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勇者ヨシヒコと悪霊の鍵, 勇者ヨシヒコと悪霊の鍵#07

( メレブ ) おっと ? ずいぶん 強そうな の 現れた な おい 。

( ヨシヒコ ) 悪霊 の 鍵 が 近づいて る 証拠 です 。

( ムラサキ ) これ 無理じゃ ねえ ? 今 の レベル で 。

( ダンジョー ) 戦士 は 強い 相手 と 戦って こそ 強く なる 。 来い !

ダメだ ヨシヒコ ここ は 逃げよう ぜ 。

いや 逆に 囲ま れる だけ だ 。

ここ まで 戦って 1 体 も 倒せ ん と は 。

おい そろそろ 仕掛けて くる ぞ 。

なに これ は どういう こと だ ?

モシャス だ 。 えっ 何 それ ?

自分 の 姿 を 敵 の 姿 に 似せる こと が できる 呪文 だ 。

貴 様 ら それ を して 何 を する つもりだ ?

うん これ なら いける ね 。 答えろ 魔物 め !

それ じゃ お 先 に 失礼 し ます 。

本物 より かわいい 。

お っ さん 死に たい の ? それ は 真実だ しかたなかろう 。

2 人 まとめて 殺す よ 。

奴 ら きっと 近く の 村 で 暴れて 我々 の 悪評 を 立てる つもりです 。

おい そんな こと さ れたら たまった もん じゃ ない ぞ 。

よし 急げ 止める んだ 。

行こう ぜ 行こう ぜ 。

勇者 が 来た らしい ぞ 。

よくぞ いらっしゃって ください ました 。

勇者 ヨシヒコ と ご 一行 様 。

いえ こちら こそ お 招き いただき ありがとう ございます 。

仏 の 手 に よって よみがえら れた と いう の は 本当だった のです ね 。

我が キラナ の 村 は 魔 王 退治 の 際 →

ヨシヒコ 様 に 魔物 の 手 から 救って いただいた 村 で 。

ええ 覚えて おり ます 。 それ 以来 皆さん は →

この 村 の 英雄 と して たたえ られて きた のです 。

うむ 英雄 など と … 当然の こと を した まで です 。

此度 は 悪霊 の 鍵 を 探す 旅 を して おり まして ね 。

しばらく の 間 こちら で 休養 さ せて いただき たい と 。

どうぞ どうぞ 。 好きな だけ いらっしゃって ください 。

村 の 者 たち も 皆さん を 歓迎 して おり ます 。

それでは 遠慮 なく 楽しく 過ごさ せて いただき ます !

うわ ~ 勇者 様 。

皆さん 離れて そい つら は 魔物 だ 。

そい つら は 私 たち に 化けて →

皆さん に 悪事 を 働こう と して いる のです 。

覚悟 しろ 魔物 。

観念 して 正体 を 現せ 。

偽者 は お め え たち だ べ 。 えっ ?

ヨシヒコ さん たち は この 村 の 英雄 な んだ ぞ 。

そして とても よい お 人 な んだ 。

それ を 魔物 扱い する と は 何事 だ !

お め えら こそ 勇者 ヨシヒコ を 名乗る 不届き 者 が 。

お め えら が 魔物 な んだ べ 。 ざ けん じゃ ねえ 。

うわ っ やめ なさい 。 出て け 出て け 。

やめろ やめ なさい …。 出て け 。

皆さん 待って ください 。

この 方々 も きっと 何かしら の 事情 が あって →

私 たち に 化けて いる のでしょう 。 そう です よ 。

石 なんか 投げたら かわいそう 。

正直に お 言い なさい 。

私 たち が かっこいい から マネ し たかった だけ でしょ ?

(2 人 ) かわいい 。 いいかげん に しろ よ お め えら 。

違う 勇者 ヨシヒコ は 私 だ !

ヨシヒコ よ あの 方 は 疲れて いる ようだ 。

少し 眠って いただいたら どう だろう 。

そう です ね 少し 眠れば →

あの 方々 も 正気 を 取り戻す かも しれ ませ ん 。

ヨシヒコ 様 は 優し すぎる 。

こんな 奴 ら 追い出し ち まえば いい んだ 。

そう は いきま せ ん 。 少し 休んで いただき ましょう 。

メレブ 呪文 を 。

うむ 。

ラリホー 。

何 だ これ は ?

おい その 格好で は もはや 勇者 と 信じる 人間 は いる まい 。

剣 も 杖 も 取ら れて んじゃ ん 。

おい 剣 を 持た ぬ ダンジョー は おい 定年 後 の 盆栽 マニア の ようだ ぞ ?

そう そう 剣 を ハサミ に 持ち替えて って バカ 野郎 !

奴 ら 何 を しよう と して る んだ ?

早く 取り戻さ なくて は 。

おい ヨシヒコ 様 が 出て も いい と おっしゃって くださった ぞ 。

勇者 の 寛大 さ に 感謝 する んだ な 。

なに …。 ヨシヒコ ここ は 少し 大人 に なって おけ 。

ヨシヒコ 様 に 感謝 し ます 。

緑 の 魔物 に やられて 以来 →

毒 に やられ ち まって …。

心配 する な 。

する な 心配 。

キアリー 。

治った ! メレブ 様 が 毒 を 解いて くださった 。

ありがとう ございます 。

偽 メレブ は ずいぶん 呪文 持って る な 。

≪ じゃあ いく よ 。

≪ せ ~ の 。 1 2 3 できた 。

ダンジョー 様 今度 は コマ 回し を 教えて 。

ダンジョー おじさん は な コマ 回し の 天才 な んだ ぞ 。

ちゃんと できる かな ?

偽 ダンジョー は 子ども に も 優しい ジェントルマン か 。

♪♪~

お 疲れ さ まで す 。

あの これ 私 クッキー 焼いた んです けど →

お 休み 時間 に 食べて いただけ ませ ん か ?

いい んです か ?

おい ! ムラサキ 様 が 俺 たち の ため に クッキー 焼いて くれた ぞ !

