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バクマン。3rdシーズン, Bakuman. Season 3 Episode 7

( 会場 の 拍手 )

( 瓶子 ( へいし ) ) それ で は 続き まし て ―

連載 50 回 「 PCP - 完全 犯罪 党 - ( ピーシー ピー かんぜん はん ざ いとう ) 」 の 亜城 木 ( あ しろ ぎ ) 先生

前 へ お 願い し ます

( 新妻 ( に い づま ) エイジ ) ハア … 蒼樹 ( あおき ) 先生 が 来 られ ない の は 残念 です

( 平丸 一也 ( ひら まる かず や ) ) かわいそう な ユリ タン

連載 50 回 目 前 で 打ち切る なんて …

( 佐々木 ( さ さき ) ) 二 人 と も 本当 に よく やって くれ た おめでとう

( 真 城 最高 ( ま しろ もり たか ) ) ありがとう ございます

( 高木 秋 人 ( た かぎ あき と ) ) あ … ありがとう ございます

何 泣 い てん だ よ

( 秋 人 ) うれしい から に 決まって る じゃ ん

( 瓶子 ) で は 別室 で 記念 撮影 を お 願い し ます

( カメラマン ) お 一 人 ずつ も 撮り ま しょ う か ?

あっ …

いえ

僕 たち は 二 人 で 亜 城木 夢 叶 ( む と ) な の で

( カメラマン ) 撮り ます

( カメラ の シャッター 音 )

♪ ~

~ ♪

( 平丸 ) そんな バカ な

連載 なんて ねら え ませ ん よ

ラブ フェスタ で 1 位 を 取れ なかった ん です から

( 吉田 幸司 ( よし だ こうじ ) ) 2 位 なら 十 分 ねら える 範囲 だ

1 位 で なけ れ ば 大 ヒット は 無理

2 位 で は 「 ONE PIECE ( ワンピース ) 」 を 越える の は 到底 無理

大きく 出 た な

( 平丸 ) やる なら 大 ヒット

次 の 作品 で 一生 描か ず に 済む くらい ―

稼 げ る もの しか 描か ない

( 吉田 ) 平丸 君 楽 しよ う と し て は ダメ だ

マンガ と いう もの は ―

ね ち っこ く やって いって はじめて 評価 さ れる もの だ

それ に そんな すごい 作品 は 君 に は 無理 だ

大体 君 の 作品 は ギャグ マンガ だ と 何度 も …

( 平丸 ) ああ しかたない !

「 僕 ( ぼく ) に は 通 ( つう ) じ ない 」 で 連載 ねらい ます

( 吉田 ) おお ( 平丸 ) その 代わり

蒼樹 さん と の お 茶会 を 許し て くれ ます よ ね ?

分かった いい だ ろ う

ヘヘッ

( 吉田 ) … で その お 茶会 な ん だ が

僕 も 同伴 しよ う

は あ ? 何 です か それ は !

よく 聞け

出 た よ “ よく 聞け ”

大体 平丸 君

蒼樹 先生 と 一 対 一 で 会話 できる の か ?

ガ …

蒼樹 先生 も その ほう が 安心 する

いや 最初 から 一 対 一 は 避ける

そう だ 山 久 ( やま ひさ ) も 呼 ん だ ほう が いい な

その 気配り が また 女心 を くすぐる

( 平丸 ) 分かり まし た …

( 安岡 ( やす おか ) ) ラブ フェスタ ケツ から 2 番 す か

( 服部 雄二郎 ( はっと り ゆうじ ろう ) ) やっぱり 恋愛 経験 が ない と きつい って こと か

( 福田 真 太 ( ふく だ しん た ) ) うる せ え や 広島 の ロミオ だ って …

… て 蒼樹 嬢 も 男 と つきあった こと ない はず で

( 野中 ( の なか ) ) や っぱ あれ っす よ 読 ん でる 本 の 違い

先生 マンガ しか 読ま ない から

野中 て め え は ひと言 多い ん だ よ !

なあ 福田 君 そんな カリカリ し ない で

( 福田 ) 何 す か 雄二郎 さん ケツ から 2 番 な の に 二 ヤ け て

ニヤ け たく も なる よ

「 ロード レーサー GIRI ( ギリ ) 」 アニメ 化 決定 だ

( 福田 ) え えっ ! ( 安岡 ) マジ っす か ?

( 雄二郎 ) ああ 秋 くらい から だ

細かい こと は まだ 決まって ない が ―

やる こと だけ は もう 決定 だ

( 野中 ) ああ 先生 おめでとう ござい ます !

( 安岡 ) アシ 代 アップ お 願い し ま ー す !

それ じゃ 原稿 もらって く よ お 疲れ さま

( 安岡 ) ここ まで 頑張って 苦労 し た かい が あった !

( 福田 ) 雄二郎 ! … さん

趣味 の バイク を 生かし た 作品 を 描く …

きっかけ を くれ た の は あんた だ

ありがとう ございます

おいおい らしく ない こと する な よ

( 福田 ) チッ 素直 じゃ ねえ な ( 雄二郎 ) どっち が

えっ 「 ロード レーサー GIRI 」 アニメ 化 です か ?

