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イタズラなKiss〜Love in TOKYO, イタズラなKiss〜Love in TOKYO#7 (2)

どころ か 入江 は 冷血 男 の まま だった もん ね

う う ~

な ~ ん か つらい 1 週間 に なり そうだ ね

琴子

でも 一生 入江 君 から

逃げ回って る わけに は いか ない もん

テニス も 頑張って

入江 君 の こと も 忘れて み せる

おう !

うん っ !

( テニス 部員 たち ) ファイト ファイト !

はっ !

遅い !

う っ ハァ … ハァ …

( せき込み )

あの … ごめんなさい

授業 が 延びちゃ って それ で …

言い訳 は いい

さあ 練習 する ぞ

( 須藤 ) ちょっと 待て 入江 !

相原 は まだ 実力 テスト に 合格 して い ない

よって ―

テニス の 練習 を さ せる わけに は いか ない

球 を 拾って もらわ ない と

だって 試合 は 1 週間 後 な のに

決まり は 決まり だ から なあ

相原 何 ボサッ と して んだ ?

球 を 拾って くださ ー い !

は ー い …

( 男子 部員 ) 須藤 先輩 大人気ない

( 男子 部員 ) 意地 に なって ん の さ

どうしても 入江 に は 負け たく ない んだ ろ

入江 君 ごめん ね ―

ファイト ファイト ~

6… 7… 8…

おお …

9~!

ん ?

う お っ !

お っ 何 する …

目 を つぶる な ―

地面 ばっ か 見て 球 拾い する な

しっかり 目 を 開けて

ボール を 見て

それ で 球 が 飛ぶ 方 へ 動け

いい な ?

はい

目 を 開けて

ボール を 見て

目 を 開けて ~

ボール を 見て ~

シャッ !

シャッ !

お ~ っ

シャッ !

シャーッ …

( 須藤 ) 斗 南 ( と なん )~!!

( 部員 一同 ) ファイト !!

お 疲れ さ まで した !

( 須藤 ) ちゃん と 片づけろ ~!

おお ー っ !

おお ー っ !

お前 は 今 から 練習 だ

お前 は 今 から 練習 だ

えっ もう くたくただ よ …

入江 君 の 言う とおり ボール 見て たら

何度 も 何度 も ぶつかっちゃ うし さ

部活 の 間 お前 の 練習 時間 が ない んだ から

しかたない だ ろ

ほら 今 から 素振り 100 回

お ?

アハッ 雨 だ よ ?

あした から 朝 練 も する から その つもり で

あ … 雨 …

( 琴子 ) ほっ ! よっ !

( 直樹 ) もっと 速く

( 琴子 ) えい っ

もっと 肩 を 入れろ

もっと 肩 を 入れろ

( 琴子 ) は いっ !

( 琴子 ) は いっ !

( 琴子 ) は いっ !

戻り が 遅い

戻り が 遅い

( 琴子 ) ほっ !

梅雨 です ね ~

アハハ …

雨 やま ないで すね ~

( 直樹 ) うるさい ! 黙って やれ

はい …

はい …

( 直樹 ) はい もう 1 回

( 重雄 ) ただいま ―

なあ 琴子 ―

今日 いい メバル が 入った から さ ―

お前 の 好きな 煮つけ に した んだ けど ―

ちょっと 食べる かい ?

おや ?

( 琴子 の 寝息 )

( 理 美 ) あんた 最近 太った んだ から ダイエット した 方 が いい よ ―

今 の 時代 は 低 脂肪 だ から

( 金之助 ) おう っ !

はい 低 脂肪 ね

はい 低 脂肪 ね

お っ !

おい !

( じん こ ) 金 ちゃん

あれ ? 今日 は 琴子 は どうした ん や ?

金 ちゃん まだ 知ら ない んだ

大変な こと に なって る よ 琴子

えっ 大変な こと ?

( 金之助 ) ちゃ っちゃ っちゃ ちゃ っちゃ っちゃ ―

ちゃ っちゃ ら らん

フッ …

おはよう

金 ちゃん

ん ー っ !

( 金之助 ) 聞いた で

朝 も 夜 も

テニス で くたくたな ん やって ?

そんな とき こそ

飯 食わ ん と ―

体 も たん で

( 琴子 ) ありがとう

( 金之助 ) ぱっ !―

ほれ

いただき ます

いただき ま ー す

うーん !

