贄 を 連れて いか なければ なら ん 。

生 贄 を 連れ なく ば 祠 は 開か ん 。

いい か ?  山 神様 の 祠 に 着く まで は けして   駕籠 から 出 ん ように な 。

清めた 体 が 汚れる から の 。 ( オシナ ) はい   お ばば 様 。

少し 辛抱 して ください 。

あなた 目当て に やってきた 山賊 は 私 たち が 退治 し ます 。

よろしく お 願い いたし ます 。 あなた 様   お 名前 は ?

ヨシヒコ です 。 ダンジョー だ 。

ムラサキ   本当 は 行き たく ない です 。

余計な こと を 言う な 。 メレブ   魔法使い だ 。

私 は   オシナ と 申し ます 。

村 の ため に 山 神様 の もと に お 連れ ください 。

私 は   その 山 神 を 説得 し →

あなた を この 村 へ 連れ帰る つもりです 。

そんな … なんと   お 礼 を 申せば よい やら 。

行き ましょう 。

はい 。

台   台   台 !  台 が …。

一 度   一 度 置き ましょう 。

おい   なんだ よ   あれ 。

( ダンジョー ) 魔 王 が 操り し 魔物 たち だ 。

噂 に は 聞いて た けど ホントに いんだ な 。

倒し ましょう 。 いや   待って 待って   行く な 。

どうして です か ? 俺   村 で 魔物 の 噂   聞いて →

かなり 勉強 した けど あれ   かなり 強い よ 。

強く と も   戦わ ねば 。 いやいや いや !

あれ は   かなり もっと レベル 上がって から →

出会う べき 戦う べき 相手 です   はい 。

順路 を 間違える と   たまに こういう こと に なり ます   はい 。

そう だ な 。  なんか 強そうだ から 避けて いこう 。  ね   ね ?

勇者 なら 勝て ます よ 。 いやいや   甘い から !

すぐ 全滅 して 目覚めたら 教会 だ ぜ 。

そして   メチャクチャ お 金   取ら れ っぜ 。 お   お前   何 言って んだ ?

でも   あの 岩 みたいな ヤツ だったら 倒せ そうだ けど な 。

バカ 。  ちょっと もう 一 度 言わ せて   バカ 。

アイツ   そこそこ 強い から 。 力 ためて くる タイプ だ から 。

今   様子 を 見て いる だけ だ から 。 わかり ました 。

今回 は   オシナ さん を 無事に 生きた まま 帰す こと が 務め 。

遠回り し ましょう 。 うん   それ が いい   それ が いい 。

大丈夫 。  あと で 嫌で も 戦う こと に なる から 。

うわ っ   気づか れた 。 ちょっと   逃げて   逃げて   逃げて !

( サウダ ) 我が 名 は   サウダ 。 生 贄 の 娘 を いただき に 参上 した 。

勇者 ヨシヒコ だ 。 オシナ さん は 誰 に も 渡さ ない 。

ならば 斬り 捨てる まで 。

1 人 で と は   いい 度胸 だ 。

俺 が 相手 に なる 。 お前 ら など   俺 1 人 で 十分だ 。

やっぱり   やめ なさい   サウダ ちゃん !

ちょ っ   ちょっと 待た れ い 。

どうも 初め まして 。  サウダ の 母 です 。

すみません   この 子 →

どうしても 山賊 に なる 山賊 に なる って   きか ない もん で 。

ホント は 気 の いい 子 な んです よ 。 ちょっと   やめて って   母さん 。

余計な こと 言う なって 。 だって   そう じゃ ない 。

何度 も 野良犬   拾って きて 飼って くれ 飼って くれ って 。

帰れよ 。  もう ここ は 俺 1 人 で 大丈夫だ から 。

1 人 で   なんにも でき ない から 来て あげて る の よ 。

今朝 だって 「 お 母さん   靴下 どこ ?」。

敵 の 前 で 恥ずかしい だ ろ 。 そういう こと 言う な よ !