すごい な 福田 さん

( 服部 哲 ( はっと り あき ら ) ) まあ 君 たち に とって は 悔しい かも しれ ない が …

( 最高 ) それ より 次 の 打ち合わせ し ま しょ う

えっ ?

たしか 6 年生 に なった ところ から だ よ な ?

うん

( 服部 ) どう し た ん だ ? ( 最高 ・ 秋 人 ) はい ?

いや ほか の 作品 の アニメ 化 の 話 を 聞い て も ―

以前 と 違って 君 たち らしく ない 反応 だ

僕 たち は 僕 たち です から

焦ら ず に やって い こ う と

もちろん アニメ 化 を あきらめ た わけ じゃ あり ませ ん

今 は 「 PCP 」 を 少し でも 上 に

まず 「 CROW ( クロウ ) 」 の 上 に いく の を 目標 に

そう し ながら 僕 は もっと 描く スピード を 上げ ます

( 秋 人 ) 時間 の 限り いろいろ な こと に 興味 を 持って ―

挑戦 し ながら チャンス が 来 た とき

( 最高 ) “ これ だ ” と いう の が 来 た とき に 備え て …

力 を ため て おく

僕 たち まだ 21 です から

そう か いい 心がけ だ と 思う

( 秋 人 ) ありがとう ございます

ああ そう だ 打ち合わせ の 前 に もう 1 つ 話 が …

( 2 人 ) ん っ ?

( 高木 香 耶 ( た かぎ かや ) ) トレジャー の 審査 員 ?

すごい わ ね 連載 1 年 以上 続 い て 人気 も 上々

もう すっかり ジャック 作家 って 感じ じゃ ない

… に し て も 審査 員 って 器 じゃ ない のに な

1 年 連載 し た 作家 に は ―

回って くる システム な ん だ から しかたない よ

でも 自分 たち で ライバル 選ぶ って どう よ ?

そこ まで 余裕 の ある 立場 じゃ ない だ ろ

それ は そう だ けど …

( 秋 人 ) ひょっとしたら “ 新人 は どんどん 出 て くる ぞ ”

“ うかうか し てん な よ ” って いう 編集 部 の 警告 な の かも な

プロ の 世界 って 厳しい わ ねえ

( 最高 ) そう だ と し て も ―

今 の 俺 たち は 「 PCP 」 を しっかり 描き 続ける しか ない ん だ

そして 実力 を つけ て ―

いずれ “ これ だ ” って いう 連載 を もう 1 本

おう そう だ な

あっ もう 何 か アイデア ある の ?

うーん 具体 的 に は まだ だ けど なんとなく 方向 性 は 見え てる

方向 性 って ?

( 秋 人 ) だ から まだ 具体 化 でき て ない って

いい から 言って みろ よ

方向 性 だけ でも 聞い て おい た ほう が ―

秋 人 ( シュー ジン ) 1 人 で 考える より いい だ ろ

うん … 俺 が 考える に ―

「 ジャック 」 で 大 人気 に なる の は 王道 バトル マンガ だ けど ―

今 から それ を やって も ダメ って 思う わけ

( 最高 ) 俺 たち が 王道 に 向 い て ない って ずっと 前 から 分かって る だ ろ

そう じゃ なく て

王道 バトル は 1 つ の 時代 を 築 い た けど ―

次 の 時代 を 作る の は 新しい マンガ って 意味

… で 俺 が 考える の は ―

邪道 バトル !

なんか カッコいい 言い 方

確か に 言い 方 は …

「 ジャック 」 で バトル マンガ は ウケ る

しかし 王道 バトル で は 過去 の 名作 の 上 に は いけ ない

そこ で 邪道 バトル

秋 人 さん ステキ !

( 秋 人 ) 例えば 殴る 蹴る の ない 特殊 能力 や 技 も 出さ ない ―

でも グイグイ 引き込ま れる よう な

… で 具体 的 に は ?

う っ ! あっ いや あの …

だから 具体 的 に は まだ …

ああ …

( 小杉 達朗 ( こ すぎ たつ ろう ) ) おはよう ございます

おお 早い な 小杉

( 小杉 ) はい 配属 さ れ て から 毎日 仕事 が 楽しく て

つい 早く 目 が 覚め ちゃ う ん です よ

( 服部 ) そう か 頑張 れよ

は い ん っ ?

( 服部 ) ああ すま ん すぐ 片づける

( 小杉 ) これ って トレジャー の 原稿 です よ ね ?

( 服部 ) ああ

今月 は うち の 班 が 担当 だ から 読み返し て た ん だ

ハハッ

( 平丸 ) う …

う う …

う っ う う …

( 蒼樹 紅 ( こう ) ) お 待た せ し まし た

いやいや 待って ない です

蒼樹 さん を 待って る の は 楽しい ので あっという間 …

( 蒼樹 ) すみません 支度 に 手間取って しまって

でも ビックリ し まし た

待ち合わせ より 1 時間 も 早く 電話 が 来 て ―

わざわざ 迎え に まで

いいえ こちら こそ 勝手 に 来 て しまって …

さあ さあ 狭い とこ です が

フフッ ありがとう ございます

( 平丸 ) あっ あの …

何 でしょ う ?

蒼樹 さん 正直 に 答え て もらい たい

はい ?

