×

We use cookies to help make LingQ better. By visiting the site, you agree to our cookie policy.


image

ロクでなし魔術講師と禁忌教典, ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (09)

ロク で なし 魔術 講師 と 禁 忌 教 典 (09)

( ルミア ) どうして な の ! ? リィエル !

( リィエル ) たぶん し たく なかった …

でも 私 こう し ない と なんの ため に 生き てる の か 分から なく なる

( イルシア ) 助け て …

( グレン ) お前 …

あ … すまない 遅かった か

ハッ … !

ん ぐ っ …

( アルベルト ) フッ 相変わらず しぶとい やつ だ

ん … 面倒 かけ た よう だ な

( アルベルト ) 礼 なら フィー ベル に 言え ( グレン ) お …

この 娘 が い なけ れ ば “ リヴァイヴァー ” は 成功 し なかった

( グレン ) お … N ( アルベルト ) 驚く べき 魔力 容量 だ

おお フッ …

うすうす は 気付 い ちゃ い たが 白 猫 …

お前 本当 に すげ え やつ だった ん だ な

生意気 だ けど …

( アルベルト ) 王女 を 守る 戦力 と して 期待 できる かも な

バカ 野郎 そんな ん じゃ ねえ よ こいつ は …

状況 を 説明 し て くれ

♪~

~♪

( グレン ) った く … N リィエル の やつ

( アルベルト ) 言った はず だ “ あの 女 に 気 を つけろ ” と

お前 もし かして “ 天 の 智 慧 ( ちえ ) 研究 会 ” が 何 か 仕掛け て くる と 踏 ん で た って 事 か

ああ 白金 魔 導 研究 所 関連 の 資金 の 流れ に

違和感 が ある と いう 調査 報告 書 が 上がって き た

それ を 徹底 的 に 洗った ところ ―

所長 の バークス = ブラウ モン と 連中 の つながり が 浮き彫り に なった

( グレン ) クッ だったら なんで 俺 と 接触 し た 時 に その 事 を 言わ なかった ん だ !

そう か 最初 から ルミア を まき 餌 に する つもり だった ん だ な !

それ が 軍 の 上 の 連中 の 意思 か !

テメエ ! なんで 止め なかった !

お前 なら 分かって いる はず だ が

う っ クッ …

リィエル の 素性 を 明らか に する 事 に なる か …

に し て も ルミア を おとり に する 事 は 許せ ねえ !

勝手 な 都合 で あいつ ら を 巻き込む ん じゃ ねえ よ !

こんな 命令 を 下す 軍 上層 部 も それ に 黙って 従う 俺 も クズ だ

否定 は し ない だ が こう なった 以上 俺 は 容赦 し ない

リィエル が 行く手 を 阻む と いう なら ば 俺 は やつ を 排除 する

いや まずは あいつ の 勘違い を 正す その うえ で 連れ戻す

2 年 前 あいつ を 拾って き た 俺 の 責任 だ

兄 が 現れ た と 言った な

いまさら お前 の 言葉 が 耳 に 届く と 思う か

聞か せる !

ゲンコツ ご ちご ち 入れ て 無理やり に でも 聞か せる ん だ よ !

よく そんな 事 が 言え る な

( グレン ) ハッ ! ( アルベルト ) お前 は 逃げ た

( グレン ) クッ …

何一つ 語る 事 なく 同志 を 捨て て

( グレン ) クッ …

何一つ 語る 事 なく 同志 を 捨て て

リィエル の 裏切り も 元 を 正せ ば それ が 一因 だ

そんな お前 に リィエル を 救う 資格 が ある の か

答えろ ! グレン = レーダス

全く もって ド 正論 だ よ ドチクショウ !

けど な 俺 は あいつ ら の 教師 だ !

リィエル だって 今 は 俺 の 生徒 な ん だ !

変わら ん な … だ から こそ 俺 は お前 に 期待 する の かも しれ ない が

ふん っ !

( グレン ) グハッ !

クッソ … 何 し や がる !

黙って 消え た 事 は これ で 勘弁 して やる

これ は 俺 の …

( アルベルト ) 俺 は 王女 救出 を 優先 する

状況 が リィエル 排除 を 余儀なく し た 場合 俺 は 容赦 なく 撃つ

文句 は 受け付け ん

( グレン ) フッ … 相変わらず めん どくせ え 野郎 だ ぜ

( シス ティーナ の 寝息 )

また お前 に 助け られ ち まった か

ありがとう な シス ティーナ

( シス ティーナ ) は …

( カッシュ ) あれ ? グレン 先生 どう し た ん だ

( セシル ) 一緒 に いる の って … N ( カッシュ ・ セシル ) あ …

( シス ティーナ の 寝息 )

あ … 先生

あ … 私 … 守れ なかった

ルミア を … クッ …

( ルミア ) クッ … あ あっ … あ あっ !

( バークス ) ハッハッ ハッハッ いい ぞ いい ぞ !

成る 成る ぞ ! “ プロジェクト ・ N リヴァ イブラ イフ ” は 今日 ここ に 成る

この 手 に よって !

それにしても この プロジェクト に 必要 な 3 要素 だけ で なく

敵 を 籠 絡 し この 感応 増幅 者 を 調達

貴 公 なかなか 優秀 で は ない か

( ライネル ) お 褒め に あずかり 光栄 です

固有 魔術 を 持つ 研究 者 が い ない 今

感応 増幅 者 の 存在 は 必須 です から ね

お前 も 私 の 研究 に 役立て た 事 を 名誉 に 思う が よい

( ルミア ) う う っ …

( バークス ) まだ そんな 目 を する 元気 が ある の か

ならば ひと つ 教え て やろ う

貴 様 は “ 天 の 智 慧 研究 会 ” が 邪悪 だ と 思って いる だ ろ う

( ルミア ) は あっ … クッ

だが わし に 言わ せ れ ば ―

( ルミア ) は あっ … クッ

( ルミア ) は あっ … クッ

帝国 王家 の 方 が よほど 邪悪 で 汚らわしい わ !

( ルミア ) は あっ … クッ

帝国 王家 の 方 が よほど 邪悪 で 汚らわしい わ !

帝国 王家 の 方 が よほど 邪悪 で 汚らわしい わ !

( ルミア ) クッ …

( ルミア ) クッ …

( ルミア ) クッ …

ヘド が 出る くらい に な !

ヘド が 出る くらい に な !

( ルミア ) あっ …

ふ っ ふ っふ っ そんな 王家 に 統治 さ れる 国 など 早々 に 滅ぼす べき だ と は …

( エレノア ) う っ ふ っ ふ バークス 様 その辺 で

あ あなた たち は 一体 何 を 知って …

( ルミア ) あ ああ ! き ゃっ う わ っ

は あ … 何 を …

( ルミア ) あ ああ ! ああ … いや あ !

リィエル 大丈夫 かい ?

( ルミア ) は あ … は あ …

なるほど … N そういう 事 で し た の ね

( グレン ) ふう っ !

( グレン ) 魔力 信号 ? ( アルベルト ) ああ

競技 会 の 一 件 から 王女 の 居場所 を いつ でも 探知 できる よう に ―

術 式 を エンチャント し て おい た

( グレン ) それ で ここ に いる って 分かった の か

( アルベルト ) いや それ は すでに 解除 さ れ た

だが もう 1 つ ―

エレノア = シャーレット に

( エレノア ) さすが です ね アルベルト 様

先生 ! あ あっ …

( バークス ) 邪魔 など さ せる もの か 私 の 作品 で 手厚く 迎え て やろ う

( グレン ) なん だ よ 警備 ザル だ な

( アルベルト ) 本当 に そう なら 話 は 早い の だ が な

( グレン ) おお っ !

( キメラ の うなり 声 )

“ 吠 ( ほ ) えよ 炎 獅子 ( えんじ し ) ”

( バークス ) クッ

( エレノア ) う っ ふ ふ まさか あんな もの で 彼ら を 倒せ る と

本気 で そう 思って いらっしゃった の です か ?