フフッ

おいしい

せ やろ ?

うん

なあ

琴子 が そんなに テニス 頑張る ん は ―

入江 の そば に い たい から なんか ?

自分 ―

やっぱり あの 野郎 の こと 忘れ られ へん の と ちゃ うか ?

“ 俺 の 邪魔 だけ は する な ” って 言わ れた んだ よ ね

金 ちゃん 言って くれた じゃ ない ?

今日 は 琴子 の 新しい バースデー だって

本当に 新しい 自分 に 生まれ変わる ため に は ―

入江 君 に 迷惑 かけ ない ように なら ない と

駄目な 気 が する んだ

今 入江 君 の こと 忘れる って 言って も

それ って ただ の 強 がり な んじゃ ない か って …

まあ それ が ―

“ 忘れ られ ない ” って いう こと かも しれ ない んだ けど ね

分かった

今 琴子 は ―

入江 を 乗り越える 旅 の 途中 な ん や

時間 かかる かも しれ へん けど

応援 し たる

金 ちゃん …

その代わり ―

わし も 琴子 を 諦め へんで ―

わし は しつこい から な ~

( 琴子 ) フフッ

覚悟 し とき や

フフッ

金 ちゃん あり が と !

食い

うん

( 直樹 ) いく ぞ ―

もう 1 回

はい ―

もっと 肩 使って ―

もっと 肩 使って ―

はい

はい

しっかり ボール 見て

そう もう 1 回

はい

消えた か …

お ~ っ !

しかたない

外 で 素振り する ぞ

これ ボール だ と 思って

押して

そう その イメージ

( 直樹 ) 肩 を もっと 上げろ

( 直樹 ) はい 1…

( 直樹 ) はい 1…

( 琴子 )1!

( 直樹 )2…

( 直樹 )2…

( 琴子 )2!

お前 さ …

適当に 打た ないで ちゃんと ボール イメージ しろ よ

はい すいません

なるべく 高く 投げる

( 直樹 ) は いっ

( 琴子 ) ほっ !

( 直樹 ) ラケット を 振る の が 遅い

( 琴子 ) はい !

( 直樹 ) もう 1 回 いく ぞ は いっ

( 直樹 ) 走れ っ !

( 直樹 ) 走れ っ !

( 琴子 ) は いっ !

( 琴子 ) は いっ !

( 琴子 ) は いっ !

( 直樹 ) はい 走れ っ !

( 直樹 ) はい 走れ っ !

( 直樹 ) はい 走れ っ !

( 琴子 ) は いっ !

( 琴子 ) は いっ !

( 直樹 ) もう 1 回 いく ぞ

( 直樹 ) もう 1 回 いく ぞ

( 琴子 ) は いっ !

( 直樹 ) 遅い ―

戻る とき は サイド ステップ で 戻れ

( 琴子 ) は いっ !

( 直樹 ) いく ぞ

( 琴子 ) ほっ !

( 直樹 ) はい 戻る

( 琴子 ) ハァ …!

( 琴子 ) は いっ あっ !

ちゃんと ボール を 見ろ

( 琴子 ) ん っ !

( 直樹 ) 走って !

( 直樹 ) 走って !

( 琴子 ) は いっ !

はっ ! ん っ ! あっ !

サイド ステップ で 戻る !―

走れ っ !

立て !―

はい いく ぞ !

ハァ …

遅い !

( 琴子 ) ああ っ …

あの っ すみ ませ ~ ん

あら あ …

すみ ませ ~ ん !

あの 文学部 キャンパス って どちら で しょうか ?

( 女子 学生 たち ) 文学部 は あ っち …

( 紀子 ) ありがとう ~

( じん こ ) 入江 君 の おばさん ?

( 理 美 ・ じん こ ) おば さ ー ん !

あら あ じん こ ちゃん に 理 美 ちゃん

お 久しぶり

でも 何で そんな 格好 して る んです か ?