( 平丸 ) 吉 田 氏 の 息 が どの くらい …

吉 田 氏 から 僕 と 会ったら “ こう 言って くれ ” と ―

指示 が 出 て いる はず

( 蒼樹 ) いいえ ( 平丸 ) えっ 何 も ?

( 蒼樹 ) はい ( 平丸 ) 本当 に ?

( 蒼樹 ) 山 久 さん に は “ 平丸 先生 が また すぐ 連載 できる よう に ― ”

“ 励まし ま しょ う ” と 言わ れ まし た けど …

( 平丸 の 声 ) やはり 罠 だった ん だ 3 人 がかり で 僕 を …

( 吉田 ) お 茶会 の とき は ―

平丸 に 連載 ねらう よう に よろしく 頼む よ

( 山 久 雅和 ( まさか ず ) ) 平丸 と は 連載 目指す よう に 話 を …

はい

( 平丸 の 声 ) ヒイイ

( 平丸 ) 恐ろしい … ( 蒼樹 ) うん ?

( 平丸 ) 蒼樹 さん 今日 は お互い の 担当 を 交え ―

4 人 で 僕 の マンション と いう 約束 で し た が …

( 蒼樹 ) はい

( 平丸 ) 二 人 で カフェ と か で は ダ … ダメ でしょ う か ?

えっ ?

( 平丸 ) それ が 無理 でし たら 僕 は 帰り ます

えっ どう し た ん です か ?

( 平丸 ) で も もし 二 人 だけ で お茶 し て もら える なら …

携帯 の 電源 を 切って ください !

あっ …

そろそろ 平丸 君 の 所 へ 行く と する か

( 山 久 ) おかしい な

あっ ? どう し た ?

蒼樹 さん 携帯 の 電源 切って る みたい で

家 の ほう も 留守 電 に なって る し

おい 困る ぞ

いまさら 蒼樹 先生 の 気 が 変わった なんて こと を …

( 山 久 ) いえ 蒼樹 さん も 乗り気 で ―

今日 を 楽しみ に し て いる みたい で し た けど

( 電話 案内 ) お 客 様 が お かけ に なった 番 号 は

電波 の 届か ない 場所 に おら れる か ―

電源 が 入って い ない ため かかり ませ ん

( 吉田 ) 平丸 に も つながら ない

えっ 両方 と もって …

( 吉田 ) 駆け落ち

いや 平丸 が 蒼樹 先生 を 拉致 ( らち )

え えっ ?

行く ぞ 山 久 これ は 事件 だ !

( 山 久 ) あの … 行く って どこ へ ?

( 吉田 ) 平丸 君 は 俺 たち を 出し抜き ―

蒼樹 先生 と 二 人 で 会って る に 違いない

そこ だ

二 人 と も 立派 な 大人 じゃ ない です か

別に 会って も …

やつ は 本気 で 蒼樹 先生 と の 結婚 を ねらって いる ん だ

ダメ な ん です か ?

ダメ に 決まって る だ ろ ! そんな こと に なれ ば …

平丸 一也 は もう 一生 マンガ を 描か ない

蒼樹 先生 に 稼 い で もらい ―

自分 は ダラダラ 遊 ん で 生きる 算段

そんな あっ …

早く しろ

僕 は 遠慮 し ます 人 の 恋 路 の 邪魔 を し たく ない ので

( 吉田 ) そう か

まあ 平丸 君 が やら かし てる こと だ

担当 の 俺 が 始末 を つけ ね ば な

湾岸 線 を 走行 中 か

恐らく 蒼樹 先生 を 助手 席 に 乗せ て

生意気 な

( 吉田 ) いや … ヤバ い ぞ ( 山 久 ) えっ ?

( 吉田 ) もし 蒼樹 先生 に 告白 し よ う もの なら ―

もっと 恐ろしい こと に …

え えっ !

お 気 を つけ て

( 平丸 ) すみません 突然 変 な お 願い し て

いえ こんな とき に ―

お 仕事 の 電話 って いう の も な ん です もの ね

あっ … フフッ

もう 追いつ い た ぞ ヘヘヘッ 愚か な や つめ !

あっ !

ふ … 福田 君 何 し てる ん だ !

えっ ? あっ 吉 田 さん !

( ブレーキ 音 )

どう いう こと な ん だ この ドイツ 車 は たしか 平丸 君 の

ちょっと 前 に 俺 の 所 に 来 て ―

“ 10 万 で 売る から その 代わり 今日 1 日 ― ”

“ ドライブ し て くれ ” と 言わ れ た っす

あっ …

じゃあ やつ は …

新車 買った みたい っす よ

なんか “ 今日 の ため に ” って 言って まし た

相変わらず です ねえ 平丸 先生

あ … ああ

( 吉田 の 声 ) クソッ 今日 の 平丸 は ひと 味 違う な

新車 まで 買う 意気込み も

マズ い 非常に マズ い ぞ これ は

なんとか し なけ れ ば !

えっ 平丸 さん が 行方 不明 ?

ああ

吉 田 さん から 逃げ て 蒼樹 嬢 と お茶 し てる らしい ん だ が

ど っか 心当たり ある か ?

ハア なん だ そう いう こと です か

でも どう し て 福田 さん が ?