おのれ …

( リィエル ) あ …

( シス ティーナ ) なん の ため に 先生 に 特訓 し て もらった の よ

こんな 時 役 に 立て なかったら …

( ノック ) ( シス ティーナ ) あ …

( ドア が 開く 音 )

( ウェンディ ) シス ティーナ ? あっ ! ルミア は ! ?

( リン ) あ …

( ウェンディ ) やっぱり 何 か あった ん です の ね ! ?

( ウェンディ ) やっぱり 何 か あった ん です の ね ! ?

( シス ティーナ ) あ …

( シス ティーナ ) あ …

( グレン ) さっき の キメラ だ が …

( アルベルト ) その 昔 軍事 用 に 研究 さ れ て い た もの だ な

危険 すぎる と 処理 さ れ た はず だ が

バークス の 野郎 予想 以上 に きな臭 ( くせ ) え な

バークス の 野郎 予想 以上 に きな臭 ( くせ ) え な

( うなり 声 )

( うなり 声 )

ふん っ ま あれ で 終わる わけ は ねえ と 思って た けど

( うなり 声 )

ふん っ ま あれ で 終わる わけ は ねえ と 思って た けど

( 宝 石 獣 の うなり 声 )

こいつ は ちょっと ヘビー かな

( 宝 石 獣 の うなり 声 )

ハッハッ ハッハッ ! 見ろ ! 宝 石 獣 相手 に ぶざま な 姿 を

先生 …

見 た か エレノア これ が 我が 魔術 の 威力 だ

フッ どう でしょう か …

( 宝 石 獣 の うなり 声 )

( グレン ) “ 五 素 ( ご そ ) より 成り し 物 は 五 素 に ・ N 象 ( しょ う ) と 理 ( ことわり ) を 紡ぐ 縁 は 乖離 ( かいり ) す べし ”

“ いざ 森羅 の 万象 は 須 ( す べ から ) く 散 滅 せよ ”

“ 遥 ( はる ) かな 虚無 の 果て に ”

ぶ っ 飛べ !

( 宝 石 獣 ) グオアアア !

バ バカ な !

う っ ふ ふ さすが は グレン 様 実に 見事 な お 手前 です わ

( バークス ) あの グレン = レーダス と は 何者 だ !

たかだか 魔術 講師 の 分 際 で 私 が 息の根 を 止め て やる !

“ 牢記 ( ろう き ) せよ ”

( ドア の 開閉 音 )

( ドア の 開閉 音 )

あと は あなた の 妹 に 任せ ます

分かり まし た

私 は ここ で 死ぬ わけ に は いか ない ので

( カッシュ ) どういう 事 な ん だ ? 意味 分か ん ねえ

( シス ティーナ ) ごめん これ 以上 言え ない

でも 安心 し て 先生 が 必ず なんとか し て くれる わ

そう 言わ れ て も …

このまま ルミア も リィエル も 戻って 来 ない なんて ない よ な

( ウェンディ ) そ そんな 事 あり ませ ん わ ( セシル ) だ けど …

( ロッド ) ここ で 待って て も しかたない だ ろ !

( カイ ) 捜し に 行 こ う ぜ

( テレサ ) そんな 危険 だ わ !

( カイ ) 先生 たち を 見捨てる の か よ !

やみくも に 捜す の が 危険 って 言って る の です わ

あの 人 は 確かに 情けない ロク で なし の ダメ 人間 です けど

いざ と いう 時 に は 頼り に なる お方 です わ

ふだん は アホ で ダメダメ な ロク で なし だ けど

やる 時 は やる って 事 は 俺 たち だって 分かって る

でも 今回 も 大丈夫 って 保証 ある か ?

( アルベルト ) 王女 と リィエル は この先 だ

( グレン ) ほ ぉ … 本人 の お出まし か

貴 様 ら ぁ !

( バークス ) ヌウウァァ !

( グレン ) こいつ 自分 の 体 も いじって や がった か

この 男 の 相手 は 俺 が 務める お前 は 行け

悪 ( わり ) い じゃ あと は 頼む わ ん っ !

“ 雷 槍 ( ら い そう ) よ ”

( バークス ) グアアアア !

お前 の 相手 は 俺 だ

( バークス ) ガアアア !

( カッシュ ) もう いい 俺 ら だけ で 行く ぞ !

( ギイ ブル ) ふん まったく 大げさ な 連中 だ なあ

グレン 先生 が 何も 語ら ず に 行った ん なら 放っておけ ば いい の さ

( セシル ) ああ … あっ

そんな 言い 方 は ない だ ろ う !

お前 心配 じゃ ねえ の か よ !

( シス ティーナ ) 違う わ カッシュ

先生 を 信じ て 待 と う そういう 事 よ ね ギイ ブル

( カッシュ ) あっ … N ( ギイ ブル ) ん …

みんな が 不安 や 心配 に 思う 気持ち は 私 も 同じ

けど 私 たち が 先生 を 追って

それ で 何 が できる と 思う ?

そりゃ もちろん 先生 の 手助け だ ろ う が !

違う わ …

足手まとい に なる だけ よ

( カッシュ ) ん …

( シス ティーナ ) だ から 今 は 先生 を 信じ て 待つ しか ない と 思う

お 願い ! 先生 を 信じ て !

( ウェンディ ) もう 分かり まし た わ

こんなに 心配 し てる けど 案外 つまらない 事 だったり し て な

それ に 先生 なら きっと 大丈夫 だ

何せ テロリスト を 1 人 で 相手 に し ちゃ う よう な すごい 人 な ん だ から ね

ありがとう …

( ウェンディ ) シス ティーナ どうして 泣 い て いる ん です の ?

う うん なんでもない

ふ ぅ … ん っ

( ライネル ) まもなく 完成 だ な

( ルミア ) う う っ …

( ライネル ) もう すぐ あの 2 人 が ここ に 来る

そ したら 倒し て くれる よ ね 僕 の ため に

もちろん それ が 私 の 存在 理由

いい 子 だ

先生 …

悪い ルミア すっかり 遅く な っち まっ た な

う う っ … よかった 先生 が 無事 で

フッ った く こんな 時 でも 俺 の 心配 か よ

( グレン ) リィエル ! お前 も 黙って 見 て ん じゃ ねえ よ !

ルミア が あんな 目 に 遭って も なんとも 思わ ねえ の か !

おい そこ の テメエ

俺 の かわいい 生徒 に ずいぶん と 愉快 で フェティッシュ な

コーディネート か まして くれ た じゃ ねえ か ああ ?

これ は バークス さん の 趣味 で ね

ご ちゃ ご ちゃ 抜かし てる ん じゃ ねえ !

グレン それ 以上 兄さん に 近づか ない で

リィエル さすが 僕 の 妹 だ

そい つ に 僕 の 邪魔 を さ せる な

分かった

“ 万象 に 希 ( こい ね が ) う ・ 我が 腕 手 ( かい な ) に ・ N 剛 毅 ( ご うき ) なる 刃 ( やい ば ) を ”

( グレン ) おい リィエル マジ で やる 気 か

さすが に おい た が すぎ や し ねえ か あ ?

なんと でも 言って

私 は 兄さん の ため に 戦う

( グレン ) バッカ 野郎 ! お前 は だ まされ て ん だ よ

お前 の 兄貴 は 2 年 前 に 死 ん だ だ ろ う が !

( リィエル ) うるさい ! ( グレン ) 死人 が 生き返る か よ バカ !

でも 生き てる ! なんで そんな 事 言う の !

俺 だ から 言え る ん だ !

( リィエル ) うるさい うるさい うるさい !

( グレン ) クッソ ダメ だ こいつ 耳 を 貸さ ない どう する ?

( グレン ) 来い よ リィエル かかって 来い !

( リィエル ) イヤアッ ! ん っ !

( グレン ) そうだ こいつ に 真実 を 伝え なかった だけ じゃ なく ―

こいつ を 置 い て 逃げ ち まった 俺 が 悪い

リィエル 頼む 話 を 聞い て くれ !

ウアーッ !

リィエル もう やめ て ! 先生 に そんな 事 し ない で !

私 に とって も シス ティ に とって も 大事 な 先生 な の !

私 に とって も シス ティ に とって も 大事 な 先生 な の !

( グレン ) えい う う っ !