( 紀子 ) だって お 兄ちゃん に バレ たら 困る もの

だから ―

ちょっと 変装 して みた の

いや あ … かえって 目立って ます よ

って か バレバレ です し …

何 か … そういう とこ ―

おばさん と 琴子 って 似て ます よ ね

琴子 ちゃん …

何だか しばらく 会え なかったら

琴子 ちゃん が 恋しく なって しまって …

まあ 私 たち も

琴子 と 入江 君 もしかしたら うまく いく んじゃ ない か って

ちょっと 思ったり した んです けど ね

何て った って ―

一 時 は キス まで した 仲 な わけだ し

一 時 は キス まで した 仲 な わけだ し

ちょ ちょ ちょ っ …

チャック ! チャック !

ね … ねえ キス って …

あの キス ?

(2 人 ) はい ―

“ キス ” です !

キ … キ …

ああ っ

ハァハァ …

キス した の ? あの 2 人 !?

は あっ !!

ヤッホー !!

ちょっと おばさん

琴子 に 会って いか なくて いい んです か ?

今 テニス コート に い ます よ !

いい の いい の

もう 学校 なんか で 会う 必要な いわ

私 は ―

家 に 琴子 ちゃん を 呼び戻す って 決めた から !

えー !?

だって 今 琴子 必死に 入江 の こと …

入江 君 の こと 忘れよう と して る のに !

忘れる 必要 なんか ない じゃ な ~ い

だって

キス した んだ もの

お 兄ちゃん が 何と 言おう と もう 駄目 よ

私 は 必ず ―

琴子 ちゃん を 取り戻して みせる わ ~!―

アハハ …

(2 人 ) アハハ … ハハ …

( 直樹 ) はい 1! 2!

もう 1 回

はい

肩 を もっと 上げて

1 で トス

1!

ライン から 出て る ぞ

もう 1 回

( 琴子 ) ハァ …

1! 2!

どこ 狙って んだ

もう 1 回

1! 2!

しっかり ボール を 見ろ

はい 1! 2!

( 琴子 ) お ー っ !

あー っ !

入った !

やった ! 入った できた !

入江 君 初めて 入った !―

やった ー っ !

ごめんなさい …

( 直樹 ) サーブ なんて ―

テニス 始めた ばっ か の 子供 だって 1 日 で できる ように なる ぞ

エヘヘ …

そう だ よ ね ~

エヘヘ …

お前 の 人生 は いちいち 感動 が 多くて いい よ な

へ っ ?

時々 羨ま し いよ

( 直樹 ) もう 1 回

はい

( 琴子 ) じゃあ お 父さん いって き ます

( 重雄 ) は い いって らっしゃい

あっ 琴子 !

( 重雄 ) ちょっと 待って

( 琴子 ) はい はい !

( 琴子 ) はい !

( 重雄 ) おう ―

今日 から 新しい 家 に 入れる から な

( 琴子 ) ああ そう か そう だった ね

( 重雄 ) 間違って この アパート へ 戻って くる な よ ―

新しい 家 だ ぞ

大丈夫だ よ

だって 前 一緒に 見 に 行った じゃ ん

じゃあ いって き ます

( 重雄 ) は い いって らっしゃい

( 琴子 ) バイバイ ~

大丈夫 かな …

ど っこ ら せ の よ っこ いしょ の …

金 ちゃん

おう

琴子 !

よい しょ

大丈夫 か ?

うん … 大丈夫

琴子

今日 まで よう 頑張った な

放課後 テニス の 試合 なん やろ ?

うん !

勝てる ように 験 担ぎ や

カツサンド

お ー っ !!

カツサンド !

金 ちゃん ありがとう !

フフ …

ん ~!

( 松本 ) のんきな もん ね ―

カツサンド なんか 食べて

これ は 験 担ぎ で …

( 松本 ) 験 担ぎ で なんとか なる なら

試合 で 負ける 人間 なんて い ない わ よ

ねえ

あなた 自分 が 入江 君 に どれ だけ 迷惑 かけて る か

分かって る ?

だから 迷惑 かけ ない よう 私 なり に 頑張って …

その 頑張り が 既に 迷惑 って こと

この 間 の 試合 だって 今日 の 試合 だって

恥 を かく の は 入江 君

あなた の 特訓 の せい で ―

無駄な 時間 を 過ごして る の も 入江 君 ―

好きな 男 に さんざん 迷惑 かけて ―

よく 平気で い られる わ ね

( 須藤 ) ウィッチ ?

( 直樹 ) ラフ

スムース

サービス !

