ぶんぶく 茶釜
ぶん ぶ く|ちゃがま
Bunbuku Chagama
The Bubbling Tea Kettle
Бунбуку Чагама
bunbuku chagama (en mytomspunnen mårdhund som förvandlats till en tekanna)
bunbuku chagama (çaydanlığa dönüşen efsanevi rakun köpeği)
文福茶釜
文福茶釜
昔々 、 ある お 寺 に おしょう さん が 住んで いました 。
むかし 々|||てら|||||すんで|
Once upon a time, there lived a monk in a temple.
ある 日 、 おしょう さん は 見事な 茶釜 を 手 に 入れて 喜んで いました 。
|ひ||||みごとな|ちゃがま||て||いれて|よろこんで|
One day, he was delighted to find a beautiful tea kettle.
有一天,奥修先生收到了一只漂亮的茶壶,非常高兴。
「 こりゃ いい もの を 見つけた 。
||||みつけた
He said, "I have found something good.
“我发现了一些好东西。”
じつに いい 形 を し とる 。」
||かた|||
It has taken on a very fine shape.
它的形状非常漂亮。 ”
おしょう さん は 、 茶釜 を 床の間 に 置いて 、 毎日 大事に 眺めて いました 。
|||ちゃがま||とこのま||おいて|まいにち|だいじに|ながめて|
The monk placed the teakettle in his alcove and looked at it carefully every day.
奥修先生把茶壶放在壁龛里,每天都仔细地看着它。
ある 日 の こと 、 茶釜 を 眺めて いた おしょう さん は 「 そう じゃ 、 ながめて いて ばかり でも もったいない 。」
|ひ|||ちゃがま||ながめて|||||||||||
One day, while gazing at the tea kettle, the monk said, "Well, it's a waste to keep staring at it.
有一天,奥修先生看着茶壶说道:“好吧,一直看着它是一种浪费。”
「 こんな すばらしい 茶釜 の 茶 は どんなに おいしい ん じゃ ろう 。
||ちゃがま||ちゃ||||||
How delicious must the tea be in such a wonderful tea kettle?
“这么好的茶壶泡出来的茶有多好喝?”
さっそく お茶 を いれて みよう 。」
|おちゃ|||
Let's try making tea right away.”
我们马上泡点茶吧。 ”
おしょう さん は 茶釜 に 水 を いれ 、 火 に かけました 。
|||ちゃがま||すい|||ひ||
The monk made water in the tea kettle and put it on the fire.
奥修先生在茶壶里装满水,然后把它放在火上。
茶釜 は だんだん 熱く なって きます 。
ちゃがま|||あつく||
The tea kettle gradually became hot.
茶壶渐渐变热。
ぶんぶく ぶんぶく、 ぶんぶく ぶんぶく 。
ぶん ぶ く|ぶん ぶ く|ぶん ぶ く|ぶん ぶ く
Bum-bum-bum-bum-bum.
もぞもぞ 、 もぞもぞっと なに か 動いた か と 思う と 「 あ ちち ! あつい 、 あつい ! 」 と 茶釜 が 叫び だ し 、 茶釜 から タヌキ の しっぽ が 出て きました 。
||||うごいた|||おもう|||||||ちゃがま||さけび|||ちゃがま||たぬき||||でて|
He thought he heard something move, and then heard heard "Hot, hot, hot! It's hot, it's hot! The tea kettle started screaming, and a raccoon dog's tail came out of the tea kettle.
正当我以为有什么东西在动的时候,茶壶开始尖叫:“热,热!”,一条貉尾巴从茶壶里探了出来。
「たいへんだ 茶釜 から しっぽ が で た わ い 。」
|ちゃがま|||||||
"Oh goodness, the tail came out of the teakettle.”
“尾巴从茶壶里出来了。”
すぐに しっぽ は 引っ込みました が 、 おしょう さん は 気味 が 悪く なり 、 ふる 道具屋 の 男 へ 茶釜 を 売る こと に しました 。
|||ひっこみました|||||きみ||わるく|||どうぐ や||おとこ||ちゃがま||うる|||
The tail immediately retracted, but the monk was displeased and decided to sell the tea kettle to a man in a second-hand shop.