あなた も 私 と シス ティ に とって 大切 な 友達 だ よ !

だから あの 時 … !

( リィエル ) う う っ … !

( グレン ) 今 だ !

( グレン ) なあ リィエル お前 よっぽど お 兄ちゃん の 事 が 好き な ん だ な

兄さん は 私 の すべて

私 は 兄さん の ため に 生きる って 決め た

( グレン ) う っ ! ぐう う …

( リィエル ) うん しょ !

( グレン ) ダッ ! クゥ …

( グレン ) グッ ( リィエル ) えっ ?

妹 に そこ まで 言わ せる なんて 羨ま し い 話 だ ぜ

( リィエル ) 何 が 言い たい の ?

すばらしい お 兄 様 と ぜひとも お 近づき に なり て え なって

で お 兄 様 の お 名前 は ?

なんで それ を 今 聞く の ?

( ライネル ) リィエル 早く 始末 し て しまえ !

いい から 名前 を 言って みろ

言え たら 手 を 引 い て やる よ

( ライネル ) その 男 の 言葉 に 耳 を 貸す な !

( グレン ) さあ 早く 言って みろ よ

名前 は …

( グレン ) どう し た ?

( リィエル ) 私 の 兄さん の 名前 …

痛い … 頭 が 痛い

兄さん 名前 は …

名前 は なん だ っけ

名前 など どう で も いい 僕 は 君 の 兄 だ !

( リィエル ) あ …

“ 理 の 天秤 ( てんびん ) は 右舷 に 傾く べし ”

え いっ あ …

あっ !

う っ … あっ !

( グレン ) 分 の 悪い 賭け だった が

( リィエル ) い 痛い !

無駄 だ ぜ これ は 俺 の 腕力 じゃ ない 重力 だ

“ グラビティ ・ コントロール ” ?

( リィエル ) う っ … ん っ ん っ

( グレン ) ふう っ ! ( リィエル ) あ ぐ っ !

ちょっと おとなしく し て ろ

僕 の 妹 から 離れろ !

( グレン ) うる っせ え 黙れ 偽者 !

う う あぁ !

ああ … やめろ !

( グレン ) うら あ !

兄貴 の ふり し てる くせ に こいつ を リィエル なんて 呼 ん でる 時点 で

テメエ は 偽者 な ん だ よ !

“ プロジェクト ・ リヴァ イブラ イフ ” …

“ Re ( リィ ) = L ( エル ) 計画 ” …

( リィエル ) そうだ … 兄 の 名 は シオン

( ライネル ) 俺 は イルシア の コピー 品 に リィエル と 名付け て み た よ

“ R E L ”

( イルシア ) リィエル …

( シオン ) ライネル もう やめよ う

この 子 を 作る の に 一体 どれ だけ 無関係 な 人 を 犠牲 に し た ん だ

もう 組織 を 抜けよ う 手だて は 考え て ある

帝国 宮廷 魔 導 士 団 の … あっ !

あ …

う う っ ライネル … う っ !

( イルシア ) キャアア !

( シオン ) イルシア … 逃げろ

( イルシア ) ヒイ ヒイ … N ( ライネル ) ふん

イルシア お前 も もう 要ら ない すでに 俺 の 手 に は 3 要素 ある

お前 も シオン と 一緒 に 眠る ん だ ( イルシア ) ヒッ … ヒッ …

( リィエル ) そうだ 私 は 私 は …

( ライネル ) 2 年 前 裏切り者 の シオン が 密告 し た 事 で

帝国 宮廷 魔 導 士 団 に 我々 の 研究 所 を 強制 捜査 さ れ た ん だ

( グレン ) ああ 知って る

あの 時 シオン と 連絡 を 取って い た の は 俺 だ から な

( シオン ) “ プロジェクト ・ リヴァ イブラ イフ ”

あれ は 僕 の 固有 魔術 を もって し て 完成 する もの です

僕 が 組織 を 離れ れ ば 継続 は 不可能 だ

グレン さん お 願い が あり ます

助け たい 仲間 が いる ん です 幼い 頃 から 苦楽 を 共に し て き た 仲間 が

名前 は ? ( シオン ) イルシア と ライネル です

( グレン ) その後 連絡 が 途絶え 研究 所 を 強襲 し た が ―

すでに シオン は 死 ん で い た

重傷 だった イルシア も …

そして 彼女 の “ アストラル ・ コード ”

つまり 死ぬ 瞬間 まで の 記憶 を 受け継 い だ 少女 を ―

俺 は 保護 し た ん だ

それ が 私 …

( ライネル ) チッ 研究 所 を 逃げ出す 時

お前 の 記憶 を こちら に 都合 よく 改ざん し て おい た はず な の に な

結局 ガラクタ は ガラクタ だ

ガラクタ ? お前 いいかげん に しろ よ

ガラクタ は ガラクタ だ もう 要ら ない

テッメエ ! “ 猛 ( たけ ) き 雷 帝 よ ・ 極光 の 閃 槍 ( せ ん そう ) 以 ( も っ ) て ・ 刺し 穿 ( う が ) て ”

そう この 子 たち が いる から ね

まさか !

残念 だった ね この 子 たち は 完璧 だ よ

めん どくさい 感情 は 取り除 い て いる から ね

僕 だけ の 操り 人形 だ

やれ ! そい つ ら を 始末 しろ !

( グレン ) ぬ お っ グッ クッ ん っ

クッ !

グッ !

( グレン ) ヌアッ !

グアァ !

は あ ~ っ 危 ねえ 危 ねえ

なぜ 私 なんか 守る の ? 私 に は 何も ない のに

( グレン ) う っせ え バーカ

何も ない やつ を この 俺 が わざわざ 守る わけ ねえ だ ろ !

クッ ふう っ !

私 は 人形 な のに …

ああ ? 人形 は そんな 顔 し ねえ ん だ よ !

白 猫 だって ルミア だって !

あと クラス の 連中 だって みんな そう 思って ん だ よ !

そう だ よ リィエル !

ほ ~ ら 見ろ !

でも 私 グレン に も ひどい 事 し て

シス ティーナ や みんな に も

だったら あと で みんな に 謝れ !

う っ う わ あ ! ( ルミア ) 先生 !

( グレン ) いって え !

は あっ !

自分 が 大切 だ と 思う 何 か の ため に 生きろ

意味 と か 資格 と か 理由 と か

バカ が ない 知恵 絞って もっともらしく 考える な !

( リィエル ) 私 が 大切 な もの

( リィエル ) ごめん 私 の 妹 たち

勝手 だ けど あなた たち の 分 まで 生きる から

ふう っ

さよなら !

ふざける な !

“ 猛 き 雷 帝 よ ・ 閃 槍 以 て ・ 刺し 穿て ”

ああ …

残念 だった な 俺 の 得意 技 だ

ヒッ ヒイ …

悪い な ルミア 目 ぇ つぶって ろ

すぐ 終わる

( ルミア ) あの 目 … 初めて 会った 時 の

( ライネル ) ヒッ 頼む 殺さ ない で

( グレン ) じゃあ な

( 撃 鉄 を 起こす 音 )

( グレン ) やる と 思った ? やら ね ー よ バーカ

ま なん だ 俺 の 生徒 に

手 え 出し てん じゃ ねえ よ !

グッ ! ガッ …

ガァ …

( バークス ) ウアアアア

( アルベルト ) 死ね 貴 様 に は 聖 句 すら 手 向け ん

九 園 ( くえ ん ) の 業 火 に 焼か れ ながら 永遠 に ざんげ しろ

( バークス ) 天 に 選ば れ た る この 私 が …

( 生徒 たち ) ああ …

( シス ティーナ ) ルミア !

( ルミア ) あ ! あ …

リィエル …

( シス ティーナ の 泣き声 )

( ギイ ブル ) ま レシーブ なんて もの は ―

理論 上 地面 に 対 する 角度 …

( シス ティーナ ) え いっ ! ( ギイ ブル ) あ あ ~ !