( 歓声 )

和菓子 は いつも 作って る んです けど →

洋菓子 は 初 挑戦 な んです 。

お 口 に 合わ なかったら ペェ しちゃ って ください ね 。

≪ ペェ なんて とんで も ねえ ぞ 。

偽 ムラサキ は 女らしく かいがいしい お 料理 上手 か 。

梅干し か と 思って 食べたら 石 だった んです よ ね 。

おかげ で 歯 が ボロボロ です 。

( 笑い声 )

おいおい 姉ちゃん たち 。

俺 の 話 も 聞いて くれよ 。

こら キミ 女子 の 嫌がる こと は し ない 。

偽 ヨシヒコ は こ じゃれた ジョーク も うまい スマートな ヒーロー か 。

トータル 的に 言う と だ 。

偽者 の ほう …。

が はるかに でき が いい 。

悔しい が 否定 でき ん 。

特に ムラサキ 。

ムラサキ が 持って い ない 女らし さ を あっ ち は すべて 持って いる 。

お め え も だ ろ ! あっ ち は 超 使える 呪文 超 持って んだ し 。

ヨシペコ ~。

あ いい とき に 出た 。

あ ! あ 今 ヨシペコ って 言った のに →

こっち 向いた 他 の 人 かも しれ ない のに 。

仏 様 。 我々 は この 状況 を どう 打開 すれば よい のでしょう 。

あの ヨシペコ の 件 は 流し ね ?

OK OK OK ! えっ と お前たち が →

ある 程度 予想 して いる とおり どうやら 奴 ら の 狙い も →

悪霊 の 鍵 の ようだ 。 魔物 たち も 悪霊 の 鍵 を ?

魔物 たち も 悪霊 の 鍵 を 手 に 入れ →

この 世界 を 掌握 しよう と 躍起に なって いる ようだ 。

どうやら 早い者勝ち の 様相 を 呈して きた 。

悪霊 の 鍵 は この 村 に ある んだ な ?

それ は わから ん 。

ただ 村人 たち は 何らか の 鍵 の ありか を 知っている ようだ 。

ただ それ を 口 に する こと は 村 の 掟 で かたく 禁じ られて いる 。

そう か 村人 を だ まくら か して それ を 聞き出そう と して る んだ な 。

その 通り 。 それ で いく と あれ だ ね →

キミ ら 若干 っと いう か 結構 圧倒 的に ね 圧倒 的に フリ だ ね キミ ら 。

言ったら そろそろ 教えちゃ うんじゃ ね 的な →

空気 だ もん ね 。 しかし →

どんな 逆境 に も 打開 の 道 は 存在 する 。

うむ その道 は どんな 道 だ 教えろ 。

知ら ねえ よ そんな もん 。

今 打開 の 道 は ある って 言った でしょう よ 。

ある って 言った だけ でしょ ? 知って る と は 言って ない じゃ ん 。

紛らわしい こと 言って んじゃ ねえ ぞ 。

何で だ よ え ? 道 は ある から 頑張れ っ つった だけ でしょ 。

何 ちょっと 自分 たち が ピンチ だ から って 仏 に →

あたっちゃ って さ もう いい から とにかく 頑張れよ !

おい ! 鼻 クソ ほじくって んじゃ ねえ ぞ この 野郎 !!

仏 だって 鼻 クソ ぐらい ほじり た いわい !

怒りっぽく なる んだ よ バカ 。

それ で おい 鼻 くそ ほじる な …。

食べる な 食べる な ! 怒って そう やって …。

何 この 野郎 …。

こっち の 怒り と か 焦り と か を さ →

優し さ で かえす 寛大な 心 みたいな の は ない わけ ?

仏だ ろ ? あの ね 俺 が ね →

周り から ね 日ごろ なんて 呼ば れて る か 知って る か ?

器 の 小さい 仏だ よ 。

歌い ます 器 の 小さい 仏 。

♪♪「 うつ うつ うつ …」

♪♪「 器 の 小さい 仏 」 あ あ … オナラ 出た …。

( 床 を 蹴る 音 )

♪♪~

は ~ お やおや 伝説 の 勇者 も 形なしだ ね 。

でも その だっせ え 感じ 超 お 似合い って 感じ 。

渡さ ん 悪霊 の 鍵 は お前 ら 魔物 に は 絶対 に 渡さ ん ぞ 。

どう あがいて も 村人 の 心 は 俺 たち の もん だ 。

ふ っ 奴 ら そろそろ 俺 たち に 口 を 割る 。

その 前 に 村人 の 面前 で 暴いて やる よ 。

お前たち が 魔物 だって こと を な 。

ふ ふ ふ 。 でき の 悪い 勇者 一行 を 信じる 者 が どこ に いる の か な ?

ふ ふ ふ ふ 。 人間 に は →

人間 しか わかり 合え ない 何 か が 存在 する のだ よ 。

ふ ふ ふ ふ ふ 。

口 の 減ら ない 連中 だ な 。

ギラ 。

どうやら ここ は かつて キミ が 救った 村 らしい ね 。

その 村 に 裏切ら れる 気分 は どう だい ?

村 の 人 たち は 決して 我々 を 裏切って など い ない 。

お前たち に だまさ れて いる だけ だ 。

そんな お人よしで よくも 魔 王 を 倒 せた な 。

しかし 今回 は そう は いか ない 。

この 世界 は 我々 魔 族 の もの に なる 。

あ それ と 鍵 を 手 に 入れたら →

ここ の 村人 と 一緒に 皆殺し に して やる から 。

楽しみに 待って な 。 フッ 楽しみに して る ぜ 。

後 で ほえ 面 かく な よ 。

や だ や だ 品 が なくて 。

う っせ え ぶり っこ ブス !

ヒャダルコ !

鍵 は 我々 が 手 に 入れる 。

我々 魔 族 は 決して 封印 など さ れ ん 。

許さ ん 絶対 に 許さ ん ぞ !

炊き込み ご飯 に お こげ は 絶対 必要だ 。

もちろん すべて が お こげ で は 困る 。

だが お こげて ない 部分 を 食し そして おこ げ を 食す 。

そこ まで 含めて 炊き込み ご飯 な んだ 。

何者 だ !

ヨシヒコ 様 。 あなた は ?

私 は かつて あなた に 助けて いただいた →

村人 の 子孫 で ございます 。

どうして 私 が 本物 の 勇者 だ と …。

これ は 私 の 家 に 伝わる 似顔絵 です 。

あの 偽者 と は まったく 違う 。

助けて いただける のです か ?