すみません ね   皆さん 。

この 子   どうしても 皆さん を 殺して →

その 中 の 娘 さん が 欲しい らしい んです 。

ホントに   いい 子 なんで ね 。

もし   よろしかったら 殺さ れて いただける と →

母親 と して は 嬉しい かぎり な んです 。

お 母さん の 気持 は わかる んです が →

我々 も   殺さ れ たく ない 気持 も あり まして 。

です よ ね   わかり ます 。 母さん   いいかげんに しろ って 。

そんな こと 言わ なくて も 俺   コイツ ら 殺せる から 。

殺せる かな ?

皆さん   どう 思い ます ? どう でしょう か ね 。

戦う と なれば こちら も 4 人 がかり で すし 。

サウダ 君   相当 強く ない と →

う ~ ん …  こちら が 勝って しまう か な と いう 。

バカな こと を 言う な !

俺 は 先生 の もと で 3 年 も 剣 術 の 修業 を した んだ 。

10 人 がかり で来 られて も 倒 せる くらい の 力 は 持って いる 。

もう   言い出したら きか ない 子 なんだ から 。

あの …  皆さん 。

息子 の 大事な 初陣 な もの です から →

どうか これ で   穏便に 殺さ れて は いただけ ませ ん か ?

なんで   殺す 人間 に 米 を ?

母さん   そんな 贈り物 と か し なくて も 勝てる から ね 。

わかった わ 。 思う存分   戦って ちょうだい 。

ワハハッ   かかって こい   雑魚 ども !

危ない   もう 。

痛い 痛い   怖い 。 あぁ ~  怖い 怖い 。

痛い 痛い   怖い わ ね   怖い 。

あぁ ~  痛い 痛い 。  危ない 危ない 。

あの …  お 母さん ! やり づらい で すね   やっぱり 。

そう です よ ね   すみません 。 黙って る ように し ます 。

と いう か   やっぱり お 母さん の 前 で 息子 さん →

斬れ ないで す よ ね 。 です よ ね 。

さ ぁ   どう し ましょう 。 だから   母さん は 帰れ って !

母さん だって 帰れ ない でしょう よ !

山 の 事故 で お 父さん 死んじゃ って →

家族 もう お前 しか い ない んだ から 。

そんな こと 言って   この 前 変な 男   連れ込んで ただ ろ !

あれ は   いつも キノコ くれる おじさん でしょう が 。

惚れて んだ ろ ? 知って んだ ぞ   アイツ に 。

は ?  そんな こと ない 。 キノコ だけ の 関係 です 。

嘘 つけ !  この 前 →

竹藪 で 抱き合って る とこ 見た んだ 。

あれ は   竹藪 から たまたま   ヘビ が 出て きて →

キャッ って なって   偶然 こう …。

その あと 1 分間 ぐらい 抱き合って た だろう !

ヘビ が 出て きて   キャッ って なって →

1 分 も 抱き合う ヤツ が どこ に いる んだ よ !

お 母さん だって 恋した いわ よ 。 女 な んだ から !

アイツ が 父親 に なる なんて 俺   絶対 イヤだ から な !

あの   すみません 。

すみません   お 恥ずかしい ところ を お 見せ し まして 。

もう   あれ です から 先 を お 急ぎ ください 。

すみません そう さ せて もらい ます 。

キノコ の おじさん … いい 人 だ と 思う よ 。

お前   知ら ねえ だ ろ !

ああ …  思って いた より →

山賊 は   はるかに 多い な 。

( ムラサキ ) 倒して も 倒して も 出て くんじゃ ん 。

こっち も   もう 持た ない よ 。

山 神 の 祠 まで   あと 少し 。 最後 の 力 を 振り絞り ましょう 。

つか   お前   何 して んだ よ ?

こっち が 戦って る とき に 。 俺 は 呪文 唱えて んだ よ 。

いい よ   ハナブー は もう !