いい か

この 1 週間 の 練習 を 無駄に する な よ

とにかく 目 を 開けて ボール の 行方 を 見ろ ―

いい な ?

はい

お前 は 1 人 じゃ ない んだ から

俺 が いる んだ から 怖がる な

はい

ふう …

( 部長 ) 須藤 松本 ―

サービング プレー

おり ゃあ !

はっ …

( 須藤 ) フーッ !

( 須藤 ) て や ー っ !

( 須藤 ) て や あー っ !

( 須藤 ) ん ああ っ !

みんな 当て や がる 俺 の 剛 速球 を … あの 素人 が !

でも こっち の コート に 戻って くる わけで も ない し

あっ ち の 点数 は ボロ 負け です よ

俺 の プライド の 問題 だ あ !

入江 は もう いい 相原 だ ~

相原 を 狙え ~!

はい

ふう …

( 直樹 ) しっかり 目 を 開けて

ボール を 見て ―

それ で 球 が 飛ぶ 方 へ 動け

( 琴子 ) 私 ―

ボール 見る の 怖く なく なって る !

( 須藤 ) おり ゃっ !

( 琴子 ) それ に 須藤 さん の ボール も ―

松本 さん の ボール も ―

入江 君 と 比べたら 全然 遅い ―

だから …

よ お ~ し 相原 ~!

これ でも 食らえ っ ―

おりゃ あっ !!

琴子 !

はい っ !!

( 琴子 ) 見えた !

おお ~

おお ~

須藤 さん の サーブ を 打ち返した

須藤 さん の サーブ を 打ち返した

こんな の できる の 女子 じゃ 松本 くらい じゃ ない か ?

すごい ぞ 相原

( 拍手 )

やった じゃ ん

ハァハァハァ …

ラケット を 握った の は …

初めて … 初めて ラケット を 握った の は …

お 母さん の 体 の 中 から 出て きた とき に は …

あ 痛 っ !

痛 っ !

あう う っ !

足 ひねった の か ?

った く 情け ねえ な ―

ここ か ?

( 琴子 ) おお ー っ !! 痛い っ !!

こりゃ 無理だ な

須藤 さん こっち 棄権 し ます

へ っ … え えっ ?

えっ !?

棄権 しちゃ って いい の ?

ラケット よろしく

♪~

あの …

ごめんなさい 私 また 負けちゃ って

はな から 勝とう なんて 思って ない さ

えっ ?

( 琴子 ) 神様 ―

ますます 入江 君 が 好き って 言ったら ―

怒り ます か ?

お前 の 家 まだ か ?

うーん おかしい な

こない だ 下見 した とき は 駅 から すぐ 近く だった のに な

多分 あと ちょっと だ と 思う

( 直樹 ) さっき も そう 言って た ぞ

だから タクシー に しろ って …

だって もったいない んだ もん

こっち の 身 に も なれよ

は ー い

ねえ 入江 君

試合 の とき …

私 が 須藤 さん の ボール 打った とき

私 の こと 名前 で 呼んだ よ ね ?

さあ ね

呼んで くれた の 初めて だ よ ね ?

だから 覚えて ねえ よ 試合 に 夢中だった から

ふ ー ん

お っ !―

あった あれ だ ! 新しい 家 !―

私 の 家 だ !

( チャイム )

じゃあ おやじ さん に よろしく

( 琴子 ) あ … ちょっと 待って !

あの …

お 父さん まだ 家 に いる と 思う し

お茶 でも … いかが ?

ほら お 父さん 入江 君 に きっと 会い たい と 思う し …

お 礼 も し たい と …

分かった 分かった から

だから 離せ !

( 琴子 ) ハハ …

ごめん ね ~

( 戸 が 開く 音 )

( 男性 の 声 ) はい

お … お 父さん !

お前 の じいさん ?

知ら ない

あの … 誰 です か ?

失礼な !―

そっち こそ 誰 だ ?

私 この 家 の 者 です けど

ここ は 私 の 家 だ

( 琴子 ) う っそ ? いや ―

合って る と 思う んだ けど

私 1 回 ここ に 来て ます …

( 男性 ) とにかく ―

ここ は 私 の 住まい だ

は あ ?

どういう こと ?

♪~

( 紀子 ) 何 言って ん の

キス した くせ に

( 金之助 ) キス や と ー !