あいにく 牢屋 の 鍵 は 村長 の 家 の 金庫 …。

しかし 伝説 の 鍵 の ありか を →

お 教え する こと が でき ます 。 しかし それ は →

教えて は いけない と …。 ヨシヒコ 様 は 例外 です 。

それ は ありがたい 。

これ は その ありか を 記した 地図 です 。

どうか 魔物 に など 負け ませ ぬ よう …。

ありがとう ございます 。

私 は 必ずや 魔物 たち を 倒し →

鍵 を 手 に 入れて みせ ます 。

お 気 を つけて 。

どうした ヨシヒコ 。 朝 から 騒いで 。

あいつ ら に 何の 話 が ある んだ よ 。

私 たち に 話 と いう の は 何 か な ?

実は … 鍵 の ありか が わかった 。

そんな 嘘 を 信じる と でも 思った か 。

本当だ 教えて もらった 。 この 村 に も 1 人 だけ →

私 が 本物 の 勇者 だ と 信じて くれる 人 が いた 。

それ は こいつ かな ?

なんだ と ! そんな こと だ と 思った 。

いい だろう 案内 して もらおう か 。

嘘 だったら こいつ も 仲間 も 皆殺し だ 。

わかった …。

待って いて ください 。 行って き ます 。

ああ 。 信じて いる ぞ 。

無事に 戻れよ ヨシヒコ 。

ああ 。

呪文 を 解いて 姿 を 戻せば 戦わ ず に 済む ので は ない の か ?

貴 様 が 一緒に いる かぎり 仲間 に しか 見 られ ん のだ 。

だが この 姿 の ほう が 貴 様 も 過ごし やすい だろう 。

貴 様 ら に 気 を 遣わ れる 筋合い は ない 。

命令 さ せろ 攻撃 。

呪文 。 呪文 。

攻撃 。

すま んな 勇者 。

俺 たち は 火 に 弱くて な 。

雰囲気 は ある 。 むしろ 涼し げ で いい 。

ねえ ねえ そうめん 作った んだ けど さ →

食べる ? いいね 暑い し ね 。

はい 。 はい 。

お前 も 食え 勇者 。

お前 に 死な れて は かなわ ん から な 。

そんな もの は 食わ ん でも 死な ん 。

食べて くれ ない の ?

せっかく 作った のに 。

魔物 が 作った もの など 食える か 。

ひどい そんな こと …。

あ ~ あ 泣か した 。

勇者 が 泣か した 。

すま ん そんな つもり で 言った ので は ない 。

あくまで 私 と お前たち は …。 じゃ 食べて くれる ?

ああ 。

はい 。

♪♪~

はい 。 よっ しゃ 。

あぁ いい な 。

人間 は 毎日 こんな うまい の を 食べて る の か 。

毎日 で は ない たまに だ 。

たまに でも うらやましい かぎり だ 。

早く 人間 に なり たい 。

別に 人間 に なり たい わけじゃ ない でしょう ?

すま ぬ なんか ニュアンス で 言って みた よ 。

おいしい ? ヨシヒコ 。 あぁ 。

嬉しい 。 おい ちょっと →

人間 なんか に 惚れて どう すんだ よ お前 。

ヨシヒコ 魔物 に 殺さ れて は いま い な 。

ヨシヒコ の 狙い は わかって いる 。

魔物 たち の 力 を 利用 する だけ 利用 して →

鍵 を 手 に 入れ そこ で 魔物 たち を 始末 する 気 だ 。

それ 1 人 じゃ 無理じゃ ねえ ?

あいつ ら めちゃめちゃ 強かった じゃ ん 。

いや 奴 は 勇者 だ 。

しかるべき とき に は 信じ られ ない 力 を 発揮 して きた 。

今回 も … やって くれる だろう 。

うむ そう 信じる しか ない な と … そんな 折 も 折 →

新しい 呪文 を 覚えた 私 。

発表 し ます 。 発表 し なくて いい ぜ 。

ヨシヒコ 以外 お前 の 呪文 に 興味 ねえ から 。

持て 興味 。 戦い に 役立つ 呪文 なら な 。

うむ 今度 こそ 一瞬にして 敵 を 窮地 に 陥れる 呪文 だ よ 。

ほんと か よ 。 お前 さ なんで そう やって さ →

いつも さ その 疑い から 入る かな ?

そっこう かける …。

別に 何も …。

別に 何も ねえ じゃ ん 。

今 お前 一瞬 嫌な 思い出 が よぎったろう 。

なんで わかった !?

これ ぞ 敵 に 過去 の 嫌な 思い出 を よぎら せる 呪文 →

その 名 も … トラウム 。

いい じゃ ない か 。 ちなみに 今 お前 →

思い出した 嫌な 思い出 は なん ぞ ?

なんで そんな こと 言わ なきゃ いけ ねえ んだ よ 。

言わ なきゃ お前 わかん ない だろう 効果 。

言えよ 。 言って み なさい ムラサキ 。

トウモロコシ の こと … ずっと トウモコロシ って 言って た 。

くだら ん ! トウモロコシ だ よ ムラサキ 。

やめろ よ 。 トウモコロシ って それ は …。

やめろ って 。 おたまじゃくし だ よ ?

おじゃま たくし じゃ ない んだ よ ? 言って ねえ よ 。

魔物 たち は どんな トラウマ を 思い出す こと やら 。

そもそも 魔物 に トラウマ なんて ない から ね 。

何 !? 危ない ヒャダルコ 。

ありがとう 助かった よ 。 あと ひと 踏ん張り だ 。

頑張ろう ぜ 。 あぁ 。

♪♪~

これ だ 。

やった ぞ 。

ヨシヒコ 来た 待ちわびた ぞ 。

鍵 は 見つかった か ? はい ここ に 。

魔物 は どうした ? やっつけた か ?

いえ 外 で 待って ます 。 外 で 待って る ?

えっ ? どういう こと ?

ともに 鍵 を 手 に 入れて くれ ました 。

時に は 命 を 助け られた こと も あった 。

実は とても 気持 の いい 魔物 たち だった んです 。

そう か ヨシヒコ が 世話に なった 。 いえいえ お 気 に なさら ず 。

我々 も 人間 を 誤解 して いた 。 違う 違う …。

こいつ ら 本気で 言って ん の ? 本気です 。

ヨシヒコ は すばらしい 勇者 です 。

そう か わかって くれれば それ で いい 。

務め ご 苦労であった よし ヨシヒコ 行く ぞ 。

あっ … メレブ さん 違う んです 。

私 は この先 この 方 たち と 旅 を しよう と 思う んです 。

何 !?