戦って る 相手 の 鼻 が 上   向いた って →

戦い に 影響 ない から ね 。

バカ か   ムラサキ 。

俺 は   山賊 と の 戦い を 積んで いく なか で   いつしか →

戦闘 の 呪文 を 覚えた よ 。

本当です か   メレブ さん 。 本当だ よ 。

それ は   ありがたい な 。 どんな 呪文 だ ?  見せろ 。

いい か   見て ろ 。

何も 起こら ない ぞ 。

ムラサキ   今   何 か 思った ろ ?

急に   どら や き が 食べ たく なった 。

だ ろ ?  よし !

どういう こと だ ?

この 呪文 に かかった 者 は 急に 甘い もの が 食べ たく なる 。

俺 は   この 呪文 を →

スイーツ と 名づけた よ 。

いや   スイーツ は いい んだ けど どう で も いい 呪文 だ よ ね 。

言ったら   ハナブー より どう で も いい よ ね 。

バカ か   ムラサキ 。  ムラサキ   バカ か 。

戦って る 最中 に   相手 が 急に 甘い もの 食べ たく なって みろ 。

うわ っ   甘い もん 食べて ぇ 。 そう 思って る うち に 斬れば いい 。

んな   アホ な 話 ある か よ !

すごい です   メレブ さん 。

お前   なんでも 感心 する な 。

娘 を いただく ぞ ! そう は させる か !

スイーツ ! 早く 娘 を 渡さ ない と …。

いかん …  大 福 が 食べ たくて 仕方 が ない 。

大 福 …  大 福 …。

ハッ ! ぬ お ~!

おお ~  ちょっと   どう よ   これ 。

メレブ さん   これ で 無敵です よ 。

うん   まあ   無敵で は ない 。

メレブ さん 私 に   スイーツ を かけて ください 。

よかろう 。  スイーツ 。

あぁ ~  甘い もの が 食べ たい !

甘い もの が 食べ たい ! あぁ ~!

寝る 。

あっ   ストップ   ストップ !  たん ま ! ちょっと 下ろす   限界 限界   痛い !

あぁ   もう 限界 だ よ 。 さっき   足 くじいた よ 。

そもそも さ ぁ   魔 王 退治 の 旅 な のに 生 贄   運んで る の   おかしく ね ?

しっ !  お前   聞こえる だ ろ 。

すま ん …  ぶっちゃ け   あと 3 人 山賊 が 来たら   俺 は 力尽きる 。

すみません   皆さん 。

構い ませ ん よ 。 私 が 言い出した こと です 。

私   ここ から は 自分 の 足 で 歩き ます 。

いけ ませ ん 。 外 に 出たら   けがれる って …。

構い ませ ん 。

すま ん   本当に すま ん 。 つい   弱音 を 吐いて しまった 。

だが 俺 たち は   まだ 戦える 。 俺 たち に 任せろ 。

皆さん …。 困って いる 人 を 命 を かけて 助ける の が 勇者 の 務め 。

私 は   あなた を 命 を かけて 守り お 助け いたし ます 。

ヨシヒコ 様 …。

お人好しに も   ほど が あんだ ろ 。

俺 も 命 を かけて 。

同じく 。

みんな …。

皆さん に は なんと   お 礼 を 申したら よい か …。

ただ   せめて   山 神 の 祠 まで 私 も 歩か せて ください 。

いけ ませ ん   オシナ さん 。 出て は いけない !

汚れる など 迷信 に 過ぎ ませ ぬ 。 私   歩き ま する !

はい …。

あの …。 どう なさ い ました ?

ああ …  なんでもない です 。

さ ぁさ ぁ 。

どう さ れた んです か ? さあ   まいり ましょう !

ちょっと 待って ください 。

みんな   どうした ん です か   急に 。

命 を かけて 守る って さっき 言った じゃ ないで す か !

確かに   オシナ さん は   ブス だ !

それ は もう まぎれ も ない ブス です よ !

でも   ブス だって 関係ない !

ブス だって 人間 だ ! 私 は   命 を かけて 守り ます 。

うん   わかった 。  それ 以上   言う な 。 いい や   言い ます よ 。

みんな に 気合い を 入れる ため に も 。

うん   それ は いい よ 。 気合い 入って る …。

なんで すか ?  私 は 間違った こと を 言って ます か ?