お 兄ちゃん と デート しちゃ い なさい !―



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どころ か 入江 は 冷血 男 の まま だった もん ね

う う ~

な ~ ん か つらい 1 週間 に なり そうだ ね

琴子

でも 一生 入江 君 から

逃げ回って る わけに は いか ない もん

テニス も 頑張って

入江 君 の こと も 忘れて み せる

おう !

うん っ !

( テニス 部員 たち ) ファイト ファイト !

はっ !

遅い !

う っ ハァ … ハァ …

( せき込み )

あの … ごめんなさい

授業 が 延びちゃ って それ で …

言い訳 は いい

さあ 練習 する ぞ

( 須藤 ) ちょっと 待て 入江 !

相原 は まだ 実力 テスト に 合格 して い ない

よって ―

テニス の 練習 を さ せる わけに は いか ない

球 を 拾って もらわ ない と

だって 試合 は 1 週間 後 な のに

決まり は 決まり だ から なあ

相原 何 ボサッ と して んだ ?

球 を 拾って くださ ー い !

は ー い …

( 男子 部員 ) 須藤 先輩 大人気ない

( 男子 部員 ) 意地 に なって ん の さ

どうしても 入江 に は 負け たく ない んだ ろ

入江 君 ごめん ね ―

ファイト ファイト ~

6… 7… 8…

おお …

9~!

ん ?

う お っ !

お っ 何 する …

目 を つぶる な ―

地面 ばっ か 見て 球 拾い する な

しっかり 目 を 開けて

ボール を 見て

それ で 球 が 飛ぶ 方 へ 動け

いい な ?

はい

目 を 開けて

ボール を 見て

目 を 開けて ~

ボール を 見て ~

シャッ !

シャッ !

お ~ っ

シャッ !

シャーッ …

( 須藤 ) 斗 南 ( と なん )~!!

( 部員 一同 ) ファイト !!

お 疲れ さ まで した !

( 須藤 ) ちゃん と 片づけろ ~!

おお ー っ !

おお ー っ !

お前 は 今 から 練習 だ

お前 は 今 から 練習 だ

えっ もう くたくただ よ …

入江 君 の 言う とおり ボール 見て たら

何度 も 何度 も ぶつかっちゃ うし さ

部活 の 間 お前 の 練習 時間 が ない んだ から

しかたない だ ろ

ほら 今 から 素振り 100 回

お ?

アハッ 雨 だ よ ?

あした から 朝 練 も する から その つもり で

あ … 雨 …

( 琴子 ) ほっ ! よっ !

( 直樹 ) もっと 速く

( 琴子 ) えい っ

もっと 肩 を 入れろ

もっと 肩 を 入れろ

( 琴子 ) は いっ !

( 琴子 ) は いっ !

( 琴子 ) は いっ !

戻り が 遅い

戻り が 遅い

( 琴子 ) ほっ !

梅雨 です ね ~

アハハ …

雨 やま ないで すね ~

( 直樹 ) うるさい ! 黙って やれ

はい …

はい …

( 直樹 ) はい もう 1 回

( 重雄 ) ただいま ―

なあ 琴子 ―

今日 いい メバル が 入った から さ ―

お前 の 好きな 煮つけ に した んだ けど ―

ちょっと 食べる かい ?

おや ?

( 琴子 の 寝息 )

( 理 美 ) あんた 最近 太った んだ から ダイエット した 方 が いい よ ―

今 の 時代 は 低 脂肪 だ から

( 金之助 ) おう っ !

はい 低 脂肪 ね

はい 低 脂肪 ね

お っ !

おい !

( じん こ ) 金 ちゃん

あれ ? 今日 は 琴子 は どうした ん や ?

金 ちゃん まだ 知ら ない んだ

大変な こと に なって る よ 琴子

えっ 大変な こと ?

( 金之助 ) ちゃ っちゃ っちゃ ちゃ っちゃ っちゃ ―

ちゃ っちゃ ら らん

フッ …

おはよう

金 ちゃん

ん ー っ !

( 金之助 ) 聞いた で

朝 も 夜 も

テニス で くたくたな ん やって ?

そんな とき こそ

飯 食わ ん と ―

体 も たん で

( 琴子 ) ありがとう

( 金之助 ) ぱっ !―

ほれ

いただき ます

いただき ま ー す

うーん !