ん ? ん ? ん ? どういう こと !? おい ふざけ ん な よ ヨシヒコ 。

ここ まで 戦って きた 仲間 裏切 ん の か よ !?

楽な んだ !

何より 戦い が 楽な んです 。

呪文 は たくさん 持って る し 私 は 後ろ に 立って る だけ で いい 。

作戦 命令 さ せろ 攻撃 呪文 そんな 感じ で いい んです 。

更に 命 大事に と いう 作戦 に すれば →

絶対 に 私 の 命 を 守って くれる 。

更に この ムラサキ は 料理 が できる 。

料理 が 女 の すべて じゃ ねえ だ ろ ! すべて と 言って も 過言 で は ない !

戦い に 疲れた 体 を 何 が 癒 や して くれる ?

それ は 料理 だ 。 肉じゃが きん ぴら 味噌汁 。

そして お こげ の ある 炊き込み ご飯 。

ムラサキ お前 に 何 が 作れる ?

レトルトカレー 。 そんな もの は 料理 と は 言わ ん !

お 湯 で 温める 程度 なら 私 でも 可能だ !

チルドギョーザ も できる ! バカモーン !!

( メレブ ) あぁ っ すごい 顔 に なって る ダメだ ムラサキ 戻って 来い !

こっち 戻って 来い ムラサキ 。

と いう こと は メレブ 。

俺 たち の 旅 は ここ で 終わり … か ?

え ? いや そう で は あり ませ ん 。

こちら へ どうぞ 。

う お っ ! え ~? 何 ?

ルイーダ さん です か ?

( ルイーダ ) そう よ 。 ここ は ルイーダ の お 店 。

仲間 を 預かって いただける と 聞いた のです が 。

誰 を 預かって ほしい の ? な … ちょ …。

えっ え ? 僕たち は ここ に 預け られる の かい ?

はい 。 また 気 が 向いた とき に 迎え に 来 ます 。

ちょ … ヨシヒコ ! ヨシヒコ って ば !

あ そう だった ヨシヒコ 。 底抜け に バカだった 。

新しい 旅 の 始まり です ね 。

あぁ 。

( ヒサ ) 兄 様 お 仲間 が 新しく なった のです ね 。

ちょうど いい きっかけ が でき ました 。

ボクシング を 極めた 私 も 是非 ご 一緒に 。

終わる か ! バカ ! 仏 。

あの さ ヨシヒコ 。 ヨッ 君 って さ あの バカ ?

あの ~ 少し バカ ?

どういう こと です か 仏 。 私 に は さっぱり 。

うん 。 あの さ 今 キミ が ね 一緒に いる 連中 。

あの 彼ら 。 彼ら こそ が … 魔物 だ ぜ ?

え ぇ 。 しかし とても 気 の いい 連中 な んです よ 。

あ は はん 。 なるほど 気 の いい 連中 。 OK オーライ 。

うん でも さ そもそも さ 。

目的 が さ ねぇ 違う べ さ 。

目的 ? キミ が 悪霊 の 鍵 が ほしい 理由 って さ →

何 ? すべて の 魔物 を 封印 する ため です 。

オウ ! サンタマリア !

うん あの それ を お 願い 忘れ ないで 。

頭から … インプッティー して 。 んで ? かたや →

かたや はい 偽 ヨシヒコ キミ たち の 目的 は 何 さ 。

何者 に も 封印 さ せ ず 次々 と 魔物 を 増やす こと です 。

何 だ と ? うん あの さ 言って た ぜ ?

もう 最初 から みんな そう 言って た ぜ ? お前 も →

わりかし かっこいい 顔 して 許さ ん ! と か 言って た ぜ ?

本当 か ? お前たち は 魔物 を 増やそう と して ん の か 。

え ? 言った よ ね 。

貴 様 ら …。 うん 貴 様 ら じゃ ねえ よ 。

お前 が 旅 の 途中 で そうめん 作って もらったり して →

いい 雰囲気 に なって 勝手に 忘れて た だけ だ ぜ ?

ヨシヒコ この 世界 を →

魔物 の もの に する 手伝い して くれる んでしょ ?

そんな わけない だ ろ バカモノ !

バカモノ は お前 だ よ ! 何という こと だ 。

あの さ そもそも さ 完全に かぶって る 奴 が →

1 人 いる のに お前 よく 平気だ よ ね 。

クソ 騙した な 。 騙した な じゃ ねえ よ お前 →

本当 頼む よ 。 どこ 行く んだ よ ?

騙した な ~!! うるさい うるさい 。

うるさい もう 声 が 本当に 。

皆さん 。 早くも 迎え に 来た か 。

誰 を 迎え に 来た の ?

こんな ところ で 飲んで る 場合 です か ?

魔物 たち の 目的 は 悪霊 の 鍵 を 手 に して →

魔物 を 増やす こと だった んです よ 。

知って た ! 言って た から 。 それなのに →

こんな ところ で 何 を のんびり して いる んだ 。

お め え が 預けた んだ ろ ? 私 たち を 。

料理 の できる 女 が いい んだ ろ ?

料理 だ と ? くだらない こと を 言う な !

さっき お前 が 言った ~!

で 誰 を 迎え に 来た の ? うるさ ~ い !

さ ぁ 早く ! 戦う んです 。

でないと 魔物 たち に 鍵 を 持って行か れて しまう 。

あ ~ もう ちょっと 飲む 。 な ?

もう ちょっと 飲む な ? ボヤボヤ し ないで ください !

危なく 魔物 たち に 騙さ れる ところ でした 。

いや 。 こいつ ら に 騙して る 意識 は なかった と 思う よ 。

♪♪~

苦労 した 鍵 だ が また 偽物 か 。

もう いろんな 意味 で ニセ モノ は こりごりだ な 。

魔物 たち を 封印 する まで 共に 戦い ましょう 。

反省 して ない な ? ピュア 野郎 。


( メレブ ) おっと ?  ずいぶん 強そうな の 現れた な   おい 。

( ヨシヒコ ) 悪霊 の 鍵 が 近づいて る 証拠 です 。

( ムラサキ ) これ   無理じゃ ねえ ? 今 の レベル で 。

( ダンジョー ) 戦士 は 強い 相手 と 戦って こそ 強く なる 。  来い !