うん   うん   全然   間違って ない 。

って いう か   あの … 怖い くらい 間違って ない んだ 。

オニ 間違って ない 。 間違って ない ゆえ に →

ちょっと 黙ろう 。

なん な んです か ? メレブ さん も   ダンジョー さん も 。

オシナ さん が ブス だ から 命 を かける の に バカバカしく なった んでしょう !

そんな こと 言って ねえ だ ろ !

バカバカしく なんか   なって ねえ よ ! ねぇ   ダンジョー さん ?

なった ん かい ! バカバカしく なった ん かい !

なる わけ ないだ ろ ! オシナ さん は   ブス だ !

ただ   ブス な 生 贄 だって いる んです !

生 贄 が   きれいだ と いう の は 我々 の 勝手な 思い込み だ 。

ブス だって 人間 !  ブス だって 守る ! それ が 勇者 だ !

オシナ さん が ブス な の は ブス だ と 思う から …。

何度 も   ブスブス 言って んじゃ ねえ よ !

オシナ さん   あなた …。

きれいです よ …。

なんで   笑って る んです か ?

さあ   行き ましょう 。

オシナ さん 。

たとえ   あなた が ブス でも   私 は 戦う 。

はい 。

さあ   行こう 。

( ダンジョー ) なんか   すっかり 山賊 まで 現れ なく なった な 。

まるで   オシナ さん が ブス だ から 現れ なく なった みたいな 言い 方 →

やめて ください 。 誰 も   そんな こと 言って ないだ ろ 。

オシナ さん 。  ブス だって こと 気 に し ないで ください 。

はい 。

自分 が   いちばん 傷つけて る の わから ない か な 。

早く 着か ない か な   山 神 の 祠 。

あっ   あの 坂 を のぼった ところ に 祠 が あり ます 。

ああ   さっさと 山 神 に 話 つけて   帰ろう 。

お 気 を つけ ください 。 うん ?

祠 の 入り口 に は   祠 へ の 侵入 を 阻む 化け物 が いる んです 。

化け物 ? それ は   オシナ さん で は なく です か ?

いや …  私 で は なくて …。

人間 を   いとも 簡単に 殺して しまう 獰猛な 化け物 が いる んです 。

え ~ っ ? あれ です 。

あの 木 の 幹 に 抱きついて いる …。

( ダンジョー ) おお   あれ か 。

あれ は   はるか 遠き 国 に 住む コアラ と いう 動物 で な 。

人 に なついて   抱っこ したり する と ムチャクチャ   かわいい んだ 。

確かに   超 かわいい よ ね 。

確かに   ものすごく 抱っこ し たい 。

たぶん   オシナ さん の 勘違い でしょう 。

どれ どれ …。

いけ ませ ん ! いとも 簡単に 殺さ れる と …。

あ ~ っ !!

クソッ …  キラーコアラ め !

抱っこ さ れる な 。 抱っこ さ れたら 負け だ !

う っ …  うわ ~ っ !

キャーッ !  キャーッ !  キャーッ !!  キャーッ !!

う っ …  イタタタタタタ …。

( ダンジョー ) やっと 寝た か …。

行き ましょう   山 神 の もと へ 。

山 神 よ ! 生け贄 を 連れて まいった !

話 が し たい !

ほら   や っぱ   い ない んだ って 。

山 神 !

い ない の か ?

いる わけ ねえ って 。 もう 帰ろう !

山 神 !

山 神 !

なんだ よ   いる よ 。

いた よ   本当に !

なぜ   今 まで   返事 を し なかった ?

面倒だった から です 。

面倒だ と !?

遠路 はるばる 生け贄 を 運んだ んだ ぞ !

はい !  ご苦労さまです 。 それでは   お 帰り ください 。

なに なに ?  その フワッ と した 気 の ない 感じ は 。

う ~ ん   だって   ブス なんだ もん 。

山 神 よ !