( 福田 ) 吉 田 さん から 協力 を 頼ま れ た って の も ある が …

平丸 さん の こと 応援 し て やり て えん だ

あと 蒼樹 嬢 と ―

一 対 一 じゃ 何 しでかす か って 心配 も ある が な

そう です ね

( 香 耶 ・ 秋 人 ) フフッ

( 最高 ) で も どこ に 行った か なんて 誰 に も 分かる わけ ない し

( 秋 人 ) うーん

さすが に ヒント が お 茶 と デート だけ じゃ ね

すみません 福田 さん 僕 たち に も …

( 秋 人 ) 待て よ ! たしか … ( 香 耶 ) えっ ?

( 最高 ) 福田 さん お 待た せ し まし た

おう 何 か 分かった か ?

( 最高 ) この 前 の 読み切り です

( 福田 ) 読み切り ? ( 最高 ) はい

( 最高 ) 平丸 さん の 作品 も 蒼樹 さん の 作品 も ―

デート シーン は 青山 ( あお やま ) の カフェ です

( 福田 ) なるほど しかし そんなに 単純 か ?

( 安岡 ) 平丸 さん でしょ ? 単純 っす よ

でも もう ここ ぐらい しか 思いつく 所 は …

( 福田 ) 分かった 行って みる

蒼樹 嬢 を 道連れ に 無理 心中 と か さ れ て も 困る し な

( 最高 ) 心中 ? 何 言って る ん です か !

いや 俺 も そう 思う ん だ が 吉 田 さん が

( 吉田 ) もし 蒼樹 先生 に フラ れ でも し たら ―

平丸 君 は 再起 不能 に なる !

( 福田 ) … なんて 言う から さ 吉 田 さん かなり 真剣 だった し

じゃあ とりあえず デート シーン の こと は 伝え て おく

じゃあ な

( 秋 人 ) 心中 って … まさか 蒼樹 さん と 平丸 さん が ?

なんで そんな こと に

( 香 耶 ) 思い詰め て た の ね ( 秋 人 ) 何 を だ よ ?

2 人 と も 連載 終わった じゃ ん

その くらい で ?

ああ …

最高 ( サイコー )

( 平丸 ) そう です か !

蒼樹 さん は やっぱり 青 です か 僕 は 黄色 が 好き だ な

そう な ん です か

( 平丸 ) はい

う っ …

( 蒼樹 ) あっ ( 平丸 ) う っ !

( 平丸 の 声 ) 告白 する ん だ

わざわざ この 日 の ため に 新車 を 買い プレゼント まで …

( バイク の エンジン 音 ) ( 平丸 ) うん ?

( 平丸 の 声 ) 吉 田 氏 !

見つけ た ぞ 平丸 !

( 平丸 ) 蒼樹 さん 行き ま しょ う !

えっ まだ お茶 が …

( 平丸 ) マスター 勘定 は ここ に 釣り は 要ら ない !

あっ …

( 平丸 ) 急ぎ ま しょ う ! 吉 田 氏 が 追って き た ん です

えっ 吉 田 さん が ?

( 平丸 の 声 ) クソッ 町 中 ( まち なか ) で は バイク に 追いつか れる

( 平丸 ) 蒼樹 さん 車 を 捨て ます

えっ ? でも この 車 買った ばっかり って それ に …

蒼樹 さん と ドライブ でき た ん だ 安い もん です

さあ 早く !

あっ …

フッ やっと あきらめ た よう だ な あっ ?

歩道 橋 に 上がる つもり か

ハイヒール で 走って 大丈夫 です か ?

はい 大丈夫 です

なんか いい です

“ なんか いい ” って 言い まし た ?

( 蒼樹 ) はい こんな の 初めて で

恋愛 ドラマ の 主人公 みたい で なんか いい です

う っ …

( 吉田 ) 平丸 君 逃げ て も ムダ だ !

( 平丸 ) よ … 吉 田 氏

… て か なんで あんた が 追いかけ て くる ん だ !

( 吉田 ) 心配 だ から に 決まって る だ ろ !

( 平丸 ) ウソ を つけ あんた は 自分 の 出世 の ため に ―

僕 に マンガ を 描か す こと しか 考え て ない

( 吉田 ) それ の どこ が 悪い !

( 平丸 ) すんなり 認める の か !

僕 は 当分 休み たい ん だ 放ってお い て くれ

今日 の お 茶会 だって …

蒼樹 さん ラブ フェスタ 1 位 おめでとう ございます

( 蒼樹 ) 平丸 さん も 2 位 じゃ ない です か

一緒に 連載 頑張り ま しょ う ね ウッフン

… て か そう いう 筋書き だった と 蒼樹 さん から 聞い た ぞ !

僕 を みんな で ハメ る つもり だった な !

( 蒼樹 の 声 ) そこ まで 細かく は …

何 を 言って る か 分から ない が 君 は 連載 を ねら える !

マンガ 家 と し て 幸せ な こと じゃ ない か

( 平丸 ) 描き たく ない と 言って る じゃ ない か

“ 2 年 は 休 みたい ” と

( 吉田 ) 2 年 は 長 すぎる !

「 僕 に は 通じ ない 」 は 連載 で 伸びる タイプ

( 蒼樹 ) そう です よ 平丸 先生

連載 の チャンス を 逃す の は よく ない です よ

えっ … あっ はい そう です ね

( 吉田 ) いい か 平丸 君 よく 聞け

出 た よ “ よく 聞け ” 聞き たく ない !