フフッ

おいしい

せ やろ ?

うん

なあ

琴子 が そんなに テニス 頑張る ん は ―

入江 の そば に い たい から なんか ?

自分 ―

やっぱり あの 野郎 の こと 忘れ られ へん の と ちゃ うか ?

“ 俺 の 邪魔 だけ は する な ” って 言わ れた んだ よ ね

金 ちゃん 言って くれた じゃ ない ?

今日 は 琴子 の 新しい バースデー だって

本当に 新しい 自分 に 生まれ変わる ため に は ―

入江 君 に 迷惑 かけ ない ように なら ない と

駄目な 気 が する んだ

今 入江 君 の こと 忘れる って 言って も

それ って ただ の 強 がり な んじゃ ない か って …

まあ それ が ―

“ 忘れ られ ない ” って いう こと かも しれ ない んだ けど ね

分かった

今 琴子 は ―

入江 を 乗り越える 旅 の 途中 な ん や

時間 かかる かも しれ へん けど

応援 し たる

金 ちゃん …

その代わり ―

わし も 琴子 を 諦め へんで ―

わし は しつこい から な ~

( 琴子 ) フフッ

覚悟 し とき や

フフッ

金 ちゃん あり が と !

食い

うん

( 直樹 ) いく ぞ ―

もう 1 回

はい ―

もっと 肩 使って ―

もっと 肩 使って ―

はい

はい

しっかり ボール 見て

そう もう 1 回

はい

消えた か …

お ~ っ !

しかたない

外 で 素振り する ぞ

これ ボール だ と 思って

押して

そう その イメージ

( 直樹 ) 肩 を もっと 上げろ

( 直樹 ) はい 1…

( 直樹 ) はい 1…

( 琴子 )1!

( 直樹 )2…

( 直樹 )2…

( 琴子 )2!

お前 さ …

適当に 打た ないで ちゃんと ボール イメージ しろ よ

はい すいません

なるべく 高く 投げる

( 直樹 ) は いっ

( 琴子 ) ほっ !

( 直樹 ) ラケット を 振る の が 遅い

( 琴子 ) はい !

( 直樹 ) もう 1 回 いく ぞ は いっ

( 直樹 ) 走れ っ !

( 直樹 ) 走れ っ !

( 琴子 ) は いっ !

( 琴子 ) は いっ !

( 琴子 ) は いっ !

( 直樹 ) はい 走れ っ !

( 直樹 ) はい 走れ っ !

( 直樹 ) はい 走れ っ !

( 琴子 ) は いっ !

( 琴子 ) は いっ !

( 直樹 ) もう 1 回 いく ぞ

( 直樹 ) もう 1 回 いく ぞ

( 琴子 ) は いっ !

( 直樹 ) 遅い ―

戻る とき は サイド ステップ で 戻れ

( 琴子 ) は いっ !

( 直樹 ) いく ぞ

( 琴子 ) ほっ !

( 直樹 ) はい 戻る

( 琴子 ) ハァ …!

( 琴子 ) は いっ あっ !

ちゃんと ボール を 見ろ

( 琴子 ) ん っ !

( 直樹 ) 走って !

( 直樹 ) 走って !

( 琴子 ) は いっ !

はっ ! ん っ ! あっ !

サイド ステップ で 戻る !―

走れ っ !

立て !―

はい いく ぞ !

ハァ …

遅い !

( 琴子 ) ああ っ …

あの っ すみ ませ ~ ん

あら あ …

すみ ませ ~ ん !

あの 文学部 キャンパス って どちら で しょうか ?

( 女子 学生 たち ) 文学部 は あ っち …

( 紀子 ) ありがとう ~

( じん こ ) 入江 君 の おばさん ?

( 理 美 ・ じん こ ) おば さ ー ん !

あら あ じん こ ちゃん に 理 美 ちゃん

お 久しぶり

でも 何で そんな 格好 して る んです か ?