Хвост тут же убрался, но хозяин почувствовал себя плохо и решил продать чайник человеку, владеющему магазином.
尾巴立刻缩了回来,但奥修先生感到不安,决定把茶壶卖给器具店的男人。
ふる 道具屋 の 男 は 、 良い 茶釜 が 手 に 入り 喜びました 。
|どうぐ や||おとこ||よい|ちゃがま||て||はいり|よろこびました
The man was delighted to get a good tea kettle.
「 こんな 良い 茶釜 なら きっと 高く 売れる ぞ 、 明日 街 に 売り に 行こう。 」
|よい|ちゃがま|||たかく|うれる||あした|がい||うり||いこう
"I am sure I will get a lot of money for such a fine tea kettle. I'll go to the town tomorrow and sell it."
古 道具屋 の 男 は そう 思いました 。
ふる|どうぐ や||おとこ|||おもいました
The old second-hand store man thought thusly.
その 日 の 夜 、 どこ から と も なく 声 が 聞こえて きます 。
|ひ||よ||||||こえ||きこえて|
That night, he heard a voice coming from nowhere.
「 すみません 、 すみません 。
“Excuse me, excuse me.
僕 は 茶釜 に 化けた タヌキ です 。
ぼく||ちゃがま||ばけた|たぬき|
I am a raccoon dog that has turned into a tea kettle.
茶釜 の 中 で 寝て た ところ を おしょう さん に 持っていかれた ので 、 茶釜 に 化けて いた の です 。」
ちゃがま||なか||ねて|||||||もっていかれた||ちゃがま||ばけて|||
I was sleeping in a tea kettle, but the monk took it away, so I was transformed into a tea kettle.”
古 道具屋 の 男 は 驚いた もの の 、 タヌキ の 話 を 聞いて いました 。
ふる|どうぐ や||おとこ||おどろいた|||たぬき||はなし||きいて|
The man at the antique shop was surprised, but listened to the raccoon dog's story.
「 どうか 、 僕 を 売ら ないで ください 。 僕 が 芸 を する ので 、 見せ物 に して もらえれば 、 きっと たくさん お 金 が もらえます 。」
|ぼく||うら|||ぼく||げい||||みせもの|||||||きむ||
“Please don't sell me. I am a performer, and if you can make a show of me, I am sure you will get a lot of money.”
と タヌキ が いう ので 、 次の 日 、 男 は さっそく 街 に 出かけ 、 タヌキ の 茶釜 の 見世物 小屋 を 始めました 。
|たぬき||||つぎの|ひ|おとこ|||がい||でかけ|たぬき||ちゃがま||みせもの|こや||はじめました
So the next day, the man went out into the city and started a show tent for the raccoon's tea kettle.
「 さあ さ 、 よって らっしゃい 、 みて らっしゃい 、 世にも 珍しい ぶんぶく 茶釜 が 綱渡り を する よ 。」
||||||よにも|めずらしい|ぶん ぶ く|ちゃがま||つなわたり|||
The next day, the man went out into the city and started a raccoon tea kettle show.
"Давайте, давайте, давайте, смотрите, как редкий и уникальный чайник Bumpkin Tea Kettle ходит по натянутому канату".
と 男 が いう と 、 タヌキ は 踊り ながら つな を わたしました 。
|おとこ||||たぬき||おどり||||
The man said, and the raccoon danced as he tied the rope.
「 おお お みごと ! 日本 一 の たぬき だ 。」
|||にっぽん|ひと|||
“Oh, wonderful! You are the greatest raccoon dog in Japan.
"О, молодец! Ты лучшая енотовидная собака в Японии".
「 すごい 、 すごい 。」
Amazing, amazing."
それ を 見た お 客 さん は 大喜び 。
||みた||きゃく|||おおよろこび
The guests were overjoyed to see this.
それ から この 見せ物 小屋 に は 毎日 たくさん の お 客 さん が 集まりました 。
|||みせもの|こや|||まいにち||||きゃく|||あつまりました
From then on, many customers came to the show house every day.
こうして 男 と タヌキ は 幸せに 暮らしました 。
|おとこ||たぬき||しあわせに|くらしました
Thus, the man and the raccoon dog lived happily ever after.
おしまい 。
The end.