( 吉田 ) いや 聞い て くれ

今 から 言う こと は 本当 の 気持ち だ

つまり いつも は ウソ 偽り だらけ !

( 吉田 ) そこ は 否定 せ ん

しろ よ !

君 は ―

2 ~ 3 年 に 一 度 の 逸材 な ん だ !

10 年 と か じゃ ない の か

ああ 2 ~ 3 年 だ うぬぼれる な

そこ だけ は ウソ つい て も いい ん じゃ ない か ?

( 吉田 ) 君 は 仕事 が 嫌い そう だ な ?

ああ そう だ 働き たく ない 描き たく ない

( 吉田 ) でき れ ば 一生 そう だ な ?

はい でき れ ば

( 吉田 ) 働き たく ない 描き たく ない と しかたなく 描 い た マンガ が 面白い

天才 だ ! そんな 先生 は ほか に は い ない

う っ

面白い もの を 描 こ う と し ない のに ―

イヤイヤ やっつけ で 描 い てる の に 面白い

僕 は その 才能 に ホレ た ん だ !

吉 田 氏 あんた は 分かって ない

週刊 で 描く こと が どれ だけ 苦しい の か

( 吉田 ) ああ マンガ 家 の 苦しみ は 編集 に は 分から ない

( 平丸 ) 描く の が イヤ な ん だ

今日 こう し て 締め切り に 追わ れ ず ―

マンガ の こと も 考え ず に 解放 さ れ た ―

蒼樹 さん と の 時間 が どれ だけ 楽しかった か

あんた に 分かる か !

今日 と いう 日 は 僕 の 人生 で 一 番 幸せ な 1 日 だった ん だ !

( 蒼樹 の 声 ) 平丸 さん

( 吉田 ) そこ まで 幸せ を 感じ られ た の は

その 前 に マンガ を 描く 苦し み が あった から で は ない の か ?

う っ …

( 吉田 ) マンガ を 描 い て い なかったら

蒼樹 先生 と デート でき て い た だ ろ う か ?

蒼樹 先生 が 会って くれ た の は なぜ だ ?

平丸 君 が 今 まで ―

一生懸命 マンガ を 描 い て き た から じゃ ない の か ?

よく 考えろ なぜ 今日 の 幸せ が 生まれ た の か を

( 平丸 ) う っ …

マンガ を 描き も し ない 平丸 君 と ―

蒼樹 先生 は 手 を つなぎ 一緒に 逃げ て くれ た だ ろ う か ?

( 平丸 ) えっ … 手 ?

手 … つ ない で ませ ん よ ね ?

つなぎ まし た よ

えっ つな い だ ? ウソ いつ ?

フフッ

ええ い そんな の は どう でも いい だ ろ !

僕 が 言い たい の は 仕事 を し て い れ ば ―

また こう いう 幸せ が ある かも しれ ない と いう こと だ !

分かり まし た マンガ は 描き ます

( 吉田 ) おお !

確か に 今 が ある の は マンガ を 描 い て い た から

吉 田 氏 に も 感謝 しよ う

( 吉田 ) 平丸 君 …

( 平丸 ) しかし 僕 は 今日 に 懸け てる ん だ

どう し て も 蒼樹 さん に 伝え たい こと が ある

あっ …

( 吉田 ) やめる ん だ 平丸 君

蒼樹 さん は 永遠 に 憧れ の 人 だ から いい ん じゃ ない の か ?

フラ れ た あ と の こと を 考えろ !

フ … フラ れ たら

( 吉田 ) 君 は マンガ どころ じゃ ない 仕事 など でき なく なる ぞ !

う っ …

吉 田 氏 ! 仕事 と 恋愛 を ご っちゃ に する の は …

人 の 恋心 を 利用 する の は やめ て くれ !

蒼樹 さん に 失礼 だ !

フッ …

( 平丸 ) 僕 は 男 だ

男 なら 結果 が どう で あ ろ う と …

やめろ ! 落ち着け

ダメ だった その とき 夢 も 希望 も なく なる ん だ ぞ !

( 最高 ) 平丸 さ ー ん !

頑張れ 僕 たち が 応援 し て ます から !

平丸 さん 頑張って !

告 ( こく ) れ 平丸 さん !

( 安岡 ) フラ れる の を 恐れる な 俺 なんか 100 回 以上 っす !

そう です よ 平丸 さん ここ で 引 い たら 男 じゃ ない !

( 秋 人 ) いけ 平丸 さん ! ( 香 耶 ) 頑張れ !

( 平丸 ) 初めて 会った 時

キレイ な 人 だ 好き だ って 思い まし た !

つきあって ください !

う っ …

( 蒼樹 ) はい

私 から も お 願い し ます

今日 とても 楽しかった です また 会って ください

う わ あー !

やった ! やった よ 吉 田 氏

( 吉田 ) マジ ? ウソ …

でも マンガ も ちゃんと 描 い て ください

約束 です よ

( 平丸 ) は … はい

これ から 平丸 さん の マンガ ますます 面白く なり そう だ な

おう 負け らん ねえ な

( 服部 ) それ じゃ 今日 は これ で

( 秋 人 ) お 疲れ さま です

( 服部 ) あと これ トレジャー の 最終 候補 作 だ

( 最高 ) はい 見 させ て もらい ます

( 服部 ) 実は この 中 に とんでもない 作品 …

僕 の 目 から 見 たら すぐ に 連載 に できる 作品 が 1 つ ある

( 2 人 ) えっ ?