( アルベルト ) 確かに この 光景 は 尊い

( グレン ) だ ろ ? 水着 は 最高 だ よ なあ

ほぼ みんな 順調 に 育って る し ~

( アルベルト ) 誰 が 水着 の 話 を し て いる

これ が お前 の 守り たかった ―

光景 な の だ ろ う ? グレン

さあ な

( エレノア ) ええ 手 に 入れ まし た

儀式 の すべて を

( セリカ ) 最近 この 番組 に 大事 な もの が 欠け て いる の だ が

生徒 諸君 なん だ と 思う ?

( シス ティーナ ) 勉強 ! ( グレン ) 休み !

( リィエル ) いちご タルト ! ( ルミア ) アカシック レコード !

( アルベルト ) 予告 ! ( セリカ ) 全部 違う ! 全然 関係ない から !

正解 は “ 私 の 出番 ”

7 話 から 予告 以外 セリカ 大 先生 出 て ない ぞ !

だって さ お前 来る と 事件 大体 解決 し ちゃ う し ―

いろいろ と 何 か が 成立 し なく なっちゃ う し

ヤダ ヤダ ! 私 だって 遠征 学習 行き たかった ~ !

チラッ

砂浜 で キャッキャ ウフフ し たかった ~ !

チラッ

ウウ ~ エ ~ ン

( シス ティーナ ) アルフォネア 教授 !

( ルミア ) 一緒 に ビーチ バレー やり ま しょ !

( リィエル ) あ … よく 分から ない けど セリカ と 一緒 楽し そう

お前 たち …

よう し ! 来週 の 「 ロク アカ 」 は

セリカ 大 先生 と クラス の 美 少女 たち が あ ―

ビーチ バレー やっちゃ う 回 だ ぞう !

ホント に や ん の ?

やる よ お ! 水着 の 用意 し なくっちゃ ~


ロク で なし 魔術 講師 と 禁 忌 教 典 (09) |||まじゅつ|こうし||きん|い|きょう|てん Roku de nai Magiedozent zu shinbaku kyojiten (09) Roku de nashi magic lecturer to tokyo kyojutsu no kyojutsu (09)

( ルミア ) どうして な の ! ? リィエル !

( リィエル ) たぶん し たく なかった …

でも 私 こう し ない と なんの ため に 生き てる の か 分から なく なる |わたくし||||||||いき||||わから||

( イルシア ) 助け て … |たすけ|

( グレン ) お前 … |おまえ

あ … すまない 遅かった か ||おそかった|

ハッ … !

ん ぐ っ …

( アルベルト ) フッ 相変わらず しぶとい やつ だ ||あいかわらず|||

ん … 面倒 かけ た よう だ な |めんどう|||||

( アルベルト ) 礼 なら フィー ベル に 言え ( グレン ) お … |れい|||べる||いえ||

この 娘 が い なけ れ ば “ リヴァイヴァー ” は 成功 し なかった |むすめ||||||||せいこう||

( グレン ) お …\ N ( アルベルト ) 驚く べき 魔力 容量 だ ||n||おどろく||まりょく|ようりょう|

おお フッ …

うすうす は 気付 い ちゃ い たが 白 猫 … ||きづ|||||しろ|ねこ

お前 本当 に すげ え やつ だった ん だ な おまえ|ほんとう||||||||

生意気 だ けど … なまいき||

( アルベルト ) 王女 を 守る 戦力 と して 期待 できる かも な |おうじょ||まもる|せんりょく|||きたい|||

バカ 野郎 そんな ん じゃ ねえ よ こいつ は … ばか|やろう|||||||

状況 を 説明 し て くれ じょうきょう||せつめい|||

♪~

~♪

( グレン ) った く …\ N リィエル の やつ |||n|||

( アルベルト ) 言った はず だ “ あの 女 に 気 を つけろ ” と |いった||||おんな||き|||

お前 もし かして “ 天 の 智 慧 ( ちえ ) 研究 会 ” が 何 か 仕掛け て くる と 踏 ん で た って 事 か おまえ|||てん||さとし|さとし||けんきゅう|かい||なん||しかけ||||ふ|||||こと|

ああ 白金 魔 導 研究 所 関連 の 資金 の 流れ に |しろがね|ま|みちび|けんきゅう|しょ|かんれん||しきん||ながれ|

違和感 が ある と いう 調査 報告 書 が 上がって き た いわかん|||||ちょうさ|ほうこく|しょ||あがって||

それ を 徹底 的 に 洗った ところ ― ||てってい|てき||あらった|

所長 の バークス = ブラウ モン と 連中 の つながり が 浮き彫り に なった しょちょう||||もん||れんちゅう||||うきぼり||

( グレン ) クッ だったら なんで 俺 と 接触 し た 時 に その 事 を 言わ なかった ん だ ! ||||おれ||せっしょく|||じ|||こと||いわ|||

そう か 最初 から ルミア を まき 餌 に する つもり だった ん だ な ! ||さいしょ|||||えさ|||||||

それ が 軍 の 上 の 連中 の 意思 か ! ||ぐん||うえ||れんちゅう||いし|

テメエ ! なんで 止め なかった ! ||とどめ|

お前 なら 分かって いる はず だ が おまえ||わかって||||

う っ クッ …

リィエル の 素性 を 明らか に する 事 に なる か … ||すじょう||あきらか|||こと|||

に し て も ルミア を おとり に する 事 は 許せ ねえ ! |||||||||こと||ゆるせ|

勝手 な 都合 で あいつ ら を 巻き込む ん じゃ ねえ よ ! かって||つごう|||||まきこむ||||

こんな 命令 を 下す 軍 上層 部 も それ に 黙って 従う 俺 も クズ だ |めいれい||くだす|ぐん|じょうそう|ぶ||||だまって|したがう|おれ||くず|

否定 は し ない だ が こう なった 以上 俺 は 容赦 し ない ひてい||||||||いじょう|おれ||ようしゃ||

リィエル が 行く手 を 阻む と いう なら ば 俺 は やつ を 排除 する ||ゆくて||はばむ|||||おれ||||はいじょ|

いや まずは あいつ の 勘違い を 正す その うえ で 連れ戻す ||||かんちがい||ただす||||つれもどす

2 年 前 あいつ を 拾って き た 俺 の 責任 だ とし|ぜん|||ひろって|||おれ||せきにん|

兄 が 現れ た と 言った な あに||あらわれ|||いった|

いまさら お前 の 言葉 が 耳 に 届く と 思う か |おまえ||ことば||みみ||とどく||おもう|

聞か せる ! きか|

ゲンコツ ご ちご ち 入れ て 無理やり に でも 聞か せる ん だ よ ! ||||いれ||むりやり|||きか||||

よく そんな 事 が 言え る な ||こと||いえ||

( グレン ) ハッ ! ( アルベルト ) お前 は 逃げ た |||おまえ||にげ|

( グレン ) クッ …

何一つ 語る 事 なく 同志 を 捨て て なにひとつ|かたる|こと||どうし||すて|

( グレン ) クッ …

何一つ 語る 事 なく 同志 を 捨て て なにひとつ|かたる|こと||どうし||すて|

リィエル の 裏切り も 元 を 正せ ば それ が 一因 だ ||うらぎり||もと||ただせ||||いちいん|

そんな お前 に リィエル を 救う 資格 が ある の か |おまえ||||すくう|しかく||||

答えろ ! グレン = レーダス こたえろ||

全く もって ド 正論 だ よ ドチクショウ ! まったく|||せいろん|||

けど な 俺 は あいつ ら の 教師 だ ! ||おれ|||||きょうし|

リィエル だって 今 は 俺 の 生徒 な ん だ ! ||いま||おれ||せいと|||

変わら ん な … だ から こそ 俺 は お前 に 期待 する の かも しれ ない が かわら||||||おれ||おまえ||きたい||||||

ふん っ !

( グレン ) グハッ !