ダメだ   ヨシヒコ   ここ は 逃げよう ぜ 。

いや   逆に 囲ま れる だけ だ 。

ここ まで 戦って 1 体 も 倒せ ん と は 。

おい   そろそろ 仕掛けて くる ぞ 。

なに   これ は どういう こと だ ?

モシャス だ 。 えっ   何 それ ?

自分 の 姿 を   敵 の 姿 に 似せる こと が できる 呪文 だ 。

貴 様 ら   それ を して 何 を する つもりだ ?

うん   これ なら いける ね 。 答えろ   魔物 め !

それ じゃ   お 先 に 失礼 し ます 。

本物 より   かわいい 。

お っ さん   死に たい の ? それ は 真実だ   しかたなかろう 。

2 人 まとめて   殺す よ 。

奴 ら   きっと   近く の 村 で 暴れて 我々 の 悪評 を 立てる つもりです 。

おい   そんな こと さ れたら たまった もん じゃ ない ぞ 。

よし   急げ   止める んだ 。

行こう ぜ   行こう ぜ 。

勇者 が 来た らしい ぞ 。

よくぞ   いらっしゃって ください ました 。

勇者 ヨシヒコ と ご 一行 様 。

いえ   こちら こそ   お 招き いただき ありがとう ございます 。

仏 の 手 に よって   よみがえら れた と いう の は 本当だった のです ね 。

我が キラナ の 村 は 魔 王 退治 の 際 →

ヨシヒコ 様 に 魔物 の 手 から 救って いただいた 村 で 。

ええ   覚えて おり ます 。 それ 以来   皆さん は →

この 村 の 英雄 と して たたえ られて きた のです 。

うむ   英雄 など と … 当然の こと を した まで です 。

此度 は 悪霊 の 鍵 を 探す 旅 を して おり まして ね 。

しばらく の 間   こちら で 休養 さ せて いただき たい と 。

どうぞ   どうぞ 。  好きな だけ いらっしゃって ください 。

村 の 者 たち も 皆さん を 歓迎 して おり ます 。

それでは 遠慮 なく 楽しく 過ごさ せて いただき ます !

うわ ~  勇者 様 。

皆さん   離れて   そい つら は 魔物 だ 。

そい つら は 私 たち に 化けて →

皆さん に 悪事 を 働こう と して いる のです 。

覚悟 しろ   魔物 。

観念 して   正体 を 現せ 。

偽者 は   お め え たち だ べ 。 えっ ?

ヨシヒコ さん たち は この 村 の 英雄 な んだ ぞ 。

そして   とても よい お 人 な んだ 。

それ を 魔物 扱い する と は 何事 だ !

お め えら こそ   勇者 ヨシヒコ を 名乗る 不届き 者 が 。

お め えら が 魔物 な んだ べ 。 ざ けん じゃ ねえ 。

うわ っ   やめ なさい 。 出て け   出て け 。

やめろ   やめ なさい …。 出て け 。

皆さん   待って ください 。

この 方々 も   きっと 何かしら の 事情 が あって →

私 たち に 化けて いる のでしょう 。 そう です よ 。

石 なんか 投げたら   かわいそう 。

正直に お 言い なさい 。

私 たち が かっこいい から マネ し たかった だけ でしょ ?

(2 人 ) かわいい 。 いいかげん に しろ よ   お め えら 。

違う   勇者 ヨシヒコ は 私 だ !

ヨシヒコ よ   あの 方 は 疲れて いる ようだ 。

少し 眠って いただいたら どう だろう 。

そう です ね   少し 眠れば →

あの 方々 も   正気 を 取り戻す かも しれ ませ ん 。

ヨシヒコ 様 は 優し すぎる 。

こんな 奴 ら 追い出し ち まえば いい んだ 。

そう は いきま せ ん 。 少し 休んで いただき ましょう 。

メレブ   呪文 を 。

うむ 。

ラリホー 。

何 だ   これ は ?

おい   その 格好で は   もはや 勇者 と 信じる 人間 は いる まい 。

剣 も 杖 も 取ら れて んじゃ ん 。

おい   剣 を 持た ぬ ダンジョー は   おい 定年 後 の 盆栽 マニア の ようだ ぞ ?

そう そう   剣 を ハサミ に 持ち替えて って バカ 野郎 !

奴 ら   何 を しよう と して る んだ ?

早く 取り戻さ なくて は 。

おい   ヨシヒコ 様 が 出て も いい と おっしゃって くださった ぞ 。

勇者 の 寛大 さ に 感謝 する んだ な 。

なに …。 ヨシヒコ   ここ は 少し 大人 に なって おけ 。

ヨシヒコ 様 に 感謝 し ます 。

緑 の 魔物 に やられて 以来 →

毒 に やられ ち まって …。

心配 する な 。

する な   心配 。

キアリー 。

治った ! メレブ 様 が 毒 を 解いて くださった 。

ありがとう ございます 。

偽 メレブ は ずいぶん 呪文 持って る な 。

≪ じゃあ   いく よ 。

≪ せ ~ の 。 1 2 3  できた 。

ダンジョー 様   今度 は コマ 回し を 教えて 。

ダンジョー おじさん は な コマ 回し の 天才 な んだ ぞ 。

ちゃんと できる かな ?

偽 ダンジョー は 子ども に も 優しい ジェントルマン か 。

♪♪~

お 疲れ さ まで す 。

あの   これ   私 クッキー 焼いた んです けど →

お 休み 時間 に 食べて いただけ ませ ん か ?

いい んです か ?

おい !  ムラサキ 様 が 俺 たち の ため に クッキー 焼いて くれた ぞ !