( 服部 ) 10 話 分 まとめ て 送って き てる ん だ が ―

まるで 君 たち を 見 て いる よう だ

いや 君 たち 以上 か

は … 早く 読 ん で みよ う ぜ

おう まず は その 10 話 作品

服部 さん が そこ まで 推す 作品 って …

( 秋 人 ) 「 シンジツ の 教室 ( きょうしつ ) 」

いったい どんな 話 な ん だ

♪ ~

~ ♪

( 服部 ) とてつもない 新人 が 現れ た

( 吉田 ) 評価 は 分かれる ぞ

( 服部 ) で も きっと 亜城 木 君 たち を 脅かす 存在 に なる

( 吉田 ) 次回 「 狙い と 評価 」

つぎはぎ の 夢 は 許さ れる の か ?



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( 瓶子 ( へいし ) ) それ で は 続き まし て ―

連載 50 回 「 PCP - 完全 犯罪 党 - ( ピーシー ピー かんぜん はん ざ いとう ) 」 の 亜城 木 ( あ しろ ぎ ) 先生

前 へ お 願い し ます

( 新妻 ( に い づま ) エイジ ) ハア … 蒼樹 ( あおき ) 先生 が 来 られ ない の は 残念 です

( 平丸 一也 ( ひら まる かず や ) ) かわいそう な ユリ タン

連載 50 回 目 前 で 打ち切る なんて …

( 佐々木 ( さ さき ) ) 二 人 と も 本当 に よく やって くれ た おめでとう

( 真 城 最高 ( ま しろ もり たか ) ) ありがとう ございます

( 高木 秋 人 ( た かぎ あき と ) ) あ … ありがとう ございます

何 泣 い てん だ よ

( 秋 人 ) うれしい から に 決まって る じゃ ん

( 瓶子 ) で は 別室 で 記念 撮影 を お 願い し ます

( カメラマン ) お 一 人 ずつ も 撮り ま しょ う か ?

あっ …

いえ

僕 たち は 二 人 で 亜 城木 夢 叶 ( む と ) な の で

( カメラマン ) 撮り ます

( カメラ の シャッター 音 )

♪ ~

~ ♪

( 平丸 ) そんな バカ な

連載 なんて ねら え ませ ん よ

ラブ フェスタ で 1 位 を 取れ なかった ん です から

( 吉田 幸司 ( よし だ こうじ ) ) 2 位 なら 十 分 ねら える 範囲 だ

1 位 で なけ れ ば 大 ヒット は 無理

2 位 で は 「 ONE PIECE ( ワンピース ) 」 を 越える の は 到底 無理

大きく 出 た な

( 平丸 ) やる なら 大 ヒット

次 の 作品 で 一生 描か ず に 済む くらい ―

稼 げ る もの しか 描か ない

( 吉田 ) 平丸 君 楽 しよ う と し て は ダメ だ

マンガ と いう もの は ―

ね ち っこ く やって いって はじめて 評価 さ れる もの だ

それ に そんな すごい 作品 は 君 に は 無理 だ

大体 君 の 作品 は ギャグ マンガ だ と 何度 も …

( 平丸 ) ああ しかたない !

「 僕 ( ぼく ) に は 通 ( つう ) じ ない 」 で 連載 ねらい ます

( 吉田 ) おお ( 平丸 ) その 代わり

蒼樹 さん と の お 茶会 を 許し て くれ ます よ ね ?

分かった いい だ ろ う

ヘヘッ

( 吉田 ) … で その お 茶会 な ん だ が

僕 も 同伴 しよ う

は あ ? 何 です か それ は !

よく 聞け

出 た よ “ よく 聞け ”

大体 平丸 君

蒼樹 先生 と 一 対 一 で 会話 できる の か ?

ガ …

蒼樹 先生 も その ほう が 安心 する

いや 最初 から 一 対 一 は 避ける

そう だ 山 久 ( やま ひさ ) も 呼 ん だ ほう が いい な

その 気配り が また 女心 を くすぐる

( 平丸 ) 分かり まし た …

( 安岡 ( やす おか ) ) ラブ フェスタ ケツ から 2 番 す か

( 服部 雄二郎 ( はっと り ゆうじ ろう ) ) やっぱり 恋愛 経験 が ない と きつい って こと か

( 福田 真 太 ( ふく だ しん た ) ) うる せ え や 広島 の ロミオ だ って …

… て 蒼樹 嬢 も 男 と つきあった こと ない はず で

( 野中 ( の なか ) ) や っぱ あれ っす よ 読 ん でる 本 の 違い

先生 マンガ しか 読ま ない から

野中 て め え は ひと言 多い ん だ よ !

なあ 福田 君 そんな カリカリ し ない で

( 福田 ) 何 す か 雄二郎 さん ケツ から 2 番 な の に 二 ヤ け て

ニヤ け たく も なる よ

「 ロード レーサー GIRI ( ギリ ) 」 アニメ 化 決定 だ

( 福田 ) え えっ ! ( 安岡 ) マジ っす か ?