( 紀子 ) だって お 兄ちゃん に バレ たら 困る もの

だから ―

ちょっと 変装 して みた の

いや あ … かえって 目立って ます よ

って か バレバレ です し …

何 か … そういう とこ ―

おばさん と 琴子 って 似て ます よ ね

琴子 ちゃん …

何だか しばらく 会え なかったら

琴子 ちゃん が 恋しく なって しまって …

まあ 私 たち も

琴子 と 入江 君 もしかしたら うまく いく んじゃ ない か って

ちょっと 思ったり した んです けど ね

何て った って ―

一 時 は キス まで した 仲 な わけだ し

一 時 は キス まで した 仲 な わけだ し

ちょ ちょ ちょ っ …

チャック ! チャック !

ね … ねえ キス って …

あの キス ?

(2 人 ) はい ―

“ キス ” です !

キ … キ …

ああ っ

ハァハァ …

キス した の ? あの 2 人 !?

は あっ !!

ヤッホー !!

ちょっと おばさん

琴子 に 会って いか なくて いい んです か ?

今 テニス コート に い ます よ !

いい の いい の

もう 学校 なんか で 会う 必要な いわ

私 は ―

家 に 琴子 ちゃん を 呼び戻す って 決めた から !

えー !?

だって 今 琴子 必死に 入江 の こと …

入江 君 の こと 忘れよう と して る のに !

忘れる 必要 なんか ない じゃ な ~ い

だって

キス した んだ もの

お 兄ちゃん が 何と 言おう と もう 駄目 よ

私 は 必ず ―

琴子 ちゃん を 取り戻して みせる わ ~!―

アハハ …

(2 人 ) アハハ … ハハ …

( 直樹 ) はい 1! 2!

もう 1 回

はい

肩 を もっと 上げて

1 で トス

1!

ライン から 出て る ぞ

もう 1 回

( 琴子 ) ハァ …

1! 2!

どこ 狙って んだ

もう 1 回

1! 2!

しっかり ボール を 見ろ

はい 1! 2!

( 琴子 ) お ー っ !

あー っ !

入った !

やった ! 入った できた !

入江 君 初めて 入った !―

やった ー っ !

ごめんなさい …

( 直樹 ) サーブ なんて ―

テニス 始めた ばっ か の 子供 だって 1 日 で できる ように なる ぞ

エヘヘ …

そう だ よ ね ~

エヘヘ …

お前 の 人生 は いちいち 感動 が 多くて いい よ な

へ っ ?

時々 羨ま し いよ

( 直樹 ) もう 1 回

はい

( 琴子 ) じゃあ お 父さん いって き ます

( 重雄 ) は い いって らっしゃい

あっ 琴子 !

( 重雄 ) ちょっと 待って

( 琴子 ) はい はい !

( 琴子 ) はい !

( 重雄 ) おう ―

今日 から 新しい 家 に 入れる から な

( 琴子 ) ああ そう か そう だった ね

( 重雄 ) 間違って この アパート へ 戻って くる な よ ―

新しい 家 だ ぞ

大丈夫だ よ

だって 前 一緒に 見 に 行った じゃ ん

じゃあ いって き ます

( 重雄 ) は い いって らっしゃい

( 琴子 ) バイバイ ~

大丈夫 かな …

ど っこ ら せ の よ っこ いしょ の …

金 ちゃん

おう

琴子 !

よい しょ

大丈夫 か ?

うん … 大丈夫

琴子

今日 まで よう 頑張った な

放課後 テニス の 試合 なん やろ ?

うん !

勝てる ように 験 担ぎ や

カツサンド

お ー っ !!

カツサンド !

金 ちゃん ありがとう !

フフ …

ん ~!

( 松本 ) のんきな もん ね ―

カツサンド なんか 食べて

これ は 験 担ぎ で …

( 松本 ) 験 担ぎ で なんとか なる なら

試合 で 負ける 人間 なんて い ない わ よ

ねえ

あなた 自分 が 入江 君 に どれ だけ 迷惑 かけて る か

分かって る ?

だから 迷惑 かけ ない よう 私 なり に 頑張って …

その 頑張り が 既に 迷惑 って こと

この 間 の 試合 だって 今日 の 試合 だって

恥 を かく の は 入江 君

あなた の 特訓 の せい で ―

無駄な 時間 を 過ごして る の も 入江 君 ―

好きな 男 に さんざん 迷惑 かけて ―

よく 平気で い られる わ ね

( 須藤 ) ウィッチ ?

( 直樹 ) ラフ

スムース

サービス !

いい か

この 1 週間 の 練習 を 無駄に する な よ

とにかく 目 を 開けて ボール の 行方 を 見ろ ―

いい な ?