クッソ … 何 し や がる ! |なん|||

黙って 消え た 事 は これ で 勘弁 して やる だまって|きえ||こと||||かんべん||

これ は 俺 の … ||おれ|

( アルベルト ) 俺 は 王女 救出 を 優先 する |おれ||おうじょ|きゅうしゅつ||ゆうせん|

状況 が リィエル 排除 を 余儀なく し た 場合 俺 は 容赦 なく 撃つ じょうきょう|||はいじょ||よぎなく|||ばあい|おれ||ようしゃ||うつ

文句 は 受け付け ん もんく||うけつけ|

( グレン ) フッ … 相変わらず めん どくせ え 野郎 だ ぜ ||あいかわらず||||やろう||

( シス ティーナ の 寝息 ) |||ねいき

また お前 に 助け られ ち まった か |おまえ||たすけ||||

ありがとう な シス ティーナ

( シス ティーナ ) は …

( カッシュ ) あれ ? グレン 先生 どう し た ん だ |||せんせい|||||

( セシル ) 一緒 に いる の って …\ N ( カッシュ ・ セシル ) あ … |いっしょ|||||n|||

( シス ティーナ の 寝息 ) |||ねいき

あ … 先生 |せんせい

あ … 私 … 守れ なかった |わたくし|まもれ|

ルミア を … クッ …

( ルミア ) クッ … あ あっ … あ あっ !

( バークス ) ハッハッ ハッハッ いい ぞ いい ぞ !

成る 成る ぞ ! “ プロジェクト ・\ N リヴァ イブラ イフ ” は 今日 ここ に 成る なる|なる||ぷろじぇくと|n|||||きょう|||なる

この 手 に よって ! |て||

それにしても この プロジェクト に 必要 な 3 要素 だけ で なく ||ぷろじぇくと||ひつよう||ようそ|||

敵 を 籠 絡 し この 感応 増幅 者 を 調達 てき||かご|から|||かんのう|ぞうふく|もの||ちょうたつ

貴 公 なかなか 優秀 で は ない か とうと|おおやけ||ゆうしゅう||||

( ライネル ) お 褒め に あずかり 光栄 です ||ほめ|||こうえい|

固有 魔術 を 持つ 研究 者 が い ない 今 こゆう|まじゅつ||もつ|けんきゅう|もの||||いま

感応 増幅 者 の 存在 は 必須 です から ね かんのう|ぞうふく|もの||そんざい||ひっす|||

お前 も 私 の 研究 に 役立て た 事 を 名誉 に 思う が よい おまえ||わたくし||けんきゅう||やくだて||こと||めいよ||おもう||

( ルミア ) う う っ …

( バークス ) まだ そんな 目 を する 元気 が ある の か |||め|||げんき||||

ならば ひと つ 教え て やろ う |||おしえ|||

貴 様 は “ 天 の 智 慧 研究 会 ” が 邪悪 だ と 思って いる だ ろ う とうと|さま||てん||さとし|さとし|けんきゅう|かい||じゃあく|||おもって||||

( ルミア ) は あっ … クッ

だが わし に 言わ せ れ ば ― |||いわ|||

( ルミア ) は あっ … クッ

( ルミア ) は あっ … クッ

帝国 王家 の 方 が よほど 邪悪 で 汚らわしい わ ! ていこく|おうけ||かた|||じゃあく||けがらわしい|

( ルミア ) は あっ … クッ

帝国 王家 の 方 が よほど 邪悪 で 汚らわしい わ ! ていこく|おうけ||かた|||じゃあく||けがらわしい|

帝国 王家 の 方 が よほど 邪悪 で 汚らわしい わ ! ていこく|おうけ||かた|||じゃあく||けがらわしい|

( ルミア ) クッ …

( ルミア ) クッ …

( ルミア ) クッ …

ヘド が 出る くらい に な ! ||でる|||

ヘド が 出る くらい に な ! ||でる|||

( ルミア ) あっ …

ふ っ ふ っふ っ そんな 王家 に 統治 さ れる 国 など 早々 に 滅ぼす べき だ と は … ||||||おうけ||とうち|||くに||はやばや||ほろぼす||||

( エレノア ) う っ ふ っ ふ バークス 様 その辺 で |||||||さま|そのへん|

あ あなた たち は 一体 何 を 知って … ||||いったい|なん||しって

( ルミア ) あ ああ ! き ゃっ う わ っ

は あ … 何 を … ||なん|

( ルミア ) あ ああ ! ああ … いや あ !

リィエル 大丈夫 かい ? |だいじょうぶ|

( ルミア ) は あ … は あ …

なるほど …\ N そういう 事 で し た の ね |n||こと|||||

( グレン ) ふう っ !

( グレン ) 魔力 信号 ? ( アルベルト ) ああ |まりょく|しんごう||

競技 会 の 一 件 から 王女 の 居場所 を いつ でも 探知 できる よう に ― きょうぎ|かい||ひと|けん||おうじょ||いばしょ||||たんち|||

術 式 を エンチャント し て おい た じゅつ|しき||||||

( グレン ) それ で ここ に いる って 分かった の か |||||||わかった||

( アルベルト ) いや それ は すでに 解除 さ れ た |||||かいじょ|||

だが もう 1 つ ―

エレノア = シャーレット に

( エレノア ) さすが です ね アルベルト 様 |||||さま

先生 ! あ あっ … せんせい||

( バークス ) 邪魔 など さ せる もの か 私 の 作品 で 手厚く 迎え て やろ う |じゃま||||||わたくし||さくひん||てあつく|むかえ|||

( グレン ) なん だ よ 警備 ザル だ な ||||けいび|ざる||

( アルベルト ) 本当 に そう なら 話 は 早い の だ が な |ほんとう||||はなし||はやい||||

( グレン ) おお っ !

( キメラ の うなり 声 ) |||こえ

“ 吠 ( ほ ) えよ 炎 獅子 ( えんじ し ) ” ばい|||えん|しし||

( バークス ) クッ

( エレノア ) う っ ふ ふ まさか あんな もの で 彼ら を 倒せ る と |||||||||かれら||たおせ||

本気 で そう 思って いらっしゃった の です か ? ほんき|||おもって||||

おのれ …

( リィエル ) あ …

( シス ティーナ ) なん の ため に 先生 に 特訓 し て もらった の よ ||||||せんせい||とっくん|||||

こんな 時 役 に 立て なかったら … |じ|やく||たて|

( ノック ) ( シス ティーナ ) あ …

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( ウェンディ ) シス ティーナ ? あっ ! ルミア は ! ?

( リン ) あ … りん|

( ウェンディ ) やっぱり 何 か あった ん です の ね ! ? ||なん||||||

( ウェンディ ) やっぱり 何 か あった ん です の ね ! ? ||なん||||||

( シス ティーナ ) あ …

( シス ティーナ ) あ …

( グレン ) さっき の キメラ だ が …

( アルベルト ) その 昔 軍事 用 に 研究 さ れ て い た もの だ な ||むかし|ぐんじ|よう||けんきゅう||||||||

危険 すぎる と 処理 さ れ た はず だ が きけん|||しょり||||||

バークス の 野郎 予想 以上 に きな臭 ( くせ ) え な ||やろう|よそう|いじょう||きなくさ|||

バークス の 野郎 予想 以上 に きな臭 ( くせ ) え な ||やろう|よそう|いじょう||きなくさ|||

( うなり 声 ) |こえ

( うなり 声 ) |こえ

ふん っ ま あれ で 終わる わけ は ねえ と 思って た けど |||||おわる|||||おもって||

( うなり 声 ) |こえ

ふん っ ま あれ で 終わる わけ は ねえ と 思って た けど |||||おわる|||||おもって||

( 宝 石 獣 の うなり 声 ) たから|いし|けだもの|||こえ

こいつ は ちょっと ヘビー かな

( 宝 石 獣 の うなり 声 ) たから|いし|けだもの|||こえ

ハッハッ ハッハッ ! 見ろ ! 宝 石 獣 相手 に ぶざま な 姿 を ||みろ|たから|いし|けだもの|あいて||||すがた|

先生 … せんせい

見 た か エレノア これ が 我が 魔術 の 威力 だ み||||||わが|まじゅつ||いりょく|

フッ どう でしょう か …

( 宝 石 獣 の うなり 声 ) たから|いし|けだもの|||こえ

( グレン ) “ 五 素 ( ご そ ) より 成り し 物 は 五 素 に ・\ N 象 ( しょ う ) と 理 ( ことわり ) を 紡ぐ 縁 は 乖離 ( かいり ) す べし ” |いつ|そ||||なり||ぶつ||いつ|そ||n|ぞう||||り|||つむぐ|えん||かいり|||