( 雄二郎 ) ああ 秋 くらい から だ

細かい こと は まだ 決まって ない が ―

やる こと だけ は もう 決定 だ

( 野中 ) ああ 先生 おめでとう ござい ます !

( 安岡 ) アシ 代 アップ お 願い し ま ー す !

それ じゃ 原稿 もらって く よ お 疲れ さま

( 安岡 ) ここ まで 頑張って 苦労 し た かい が あった !

( 福田 ) 雄二郎 ! … さん

趣味 の バイク を 生かし た 作品 を 描く …

きっかけ を くれ た の は あんた だ

ありがとう ございます

おいおい らしく ない こと する な よ

( 福田 ) チッ 素直 じゃ ねえ な ( 雄二郎 ) どっち が

えっ 「 ロード レーサー GIRI 」 アニメ 化 です か ?

すごい な 福田 さん

( 服部 哲 ( はっと り あき ら ) ) まあ 君 たち に とって は 悔しい かも しれ ない が …

( 最高 ) それ より 次 の 打ち合わせ し ま しょ う

えっ ?

たしか 6 年生 に なった ところ から だ よ な ?

うん

( 服部 ) どう し た ん だ ? ( 最高 ・ 秋 人 ) はい ?

いや ほか の 作品 の アニメ 化 の 話 を 聞い て も ―

以前 と 違って 君 たち らしく ない 反応 だ

僕 たち は 僕 たち です から

焦ら ず に やって い こ う と

もちろん アニメ 化 を あきらめ た わけ じゃ あり ませ ん

今 は 「 PCP 」 を 少し でも 上 に

まず 「 CROW ( クロウ ) 」 の 上 に いく の を 目標 に

そう し ながら 僕 は もっと 描く スピード を 上げ ます

( 秋 人 ) 時間 の 限り いろいろ な こと に 興味 を 持って ―

挑戦 し ながら チャンス が 来 た とき

( 最高 ) “ これ だ ” と いう の が 来 た とき に 備え て …

力 を ため て おく

僕 たち まだ 21 です から

そう か いい 心がけ だ と 思う

( 秋 人 ) ありがとう ございます

ああ そう だ 打ち合わせ の 前 に もう 1 つ 話 が …

( 2 人 ) ん っ ?

( 高木 香 耶 ( た かぎ かや ) ) トレジャー の 審査 員 ?

すごい わ ね 連載 1 年 以上 続 い て 人気 も 上々

もう すっかり ジャック 作家 って 感じ じゃ ない

… に し て も 審査 員 って 器 じゃ ない のに な

1 年 連載 し た 作家 に は ―

回って くる システム な ん だ から しかたない よ

でも 自分 たち で ライバル 選ぶ って どう よ ?

そこ まで 余裕 の ある 立場 じゃ ない だ ろ

それ は そう だ けど …

( 秋 人 ) ひょっとしたら “ 新人 は どんどん 出 て くる ぞ ”

“ うかうか し てん な よ ” って いう 編集 部 の 警告 な の かも な

プロ の 世界 って 厳しい わ ねえ

( 最高 ) そう だ と し て も ―

今 の 俺 たち は 「 PCP 」 を しっかり 描き 続ける しか ない ん だ

そして 実力 を つけ て ―

いずれ “ これ だ ” って いう 連載 を もう 1 本

おう そう だ な

あっ もう 何 か アイデア ある の ?

うーん 具体 的 に は まだ だ けど なんとなく 方向 性 は 見え てる

方向 性 って ?

( 秋 人 ) だ から まだ 具体 化 でき て ない って

いい から 言って みろ よ

方向 性 だけ でも 聞い て おい た ほう が ―

秋 人 ( シュー ジン ) 1 人 で 考える より いい だ ろ

うん … 俺 が 考える に ―

「 ジャック 」 で 大 人気 に なる の は 王道 バトル マンガ だ けど ―

今 から それ を やって も ダメ って 思う わけ

( 最高 ) 俺 たち が 王道 に 向 い て ない って ずっと 前 から 分かって る だ ろ

そう じゃ なく て

王道 バトル は 1 つ の 時代 を 築 い た けど ―

次 の 時代 を 作る の は 新しい マンガ って 意味

… で 俺 が 考える の は ―

邪道 バトル !

なんか カッコいい 言い 方

確か に 言い 方 は …

「 ジャック 」 で バトル マンガ は ウケ る

しかし 王道 バトル で は 過去 の 名作 の 上 に は いけ ない

そこ で 邪道 バトル

秋 人 さん ステキ !

( 秋 人 ) 例えば 殴る 蹴る の ない 特殊 能力 や 技 も 出さ ない ―

でも グイグイ 引き込ま れる よう な

… で 具体 的 に は ?

う っ ! あっ いや あの …

だから 具体 的 に は まだ …

ああ …

( 小杉 達朗 ( こ すぎ たつ ろう ) ) おはよう ございます

おお 早い な 小杉

( 小杉 ) はい 配属 さ れ て から 毎日 仕事 が 楽しく て

つい 早く 目 が 覚め ちゃ う ん です よ

( 服部 ) そう か 頑張 れよ

は い ん っ ?

( 服部 ) ああ すま ん すぐ 片づける

( 小杉 ) これ って トレジャー の 原稿 です よ ね ?