はい

お前 は 1 人 じゃ ない んだ から

俺 が いる んだ から 怖がる な

はい

ふう …

( 部長 ) 須藤 松本 ―

サービング プレー

おり ゃあ !

はっ …

( 須藤 ) フーッ !

( 須藤 ) て や ー っ !

( 須藤 ) て や あー っ !

( 須藤 ) ん ああ っ !

みんな 当て や がる 俺 の 剛 速球 を … あの 素人 が !

でも こっち の コート に 戻って くる わけで も ない し

あっ ち の 点数 は ボロ 負け です よ

俺 の プライド の 問題 だ あ !

入江 は もう いい 相原 だ ~

相原 を 狙え ~!

はい

ふう …

( 直樹 ) しっかり 目 を 開けて

ボール を 見て ―

それ で 球 が 飛ぶ 方 へ 動け

( 琴子 ) 私 ―

ボール 見る の 怖く なく なって る !

( 須藤 ) おり ゃっ !

( 琴子 ) それ に 須藤 さん の ボール も ―

松本 さん の ボール も ―

入江 君 と 比べたら 全然 遅い ―

だから …

よ お ~ し 相原 ~!

これ でも 食らえ っ ―

おりゃ あっ !!

琴子 !

はい っ !!

( 琴子 ) 見えた !

おお ~

おお ~

須藤 さん の サーブ を 打ち返した

須藤 さん の サーブ を 打ち返した

こんな の できる の 女子 じゃ 松本 くらい じゃ ない か ?

すごい ぞ 相原

( 拍手 )

やった じゃ ん

ハァハァハァ …

ラケット を 握った の は …

初めて … 初めて ラケット を 握った の は …

お 母さん の 体 の 中 から 出て きた とき に は …

あ 痛 っ !

痛 っ !

あう う っ !

足 ひねった の か ?

った く 情け ねえ な ―

ここ か ?

( 琴子 ) おお ー っ !! 痛い っ !!

こりゃ 無理だ な

須藤 さん こっち 棄権 し ます

へ っ … え えっ ?

えっ !?

棄権 しちゃ って いい の ?

ラケット よろしく

♪~

あの …

ごめんなさい 私 また 負けちゃ って

はな から 勝とう なんて 思って ない さ

えっ ?

( 琴子 ) 神様 ―

ますます 入江 君 が 好き って 言ったら ―

怒り ます か ?

お前 の 家 まだ か ?

うーん おかしい な

こない だ 下見 した とき は 駅 から すぐ 近く だった のに な

多分 あと ちょっと だ と 思う

( 直樹 ) さっき も そう 言って た ぞ

だから タクシー に しろ って …

だって もったいない んだ もん

こっち の 身 に も なれよ

は ー い

ねえ 入江 君

試合 の とき …

私 が 須藤 さん の ボール 打った とき

私 の こと 名前 で 呼んだ よ ね ?

さあ ね

呼んで くれた の 初めて だ よ ね ?

だから 覚えて ねえ よ 試合 に 夢中だった から

ふ ー ん

お っ !―

あった あれ だ ! 新しい 家 !―

私 の 家 だ !

( チャイム )

じゃあ おやじ さん に よろしく

( 琴子 ) あ … ちょっと 待って !

あの …

お 父さん まだ 家 に いる と 思う し

お茶 でも … いかが ?

ほら お 父さん 入江 君 に きっと 会い たい と 思う し …

お 礼 も し たい と …

分かった 分かった から

だから 離せ !

( 琴子 ) ハハ …

ごめん ね ~

( 戸 が 開く 音 )

( 男性 の 声 ) はい

お … お 父さん !

お前 の じいさん ?

知ら ない

あの … 誰 です か ?

失礼な !―

そっち こそ 誰 だ ?

私 この 家 の 者 です けど

ここ は 私 の 家 だ

( 琴子 ) う っそ ? いや ―

合って る と 思う んだ けど

私 1 回 ここ に 来て ます …

( 男性 ) とにかく ―

ここ は 私 の 住まい だ

は あ ?

どういう こと ?

♪~

( 紀子 ) 何 言って ん の

キス した くせ に

( 金之助 ) キス や と ー !

お 兄ちゃん と デート しちゃ い なさい !―


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