“ いざ 森羅 の 万象 は 須 ( す べ から ) く 散 滅 せよ ” |しんら||ばんしょう||す|||||ち|めつ|

“ 遥 ( はる ) かな 虚無 の 果て に ” はるか|||きょむ||はて|

ぶ っ 飛べ ! ||とべ

( 宝 石 獣 ) グオアアア ! たから|いし|けだもの|

バ バカ な ! |ばか|

う っ ふ ふ さすが は グレン 様 実に 見事 な お 手前 です わ |||||||さま|じつに|みごと|||てまえ||

( バークス ) あの グレン = レーダス と は 何者 だ ! ||||||なにもの|

たかだか 魔術 講師 の 分 際 で 私 が 息の根 を 止め て やる ! |まじゅつ|こうし||ぶん|さい||わたくし||いきのね||とどめ||

“ 牢記 ( ろう き ) せよ ” ろうき|||

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

あと は あなた の 妹 に 任せ ます ||||いもうと||まかせ|

分かり まし た わかり||

私 は ここ で 死ぬ わけ に は いか ない ので わたくし||||しぬ||||||

( カッシュ ) どういう 事 な ん だ ? 意味 分か ん ねえ ||こと||||いみ|わか||

( シス ティーナ ) ごめん これ 以上 言え ない ||||いじょう|いえ|

でも 安心 し て 先生 が 必ず なんとか し て くれる わ |あんしん|||せんせい||かならず|||||

そう 言わ れ て も … |いわ|||

このまま ルミア も リィエル も 戻って 来 ない なんて ない よ な |||||もどって|らい|||||

( ウェンディ ) そ そんな 事 あり ませ ん わ ( セシル ) だ けど … |||こと|||||||

( ロッド ) ここ で 待って て も しかたない だ ろ ! |||まって|||||

( カイ ) 捜し に 行 こ う ぜ |さがし||ぎょう|||

( テレサ ) そんな 危険 だ わ ! ||きけん||

( カイ ) 先生 たち を 見捨てる の か よ ! |せんせい|||みすてる|||

やみくも に 捜す の が 危険 って 言って る の です わ ||さがす|||きけん||いって||||

あの 人 は 確かに 情けない ロク で なし の ダメ 人間 です けど |じん||たしかに|なさけない|||||だめ|にんげん||

いざ と いう 時 に は 頼り に なる お方 です わ |||じ|||たより|||おかた||

ふだん は アホ で ダメダメ な ロク で なし だ けど

やる 時 は やる って 事 は 俺 たち だって 分かって る |じ||||こと||おれ|||わかって|

でも 今回 も 大丈夫 って 保証 ある か ? |こんかい||だいじょうぶ||ほしょう||

( アルベルト ) 王女 と リィエル は この先 だ |おうじょ||||このさき|

( グレン ) ほ ぉ … 本人 の お出まし か |||ほんにん||おでまし|

貴 様 ら ぁ ! とうと|さま||

( バークス ) ヌウウァァ !

( グレン ) こいつ 自分 の 体 も いじって や がった か ||じぶん||からだ|||||

この 男 の 相手 は 俺 が 務める お前 は 行け |おとこ||あいて||おれ||つとめる|おまえ||いけ

悪 ( わり ) い じゃ あと は 頼む わ ん っ ! あく||||||たのむ|||

“ 雷 槍 ( ら い そう ) よ ” かみなり|やり||||

( バークス ) グアアアア !

お前 の 相手 は 俺 だ おまえ||あいて||おれ|

( バークス ) ガアアア !

( カッシュ ) もう いい 俺 ら だけ で 行く ぞ ! |||おれ||||いく|

( ギイ ブル ) ふん まったく 大げさ な 連中 だ なあ |ぶる|||おおげさ||れんちゅう||

グレン 先生 が 何も 語ら ず に 行った ん なら 放っておけ ば いい の さ |せんせい||なにも|かたら|||おこなった|||ほうっておけ||||

( セシル ) ああ … あっ

そんな 言い 方 は ない だ ろ う ! |いい|かた|||||

お前 心配 じゃ ねえ の か よ ! おまえ|しんぱい|||||

( シス ティーナ ) 違う わ カッシュ ||ちがう||

先生 を 信じ て 待 と う そういう 事 よ ね ギイ ブル せんせい||しんじ||ま||||こと||||ぶる

( カッシュ ) あっ …\ N ( ギイ ブル ) ん … ||n||ぶる|

みんな が 不安 や 心配 に 思う 気持ち は 私 も 同じ ||ふあん||しんぱい||おもう|きもち||わたくし||おなじ

けど 私 たち が 先生 を 追って |わたくし|||せんせい||おって

それ で 何 が できる と 思う ? ||なん||||おもう

そりゃ もちろん 先生 の 手助け だ ろ う が ! ||せんせい||てだすけ||||

違う わ … ちがう|

足手まとい に なる だけ よ あしでまとい||||

( カッシュ ) ん …

( シス ティーナ ) だ から 今 は 先生 を 信じ て 待つ しか ない と 思う ||||いま||せんせい||しんじ||まつ||||おもう

お 願い ! 先生 を 信じ て ! |ねがい|せんせい||しんじ|

( ウェンディ ) もう 分かり まし た わ ||わかり|||

こんなに 心配 し てる けど 案外 つまらない 事 だったり し て な |しんぱい||||あんがい||こと||||

それ に 先生 なら きっと 大丈夫 だ ||せんせい|||だいじょうぶ|

何せ テロリスト を 1 人 で 相手 に し ちゃ う よう な すごい 人 な ん だ から ね なにせ|てろりすと||じん||あいて||||||||じん|||||

ありがとう …

( ウェンディ ) シス ティーナ どうして 泣 い て いる ん です の ? ||||なき||||||

う うん なんでもない

ふ ぅ … ん っ

( ライネル ) まもなく 完成 だ な ||かんせい||

( ルミア ) う う っ …

( ライネル ) もう すぐ あの 2 人 が ここ に 来る ||||じん||||くる

そ したら 倒し て くれる よ ね 僕 の ため に ||たおし|||||ぼく|||

もちろん それ が 私 の 存在 理由 |||わたくし||そんざい|りゆう

いい 子 だ |こ|

先生 … せんせい

悪い ルミア すっかり 遅く な っち まっ た な わるい|||おそく|||||

う う っ … よかった 先生 が 無事 で ||||せんせい||ぶじ|

フッ った く こんな 時 でも 俺 の 心配 か よ ||||じ||おれ||しんぱい||

( グレン ) リィエル ! お前 も 黙って 見 て ん じゃ ねえ よ ! ||おまえ||だまって|み|||||

ルミア が あんな 目 に 遭って も なんとも 思わ ねえ の か ! |||め||あって|||おもわ|||

おい そこ の テメエ

俺 の かわいい 生徒 に ずいぶん と 愉快 で フェティッシュ な おれ|||せいと||||ゆかい|||

コーディネート か まして くれ た じゃ ねえ か ああ ?

これ は バークス さん の 趣味 で ね |||||しゅみ||

ご ちゃ ご ちゃ 抜かし てる ん じゃ ねえ ! ||||ぬかし||||

グレン それ 以上 兄さん に 近づか ない で ||いじょう|にいさん||ちかづか||

リィエル さすが 僕 の 妹 だ ||ぼく||いもうと|

そい つ に 僕 の 邪魔 を さ せる な |||ぼく||じゃま||||

分かった わかった

“ 万象 に 希 ( こい ね が ) う ・ 我が 腕 手 ( かい な ) に ・\ N 剛 毅 ( ご うき ) なる 刃 ( やい ば ) を ” ばんしょう||まれ|||||わが|うで|て||||n|かたし|たかし||||は|||

( グレン ) おい リィエル マジ で やる 気 か ||||||き|

さすが に おい た が すぎ や し ねえ か あ ?