( 歓声 )

和菓子 は いつも 作って る んです けど →

洋菓子 は 初 挑戦 な んです 。

お 口 に 合わ なかったら ペェ しちゃ って ください ね 。

≪ ペェ なんて   とんで も ねえ ぞ 。

偽 ムラサキ は   女らしく かいがいしい お 料理 上手 か 。

梅干し か と 思って 食べたら 石 だった んです よ ね 。

おかげ で   歯 が ボロボロ です 。

( 笑い声 )

おいおい   姉ちゃん たち 。

俺 の 話 も 聞いて くれよ 。

こら   キミ 女子 の 嫌がる こと は し ない 。

偽 ヨシヒコ は   こ じゃれた ジョーク も うまい スマートな ヒーロー か 。

トータル 的に 言う と だ 。

偽者 の ほう …。

が   はるかに でき が いい 。

悔しい が   否定 でき ん 。

特に ムラサキ 。

ムラサキ が 持って い ない 女らし さ を あっ ち は すべて 持って いる 。

お め え も だ ろ !  あっ ち は 超 使える 呪文   超 持って んだ し 。

ヨシペコ ~。

あ   いい とき に 出た 。

あ !  あ   今   ヨシペコ って 言った のに →

こっち 向いた 他 の 人 かも しれ ない のに 。

仏 様 。  我々 は   この 状況 を どう   打開 すれば よい のでしょう 。

あの   ヨシペコ の 件 は 流し ね ?

OK   OK   OK ! えっ と   お前たち が →

ある 程度 予想 して いる とおり どうやら 奴 ら の 狙い も →

悪霊 の 鍵 の ようだ 。 魔物 たち も 悪霊 の 鍵 を ?

魔物 たち も 悪霊 の 鍵 を 手 に 入れ →

この 世界 を 掌握 しよう と 躍起に なって いる ようだ 。

どうやら   早い者勝ち の 様相 を 呈して きた 。

悪霊 の 鍵 は   この 村 に ある んだ な ?

それ は   わから ん 。

ただ   村人 たち は   何らか の 鍵 の ありか を 知っている ようだ 。

ただ   それ を 口 に する こと は 村 の 掟 で かたく 禁じ られて いる 。

そう か   村人 を だ まくら か して それ を 聞き出そう と して る んだ な 。

その 通り 。 それ で いく と   あれ だ ね →

キミ ら 若干 っと いう か   結構 圧倒 的に ね   圧倒 的に フリ だ ね キミ ら 。

言ったら   そろそろ 教えちゃ うんじゃ ね 的な →

空気 だ もん ね 。 しかし →

どんな 逆境 に も 打開 の 道 は 存在 する 。

うむ   その道 は どんな 道 だ   教えろ 。

知ら ねえ よ   そんな もん 。

今   打開 の 道 は ある って 言った でしょう よ 。

ある って 言った だけ でしょ ? 知って る と は 言って ない じゃ ん 。

紛らわしい こと 言って んじゃ ねえ ぞ 。

何で だ よ   え ?  道 は ある から 頑張れ っ つった だけ でしょ 。

何   ちょっと 自分 たち が ピンチ だ から って 仏 に →

あたっちゃ って さ もう   いい から とにかく 頑張れよ !

おい !  鼻 クソ ほじくって んじゃ ねえ ぞ   この 野郎 !!

仏 だって   鼻 クソ ぐらい ほじり た いわい !

怒りっぽく なる んだ よ   バカ 。

それ で おい   鼻 くそ ほじる な …。

食べる な   食べる な ! 怒って そう やって …。

何   この 野郎 …。

こっち の 怒り と か 焦り と か を さ →

優し さ で かえす 寛大な 心 みたいな の は ない わけ ?

仏だ ろ ? あの ね   俺 が ね →

周り から ね   日ごろ なんて 呼ば れて る か 知って る か ?

器 の 小さい 仏だ よ 。

歌い ます   器 の 小さい 仏 。

♪♪「 うつ   うつ   うつ …」

♪♪「 器 の 小さい 仏 」 あ   あ …  オナラ 出た …。

( 床 を 蹴る 音 )

♪♪~

は ~  お やおや 伝説 の 勇者 も 形なしだ ね 。

でも   その だっせ え 感じ 超 お 似合い って 感じ 。

渡さ ん   悪霊 の 鍵 は お前 ら 魔物 に は 絶対 に 渡さ ん ぞ 。

どう あがいて も 村人 の 心 は   俺 たち の もん だ 。

ふ っ   奴 ら そろそろ 俺 たち に 口 を 割る 。

その 前 に 村人 の 面前 で 暴いて やる よ 。

お前たち が 魔物 だって こと を な 。

ふ ふ ふ 。  でき の 悪い 勇者 一行 を 信じる 者 が   どこ に いる の か な ?

ふ ふ ふ   ふ 。  人間 に は →

人間 しか わかり 合え ない 何 か が 存在 する のだ よ 。

ふ ふ ふ   ふ ふ 。

口 の 減ら ない 連中 だ な 。

ギラ 。

どうやら   ここ は かつて キミ が 救った 村 らしい ね 。

その 村 に 裏切ら れる 気分 は どう だい ?

村 の 人 たち は   決して 我々 を 裏切って など い ない 。

お前たち に だまさ れて いる だけ だ 。

そんな お人よしで よくも 魔 王 を 倒 せた な 。

しかし   今回 は   そう は いか ない 。

この 世界 は 我々   魔 族 の もの に なる 。

あ   それ と   鍵 を 手 に 入れたら →

ここ の 村人 と 一緒に 皆殺し に して やる から 。

楽しみに 待って な 。 フッ   楽しみに して る ぜ 。

後 で   ほえ 面 かく な よ 。

や だ や だ   品 が なくて 。

う っせ え   ぶり っこ ブス !

ヒャダルコ !

鍵 は 我々 が 手 に 入れる 。

我々   魔 族 は 決して 封印 など さ れ ん 。

許さ ん   絶対 に 許さ ん ぞ !

炊き込み ご飯 に お こげ は 絶対 必要だ 。

もちろん すべて が お こげ で は 困る 。

だが   お こげて ない 部分 を 食し そして   おこ げ を 食す 。

そこ まで 含めて 炊き込み ご飯 な んだ 。

何者 だ !

ヨシヒコ 様 。 あなた は ?

私 は   かつて あなた に 助けて いただいた →

村人 の 子孫 で ございます 。

どうして 私 が 本物 の 勇者 だ と …。

これ は 私 の 家 に 伝わる 似顔絵 です 。

あの 偽者 と は   まったく 違う 。

助けて いただける のです か ?