ブス だ と 生け贄 を 受け取ら ぬ と 申す か ?

いやいや いや 。 そういう と 語弊 が ある けども ね 。

まあ   そういう こと です 。

と …  いう こと です 。

よかった です ね 。

これ は   喜んで いい のでしょう か ?

いい でしょう …  ねぇ …。

それ よか   話す こと ある だ ろ 。

あっ ! そっち メイン でしょ 。

山 神 よ !  私 は あなた と 話 が し たい のだ 。

あの 村 から もう   生け贄 を 取る の は やめろ !

はい   やめ ます 。

年々   レベル 落ちて ました けど ここ まで くる のであれば →

はい 。  もう   いり ませ ん 。

本当に   オシナ さん を 連れて 帰って も いい んだ な ?

逆に   連れて 帰って もらわ ない と 困り ます 。

少し 複雑です が →

皆さん の おかげ です 。

本当に   ブス で よかった 。

ヨシヒコ   人助け も いい が →

これ から は   人 を 見て 引き受けて くれ ん か ?

コイツ に   そんな こと 言って も ムダ です よ 。

さ ~ て   一 件 落着 した ところ で … 父 の 仇 !

あの …  引っ込む やつ も そこそこ 痛い んで !

恒例 の 行事 みたいに 刺す の は やめて ください !

( 仏 ) ヨシヒコー !

仏 だ 。  たぶん   また 仏だ 。

どこ ?  仏   どこ です か ?

あそこ だ 。  あそこ に 見える だ ろ 。 やはり   私 に は 見え ない 。

おい   ちょっと よ ぉ   なぁ ! なぁ って !

もう …  主人公 に 見え ない って や っぱ これ   問題 ある ぜ   これ 。

怒って る よ   また 。 ふてくされる から   これ つけろ 。

( 仏 ) ホント よ ぉ …。 あ   見えた 。

もう さ   次回 から は 裸眼 で 見えよう ぜ 。  仏 だし …。

努力 し ます 。 うん 。  努力 し ます   は いい が →

ヨシヒコ よ 。  今週 は 私 が 命じた 魔 王 退治 と は →

なんら 関係 の ない 働き を した な 。

すみません 。 困って る 人 を 見る と   つい …。

それ は それ で   あれ じゃ ない ? あの …  いい んだ と 思う よ 。

ただし   ヨシヒコ よ !  え ぇ !? あまり   寄り道 が 過ぎる と →

魔 王 の 手 は どんどん 広がる 一方 だ ぞ 。

心得て おり ます 。 次 は   東 に 向かえ ~!  ヨシヒコ よ 。

え ?  東 と いう の は ?

何 ?  どういう こと ? 東 は 東 でしょう よ 。

東 と かさ ぁ ざ っく り 言わ れて も なぁ …。

お前   ざ っく り って さ   お前 さ …。

仏 に 向かって ざ っく り と か 言う な   バカ 野郎 !

( 仏 ) バカ 野郎 ! もう 少し 詳しい 情報 が ある と →

助かり ます 。 何 ?  情報 ?

いやいや   そんな の 仏 の お告げ に   あれ だ よ   お前 …。

情報 なんか ねえ よ 。

ま ぁ   いい よ !  お前 ら さ とにかく さ   東 に 向かえ よ !

そ したら   なんか ある から さ 。 なんか って 何 ?

うる せ ぇ !

お前 みたいな ヤツ は   バカ !

( 仏 ) お前 …  嫌いだ よ ! ハハハ …。

( 仏 ) ハハハ じゃ ねえ よ   バカ 野郎 ! 笑って んじゃ ねえ !

お前 に 話して んじゃ ない んです ぅ 。 ヨシヒコ に 話して んです ぅ !

あ ~  ムカツク   や っぱ 。  仏 なぁ 。

スーッ と 消え ます ぅ !

魔 王 が   東 に 住まう と いう こと か 。

アイツ の 情報   ちょいと 疑わしい よ ね 。

とにかく   行って み ましょう 。

兄 様 …  ヒサ は 心配です 。


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