なんと でも 言って ||いって

私 は 兄さん の ため に 戦う わたくし||にいさん||||たたかう

( グレン ) バッカ 野郎 ! お前 は だ まされ て ん だ よ ||やろう|おまえ|||まさ れ||||

お前 の 兄貴 は 2 年 前 に 死 ん だ だ ろ う が ! おまえ||あにき||とし|ぜん||し||||||

( リィエル ) うるさい ! ( グレン ) 死人 が 生き返る か よ バカ ! |||しにん||いきかえる|||ばか

でも 生き てる ! なんで そんな 事 言う の ! |いき||||こと|いう|

俺 だ から 言え る ん だ ! おれ|||いえ|||

( リィエル ) うるさい うるさい うるさい !

( グレン ) クッソ ダメ だ こいつ 耳 を 貸さ ない どう する ? ||だめ|||みみ||かさ|||

( グレン ) 来い よ リィエル かかって 来い ! |こい||||こい

( リィエル ) イヤアッ ! ん っ !

( グレン ) そうだ こいつ に 真実 を 伝え なかった だけ じゃ なく ― |そう だ|||しんじつ||つたえ||||

こいつ を 置 い て 逃げ ち まった 俺 が 悪い ||お|||にげ|||おれ||わるい

リィエル 頼む 話 を 聞い て くれ ! |たのむ|はなし||ききい||

ウアーッ !

リィエル もう やめ て ! 先生 に そんな 事 し ない で ! ||||せんせい|||こと|||

私 に とって も シス ティ に とって も 大事 な 先生 な の ! わたくし|||||||||だいじ||せんせい||

私 に とって も シス ティ に とって も 大事 な 先生 な の ! わたくし|||||||||だいじ||せんせい||

( グレン ) えい う う っ !

あなた も 私 と シス ティ に とって 大切 な 友達 だ よ ! ||わたくし||||||たいせつ||ともだち||

だから あの 時 … ! ||じ

( リィエル ) う う っ … !

( グレン ) 今 だ ! |いま|

( グレン ) なあ リィエル お前 よっぽど お 兄ちゃん の 事 が 好き な ん だ な |||おまえ|||にいちゃん||こと||すき||||

兄さん は 私 の すべて にいさん||わたくし||

私 は 兄さん の ため に 生きる って 決め た わたくし||にいさん||||いきる||きめ|

( グレン ) う っ ! ぐう う …

( リィエル ) うん しょ !

( グレン ) ダッ ! クゥ …

( グレン ) グッ ( リィエル ) えっ ?

妹 に そこ まで 言わ せる なんて 羨ま し い 話 だ ぜ いもうと||||いわ|||うらやま|||はなし||

( リィエル ) 何 が 言い たい の ? |なん||いい||

すばらしい お 兄 様 と ぜひとも お 近づき に なり て え なって ||あに|さま||||ちかづき|||||

で お 兄 様 の お 名前 は ? ||あに|さま|||なまえ|

なんで それ を 今 聞く の ? |||いま|きく|

( ライネル ) リィエル 早く 始末 し て しまえ ! ||はやく|しまつ|||

いい から 名前 を 言って みろ ||なまえ||いって|

言え たら 手 を 引 い て やる よ いえ||て||ひ||||

( ライネル ) その 男 の 言葉 に 耳 を 貸す な ! ||おとこ||ことば||みみ||かす|

( グレン ) さあ 早く 言って みろ よ ||はやく|いって||

名前 は … なまえ|

( グレン ) どう し た ?

( リィエル ) 私 の 兄さん の 名前 … |わたくし||にいさん||なまえ

痛い … 頭 が 痛い いたい|あたま||いたい

兄さん 名前 は … にいさん|なまえ|

名前 は なん だ っけ なまえ||||

名前 など どう で も いい 僕 は 君 の 兄 だ ! なまえ||||||ぼく||きみ||あに|

( リィエル ) あ …

“ 理 の 天秤 ( てんびん ) は 右舷 に 傾く べし ” り||てんびん|||うげん||かたむく|

え いっ あ …

あっ !

う っ … あっ !

( グレン ) 分 の 悪い 賭け だった が |ぶん||わるい|かけ||

( リィエル ) い 痛い ! ||いたい

無駄 だ ぜ これ は 俺 の 腕力 じゃ ない 重力 だ むだ|||||おれ||わんりょく|||じゅうりょく|

“ グラビティ ・ コントロール ” ? |こんとろーる

( リィエル ) う っ … ん っ ん っ

( グレン ) ふう っ ! ( リィエル ) あ ぐ っ !

ちょっと おとなしく し て ろ

僕 の 妹 から 離れろ ! ぼく||いもうと||はなれろ

( グレン ) うる っせ え 黙れ 偽者 ! ||||だまれ|にせもの

う う あぁ !

ああ … やめろ !

( グレン ) うら あ !

兄貴 の ふり し てる くせ に こいつ を リィエル なんて 呼 ん でる 時点 で あにき|||||||||||よ|||じてん|

テメエ は 偽者 な ん だ よ ! ||にせもの||||

“ プロジェクト ・ リヴァ イブラ イフ ” … ぷろじぇくと|||

“ Re ( リィ ) = L ( エル ) 計画 ” … re||l||けいかく

( リィエル ) そうだ … 兄 の 名 は シオン |そう だ|あに||な||

( ライネル ) 俺 は イルシア の コピー 品 に リィエル と 名付け て み た よ |おれ||||こぴー|しな||||なづけ||||

“ R E L ” r|e|l

( イルシア ) リィエル …

( シオン ) ライネル もう やめよ う

この 子 を 作る の に 一体 どれ だけ 無関係 な 人 を 犠牲 に し た ん だ |こ||つくる|||いったい|||むかんけい||じん||ぎせい|||||

もう 組織 を 抜けよ う 手だて は 考え て ある |そしき||ぬけよ||てだて||かんがえ||

帝国 宮廷 魔 導 士 団 の … あっ ! ていこく|きゅうてい|ま|みちび|し|だん||

あ …

う う っ ライネル … う っ !

( イルシア ) キャアア !

( シオン ) イルシア … 逃げろ ||にげろ

( イルシア ) ヒイ ヒイ …\ N ( ライネル ) ふん |||n||

イルシア お前 も もう 要ら ない すでに 俺 の 手 に は 3 要素 ある |おまえ|||いら|||おれ||て|||ようそ|

お前 も シオン と 一緒 に 眠る ん だ ( イルシア ) ヒッ … ヒッ … おまえ||||いっしょ||ねむる|||||

( リィエル ) そうだ 私 は 私 は … |そう だ|わたくし||わたくし|

( ライネル ) 2 年 前 裏切り者 の シオン が 密告 し た 事 で |とし|ぜん|うらぎりもの||||みっこく|||こと|

帝国 宮廷 魔 導 士 団 に 我々 の 研究 所 を 強制 捜査 さ れ た ん だ ていこく|きゅうてい|ま|みちび|し|だん||われわれ||けんきゅう|しょ||きょうせい|そうさ|||||

( グレン ) ああ 知って る ||しって|

あの 時 シオン と 連絡 を 取って い た の は 俺 だ から な |じ|||れんらく||とって|||||おれ|||

( シオン ) “ プロジェクト ・ リヴァ イブラ イフ ” |ぷろじぇくと|||

あれ は 僕 の 固有 魔術 を もって し て 完成 する もの です ||ぼく||こゆう|まじゅつ|||||かんせい|||

僕 が 組織 を 離れ れ ば 継続 は 不可能 だ ぼく||そしき||はなれ|||けいぞく||ふかのう|

グレン さん お 願い が あり ます |||ねがい|||

助け たい 仲間 が いる ん です 幼い 頃 から 苦楽 を 共に し て き た 仲間 が たすけ||なかま|||||おさない|ころ||くらく||ともに|||||なかま|

名前 は ? ( シオン ) イルシア と ライネル です なまえ||||||

( グレン ) その後 連絡 が 途絶え 研究 所 を 強襲 し た が ― |そのご|れんらく||とだえ|けんきゅう|しょ||きょうしゅう|||

すでに シオン は 死 ん で い た |||し||||

重傷 だった イルシア も … じゅうしょう|||

そして 彼女 の “ アストラル ・ コード ” |かのじょ|||こーど

つまり 死ぬ 瞬間 まで の 記憶 を 受け継 い だ 少女 を ― |しぬ|しゅんかん|||きおく||うけつ|||しょうじょ|

俺 は 保護 し た ん だ おれ||ほご||||

それ が 私 … ||わたくし

( ライネル ) チッ 研究 所 を 逃げ出す 時 ||けんきゅう|しょ||にげだす|じ

お前 の 記憶 を こちら に 都合 よく 改ざん し て おい た はず な の に な おまえ||きおく||||つごう||かいざん|||||||||

結局 ガラクタ は ガラクタ だ けっきょく||||

ガラクタ ? お前 いいかげん に しろ よ |おまえ||||

ガラクタ は ガラクタ だ もう 要ら ない |||||いら|

テッメエ ! “ 猛 ( たけ ) き 雷 帝 よ ・ 極光 の 閃 槍 ( せ ん そう ) 以 ( も っ ) て ・ 刺し 穿 ( う が ) て ” |もう|||かみなり|みかど||きょっこう||せん|やり||||い||||さし|うが|||

そう この 子 たち が いる から ね ||こ|||||

まさか !