あいにく   牢屋 の 鍵 は 村長 の 家 の 金庫 …。

しかし   伝説 の 鍵 の ありか を →

お 教え する こと が でき ます 。 しかし   それ は →

教えて は いけない と …。 ヨシヒコ 様 は 例外 です 。

それ は   ありがたい 。

これ は その ありか を 記した 地図 です 。

どうか 魔物 に など 負け ませ ぬ よう …。

ありがとう ございます 。

私 は   必ずや 魔物 たち を 倒し →

鍵 を 手 に 入れて みせ ます 。

お 気 を つけて 。

どうした   ヨシヒコ 。  朝 から 騒いで 。

あいつ ら に 何の 話 が ある んだ よ 。

私 たち に 話 と いう の は   何 か な ?

実は …  鍵 の ありか が わかった 。

そんな 嘘 を 信じる と でも 思った か 。

本当だ   教えて もらった 。 この 村 に も  1 人 だけ →

私 が 本物 の 勇者 だ と 信じて くれる 人 が いた 。

それ は   こいつ かな ?

なんだ と ! そんな こと だ と 思った 。

いい だろう   案内 して もらおう か 。

嘘 だったら こいつ も 仲間 も 皆殺し だ 。

わかった …。

待って いて ください 。 行って き ます 。

ああ 。 信じて いる ぞ 。

無事に 戻れよ   ヨシヒコ 。

ああ 。

呪文 を 解いて 姿 を 戻せば 戦わ ず に 済む ので は ない の か ?

貴 様 が 一緒に いる かぎり 仲間 に しか 見 られ ん のだ 。

だが   この 姿 の ほう が 貴 様 も 過ごし やすい だろう 。

貴 様 ら に 気 を 遣わ れる 筋合い は ない 。

命令 さ せろ   攻撃 。

呪文 。  呪文 。

攻撃 。

すま んな   勇者 。

俺 たち は 火 に 弱くて な 。

雰囲気 は ある 。 むしろ 涼し げ で いい 。

ねえ ねえ そうめん 作った んだ けど さ →

食べる ? いいね   暑い し ね 。

はい 。 はい 。

お前 も 食え   勇者 。

お前 に 死な れて は かなわ ん から な 。

そんな もの は 食わ ん でも 死な ん 。

食べて くれ ない の ?

せっかく 作った のに 。

魔物 が 作った もの など 食える か 。

ひどい   そんな こと …。

あ ~ あ   泣か した 。

勇者 が 泣か した 。

すま ん   そんな つもり で 言った ので は ない 。

あくまで 私 と お前たち は …。 じゃ   食べて くれる ?

ああ 。

はい 。

♪♪~

はい 。 よっ しゃ 。

あぁ   いい な 。

人間 は 毎日 こんな   うまい の を 食べて る の か 。

毎日 で は ない   たまに だ 。

たまに でも うらやましい かぎり だ 。

早く 人間 に なり たい 。

別に 人間 に なり たい わけじゃ ない でしょう ?

すま ぬ   なんか ニュアンス で 言って みた よ 。

おいしい ?  ヨシヒコ 。 あぁ 。

嬉しい 。 おい   ちょっと →

人間 なんか に 惚れて どう すんだ よ   お前 。

ヨシヒコ   魔物 に 殺さ れて は いま い な 。

ヨシヒコ の 狙い は   わかって いる 。

魔物 たち の 力 を 利用 する だけ 利用 して →

鍵 を 手 に 入れ そこ で 魔物 たち を 始末 する 気 だ 。

それ 1 人 じゃ 無理じゃ ねえ ?

あいつ ら   めちゃめちゃ 強かった じゃ ん 。

いや   奴 は 勇者 だ 。

しかるべき とき に は 信じ られ ない 力 を 発揮 して きた 。

今回 も …  やって くれる だろう 。

うむ   そう 信じる しか ない な と … そんな 折 も 折 →

新しい 呪文 を 覚えた 私 。

発表 し ます 。 発表 し なくて いい ぜ 。

ヨシヒコ 以外 お前 の 呪文 に 興味 ねえ から 。

持て   興味 。 戦い に 役立つ 呪文 なら な 。

うむ   今度 こそ   一瞬にして 敵 を 窮地 に 陥れる 呪文 だ よ 。

ほんと か よ 。 お前 さ   なんで   そう やって さ →

いつも さ   その 疑い から 入る かな ?

そっこう   かける …。

別に 何も …。

別に 何も ねえ じゃ ん 。

今   お前   一瞬 嫌な 思い出 が よぎったろう 。

なんで   わかった !?

これ ぞ   敵 に 過去 の 嫌な 思い出 を よぎら せる 呪文 →

その 名 も …  トラウム 。

いい じゃ ない か 。 ちなみに   今   お前 →

思い出した 嫌な 思い出 は なん ぞ ?

なんで   そんな こと 言わ なきゃ いけ ねえ んだ よ 。

言わ なきゃ   お前 わかん ない だろう   効果 。

言えよ 。 言って み なさい   ムラサキ 。

トウモロコシ の こと … ずっと トウモコロシ って 言って た 。

くだら ん ! トウモロコシ だ よ   ムラサキ 。

やめろ よ 。 トウモコロシ って   それ は …。

やめろ って 。 おたまじゃくし だ よ ?

おじゃま たくし じゃ ない んだ よ ? 言って ねえ よ 。

魔物 たち は どんな トラウマ を 思い出す こと やら 。

そもそも 魔物 に   トラウマ なんて ない から ね 。

何 !? 危ない   ヒャダルコ 。

ありがとう   助かった よ 。 あと   ひと 踏ん張り だ 。

頑張ろう ぜ 。 あぁ 。

♪♪~

これ だ 。

やった ぞ 。

ヨシヒコ   来た   待ちわびた ぞ 。

鍵 は 見つかった か ? はい   ここ に 。

魔物 は どうした ? やっつけた か ?

いえ   外 で 待って ます 。 外 で 待って る ?

えっ ?  どういう こと ?

ともに 鍵 を 手 に 入れて くれ ました 。

時に は   命 を 助け られた こと も あった 。

実は   とても 気持 の いい 魔物 たち だった んです 。

そう か   ヨシヒコ が 世話に なった 。 いえいえ   お 気 に なさら ず 。

我々 も 人間 を 誤解 して いた 。 違う   違う …。

こいつ ら 本気で 言って ん の ? 本気です 。

ヨシヒコ は   すばらしい 勇者 です 。

そう か   わかって くれれば それ で いい 。

務め   ご 苦労であった よし   ヨシヒコ   行く ぞ 。

あっ …  メレブ さん   違う んです 。

私 は この先   この 方 たち と 旅 を しよう と 思う んです 。

何 !?

ん ?  ん ?  ん ?  どういう こと !? おい   ふざけ ん な よ   ヨシヒコ 。

ここ まで 戦って きた 仲間   裏切 ん の か よ !?

楽な んだ !

何より 戦い が 楽な んです 。

呪文 は たくさん 持って る し 私 は 後ろ に 立って る だけ で いい 。

作戦   命令 さ せろ   攻撃   呪文 そんな 感じ で いい んです 。

更に   命 大事に と いう 作戦 に すれば →

絶対 に 私 の 命 を 守って くれる 。

更に この ムラサキ は   料理 が できる 。

料理 が 女 の すべて じゃ ねえ だ ろ ! すべて と 言って も 過言 で は ない !

戦い に 疲れた 体 を 何 が 癒 や して くれる ?

それ は 料理 だ 。 肉じゃが   きん ぴら   味噌汁 。

そして   お こげ の ある 炊き込み ご飯 。

ムラサキ   お前 に 何 が 作れる ?

レトルトカレー 。 そんな もの は   料理 と は 言わ ん !

お 湯 で 温める 程度 なら 私 でも 可能だ !

チルドギョーザ も できる ! バカモーン !!

( メレブ ) あぁ っ   すごい 顔 に なって る ダメだ   ムラサキ 戻って 来い !

こっち 戻って 来い   ムラサキ 。

と いう こと は   メレブ 。

俺 たち の 旅 は ここ で 終わり …  か ?

え ? いや   そう で は あり ませ ん 。

こちら へ どうぞ 。

う お っ ! え ~? 何 ?

ルイーダ さん です か ?

( ルイーダ ) そう よ 。 ここ は ルイーダ の お 店 。

仲間 を 預かって いただける と 聞いた のです が 。

誰 を 預かって ほしい の ? な …  ちょ …。

えっ   え ?  僕たち は ここ に 預け られる の かい ?

はい 。  また 気 が 向いた とき に 迎え に 来 ます 。

ちょ …  ヨシヒコ !  ヨシヒコ って ば !

あ   そう だった   ヨシヒコ 。 底抜け に バカだった 。

新しい 旅 の 始まり です ね 。

あぁ 。

( ヒサ ) 兄 様   お 仲間 が 新しく なった のです ね 。

ちょうど いい きっかけ が でき ました 。

ボクシング を 極めた 私 も 是非   ご 一緒に 。

終わる か !  バカ ! 仏 。

あの さ   ヨシヒコ 。 ヨッ 君 って さ   あの   バカ ?

あの ~  少し バカ ?

どういう こと です か   仏 。 私 に は さっぱり 。

うん 。  あの さ   今 キミ が ね 一緒に いる 連中 。

あの   彼ら 。 彼ら こそ が …  魔物 だ ぜ ?

え ぇ 。  しかし とても 気 の いい 連中 な んです よ 。

あ は はん 。  なるほど 気 の いい 連中 。  OK   オーライ 。

うん   でも さ   そもそも さ 。

目的 が さ   ねぇ   違う べ さ 。

目的 ? キミ が   悪霊 の 鍵 が ほしい 理由 って さ →

何 ? すべて の 魔物 を 封印 する ため です 。

オウ !  サンタマリア !

うん   あの   それ を お 願い 忘れ ないで 。

頭から …  インプッティー して 。 んで ?  かたや →

かたや   はい   偽 ヨシヒコ キミ たち の 目的 は   何 さ 。

何者 に も 封印 さ せ ず 次々 と 魔物 を 増やす こと です 。

何 だ と ? うん   あの さ   言って た ぜ ?

もう 最初 から   みんな そう 言って た ぜ ?  お前 も →

わりかし かっこいい 顔 して 許さ ん !  と か 言って た ぜ ?

本当 か ?  お前たち は 魔物 を 増やそう と して ん の か 。

え ?  言った よ ね 。

貴 様 ら …。 うん   貴 様 ら じゃ ねえ よ 。

お前 が 旅 の 途中 で そうめん 作って もらったり して →

いい 雰囲気 に なって 勝手に 忘れて た だけ だ ぜ ?

ヨシヒコ   この 世界 を →

魔物 の もの に する 手伝い して くれる んでしょ ?

そんな わけない だ ろ   バカモノ !

バカモノ は お前 だ よ ! 何という こと だ 。

あの さ   そもそも さ 完全に かぶって る 奴 が →

1 人 いる のに お前   よく 平気だ よ ね 。

クソ   騙した な 。 騙した な   じゃ ねえ よ   お前 →

本当 頼む よ 。  どこ 行く んだ よ ?

騙した な ~!! うるさい   うるさい 。

うるさい もう   声 が 本当に 。

皆さん 。 早くも 迎え に 来た か 。

誰 を 迎え に 来た の ?

こんな ところ で 飲んで る 場合 です か ?

魔物 たち の 目的 は 悪霊 の 鍵 を 手 に して →

魔物 を 増やす こと だった んです よ 。

知って た !  言って た から 。 それなのに →

こんな ところ で 何 を のんびり して いる んだ 。

お め え が 預けた んだ ろ ? 私 たち を 。

料理 の できる 女 が いい んだ ろ ?

料理 だ と ? くだらない こと を 言う な !

さっき お前 が 言った ~!

で   誰 を 迎え に 来た の ? うるさ ~ い !

さ ぁ   早く !  戦う んです 。

でないと   魔物 たち に 鍵 を 持って行か れて しまう 。

あ ~  もう ちょっと 飲む 。  な ?

もう ちょっと 飲む な ? ボヤボヤ し ないで ください !

危なく 魔物 たち に 騙さ れる ところ でした 。

いや 。  こいつ ら に 騙して る 意識 は なかった と 思う よ 。

♪♪~

苦労 した 鍵 だ が   また 偽物 か 。

もう いろんな 意味 で ニセ モノ は こりごりだ な 。

魔物 たち を 封印 する まで 共に 戦い ましょう 。

反省 して ない な ?  ピュア 野郎 。