残念 だった ね この 子 たち は 完璧 だ よ ざんねん||||こ|||かんぺき||

めん どくさい 感情 は 取り除 い て いる から ね ||かんじょう||とりのぞ|||||

僕 だけ の 操り 人形 だ ぼく|||あやつり|にんぎょう|

やれ ! そい つ ら を 始末 しろ ! |||||しまつ|

( グレン ) ぬ お っ グッ クッ ん っ

クッ !

グッ !

( グレン ) ヌアッ !

グアァ !

は あ ~ っ 危 ねえ 危 ねえ |||き||き|

なぜ 私 なんか 守る の ? 私 に は 何も ない のに |わたくし||まもる||わたくし|||なにも||

( グレン ) う っせ え バーカ

何も ない やつ を この 俺 が わざわざ 守る わけ ねえ だ ろ ! なにも|||||おれ|||まもる||||

クッ ふう っ !

私 は 人形 な のに … わたくし||にんぎょう||

ああ ? 人形 は そんな 顔 し ねえ ん だ よ ! |にんぎょう|||かお|||||

白 猫 だって ルミア だって ! しろ|ねこ|||

あと クラス の 連中 だって みんな そう 思って ん だ よ ! |くらす||れんちゅう||||おもって|||

そう だ よ リィエル !

ほ ~ ら 見ろ ! ||みろ

でも 私 グレン に も ひどい 事 し て |わたくし|||||こと||

シス ティーナ や みんな に も

だったら あと で みんな に 謝れ ! |||||あやまれ

う っ う わ あ ! ( ルミア ) 先生 ! ||||||せんせい

( グレン ) いって え !

は あっ !

自分 が 大切 だ と 思う 何 か の ため に 生きろ じぶん||たいせつ|||おもう|なん|||||いきろ

意味 と か 資格 と か 理由 と か いみ|||しかく|||りゆう||

バカ が ない 知恵 絞って もっともらしく 考える な ! ばか|||ちえ|しぼって||かんがえる|

( リィエル ) 私 が 大切 な もの |わたくし||たいせつ||

( リィエル ) ごめん 私 の 妹 たち ||わたくし||いもうと|

勝手 だ けど あなた たち の 分 まで 生きる から かって||||||ぶん||いきる|

ふう っ

さよなら !

ふざける な !

“ 猛 き 雷 帝 よ ・ 閃 槍 以 て ・ 刺し 穿て ” もう||かみなり|みかど||せん|やり|い||さし|うがて

ああ …

残念 だった な 俺 の 得意 技 だ ざんねん|||おれ||とくい|わざ|

ヒッ ヒイ …

悪い な ルミア 目 ぇ つぶって ろ わるい|||め|||

すぐ 終わる |おわる

( ルミア ) あの 目 … 初めて 会った 時 の ||め|はじめて|あった|じ|

( ライネル ) ヒッ 頼む 殺さ ない で ||たのむ|ころさ||

( グレン ) じゃあ な

( 撃 鉄 を 起こす 音 ) う|くろがね||おこす|おと

( グレン ) やる と 思った ? やら ね ー よ バーカ |||おもった|||-||

ま なん だ 俺 の 生徒 に |||おれ||せいと|

手 え 出し てん じゃ ねえ よ ! て||だし||||

グッ ! ガッ …

ガァ …

( バークス ) ウアアアア

( アルベルト ) 死ね 貴 様 に は 聖 句 すら 手 向け ん |しね|とうと|さま|||せい|く||て|むけ|

九 園 ( くえ ん ) の 業 火 に 焼か れ ながら 永遠 に ざんげ しろ ここの|えん||||ぎょう|ひ||やか|||えいえん|||

( バークス ) 天 に 選ば れ た る この 私 が … |てん||えらば|||||わたくし|

( 生徒 たち ) ああ … せいと||

( シス ティーナ ) ルミア !

( ルミア ) あ ! あ …

リィエル …

( シス ティーナ の 泣き声 ) |||なきごえ

( ギイ ブル ) ま レシーブ なんて もの は ― |ぶる||れしーぶ|||

理論 上 地面 に 対 する 角度 … りろん|うえ|じめん||たい||かくど

( シス ティーナ ) え いっ ! ( ギイ ブル ) あ あ ~ ! |||||ぶる||

( アルベルト ) 確かに この 光景 は 尊い |たしかに||こうけい||とうとい

( グレン ) だ ろ ? 水着 は 最高 だ よ なあ |||みずぎ||さいこう|||

ほぼ みんな 順調 に 育って る し ~ ||じゅんちょう||そだって||

( アルベルト ) 誰 が 水着 の 話 を し て いる |だれ||みずぎ||はなし||||

これ が お前 の 守り たかった ― ||おまえ||まもり|

光景 な の だ ろ う ? グレン こうけい||||||

さあ な

( エレノア ) ええ 手 に 入れ まし た ||て||いれ||

儀式 の すべて を ぎしき|||

( セリカ ) 最近 この 番組 に 大事 な もの が 欠け て いる の だ が |さいきん||ばんぐみ||だいじ||||かけ|||||

生徒 諸君 なん だ と 思う ? せいと|しょくん||||おもう

( シス ティーナ ) 勉強 ! ( グレン ) 休み ! ||べんきょう||やすみ

( リィエル ) いちご タルト ! ( ルミア ) アカシック レコード ! |||||れこーど

( アルベルト ) 予告 ! ( セリカ ) 全部 違う ! 全然 関係ない から ! |よこく||ぜんぶ|ちがう|ぜんぜん|かんけいない|

正解 は “ 私 の 出番 ” せいかい||わたくし||でばん

7 話 から 予告 以外 セリカ 大 先生 出 て ない ぞ ! はなし||よこく|いがい||だい|せんせい|だ|||

だって さ お前 来る と 事件 大体 解決 し ちゃ う し ― ||おまえ|くる||じけん|だいたい|かいけつ||||

いろいろ と 何 か が 成立 し なく なっちゃ う し ||なん|||せいりつ|||||

ヤダ ヤダ ! 私 だって 遠征 学習 行き たかった ~ ! ||わたくし||えんせい|がくしゅう|いき|

チラッ

砂浜 で キャッキャ ウフフ し たかった ~ ! すなはま|||||

チラッ

ウウ ~ エ ~ ン

( シス ティーナ ) アルフォネア 教授 ! |||きょうじゅ

( ルミア ) 一緒 に ビーチ バレー やり ま しょ ! |いっしょ||びーち|ばれー|||

( リィエル ) あ … よく 分から ない けど セリカ と 一緒 楽し そう |||わから|||||いっしょ|たのし|

お前 たち … おまえ|

よう し ! 来週 の 「 ロク アカ 」 は ||らいしゅう|||あか|

セリカ 大 先生 と クラス の 美 少女 たち が あ ― |だい|せんせい||くらす||び|しょうじょ|||

ビーチ バレー やっちゃ う 回 だ ぞう ! びーち|ばれー|||かい||

ホント に や ん の ? ほんと||||

やる よ お ! 水着 の 用意 し なくっちゃ ~ |||みずぎ||ようい||