( 服部 ) ああ

今月 は うち の 班 が 担当 だ から 読み返し て た ん だ

ハハッ

( 平丸 ) う …

う う …

う っ う う …

( 蒼樹 紅 ( こう ) ) お 待た せ し まし た

いやいや 待って ない です

蒼樹 さん を 待って る の は 楽しい ので あっという間 …

( 蒼樹 ) すみません 支度 に 手間取って しまって

でも ビックリ し まし た

待ち合わせ より 1 時間 も 早く 電話 が 来 て ―

わざわざ 迎え に まで

いいえ こちら こそ 勝手 に 来 て しまって …

さあ さあ 狭い とこ です が

フフッ ありがとう ございます

( 平丸 ) あっ あの …

何 でしょ う ?

蒼樹 さん 正直 に 答え て もらい たい

はい ?

( 平丸 ) 吉 田 氏 の 息 が どの くらい …

吉 田 氏 から 僕 と 会ったら “ こう 言って くれ ” と ―

指示 が 出 て いる はず

( 蒼樹 ) いいえ ( 平丸 ) えっ 何 も ?

( 蒼樹 ) はい ( 平丸 ) 本当 に ?

( 蒼樹 ) 山 久 さん に は “ 平丸 先生 が また すぐ 連載 できる よう に ― ”

“ 励まし ま しょ う ” と 言わ れ まし た けど …

( 平丸 の 声 ) やはり 罠 だった ん だ 3 人 がかり で 僕 を …

( 吉田 ) お 茶会 の とき は ―

平丸 に 連載 ねらう よう に よろしく 頼む よ

( 山 久 雅和 ( まさか ず ) ) 平丸 と は 連載 目指す よう に 話 を …

はい

( 平丸 の 声 ) ヒイイ

( 平丸 ) 恐ろしい … ( 蒼樹 ) うん ?

( 平丸 ) 蒼樹 さん 今日 は お互い の 担当 を 交え ―

4 人 で 僕 の マンション と いう 約束 で し た が …

( 蒼樹 ) はい

( 平丸 ) 二 人 で カフェ と か で は ダ … ダメ でしょ う か ?

えっ ?

( 平丸 ) それ が 無理 でし たら 僕 は 帰り ます

えっ どう し た ん です か ?

( 平丸 ) で も もし 二 人 だけ で お茶 し て もら える なら …

携帯 の 電源 を 切って ください !

あっ …

そろそろ 平丸 君 の 所 へ 行く と する か

( 山 久 ) おかしい な

あっ ? どう し た ?

蒼樹 さん 携帯 の 電源 切って る みたい で

家 の ほう も 留守 電 に なって る し

おい 困る ぞ

いまさら 蒼樹 先生 の 気 が 変わった なんて こと を …

( 山 久 ) いえ 蒼樹 さん も 乗り気 で ―

今日 を 楽しみ に し て いる みたい で し た けど

( 電話 案内 ) お 客 様 が お かけ に なった 番 号 は

電波 の 届か ない 場所 に おら れる か ―

電源 が 入って い ない ため かかり ませ ん

( 吉田 ) 平丸 に も つながら ない

えっ 両方 と もって …

( 吉田 ) 駆け落ち

いや 平丸 が 蒼樹 先生 を 拉致 ( らち )

え えっ ?

行く ぞ 山 久 これ は 事件 だ !

( 山 久 ) あの … 行く って どこ へ ?

( 吉田 ) 平丸 君 は 俺 たち を 出し抜き ―

蒼樹 先生 と 二 人 で 会って る に 違いない

そこ だ

二 人 と も 立派 な 大人 じゃ ない です か

別に 会って も …

やつ は 本気 で 蒼樹 先生 と の 結婚 を ねらって いる ん だ

ダメ な ん です か ?

ダメ に 決まって る だ ろ ! そんな こと に なれ ば …

平丸 一也 は もう 一生 マンガ を 描か ない

蒼樹 先生 に 稼 い で もらい ―

自分 は ダラダラ 遊 ん で 生きる 算段

そんな あっ …

早く しろ

僕 は 遠慮 し ます 人 の 恋 路 の 邪魔 を し たく ない ので

( 吉田 ) そう か

まあ 平丸 君 が やら かし てる こと だ

担当 の 俺 が 始末 を つけ ね ば な

湾岸 線 を 走行 中 か

恐らく 蒼樹 先生 を 助手 席 に 乗せ て

生意気 な

( 吉田 ) いや … ヤバ い ぞ ( 山 久 ) えっ ?

( 吉田 ) もし 蒼樹 先生 に 告白 し よ う もの なら ―

もっと 恐ろしい こと に …

え えっ !

お 気 を つけ て

( 平丸 ) すみません 突然 変 な お 願い し て

いえ こんな とき に ―

お 仕事 の 電話 って いう の も な ん です もの ね

あっ … フフッ

もう 追いつ い た ぞ ヘヘヘッ 愚か な や つめ !

あっ !

ふ … 福田 君 何 し てる ん だ !

えっ ? あっ 吉 田 さん !

( ブレーキ 音 )

どう いう こと な ん だ この ドイツ 車 は たしか 平丸 君 の

ちょっと 前 に 俺 の 所 に 来 て ―

“ 10 万 で 売る から その 代わり 今日 1 日 ― ”

“ ドライブ し て くれ ” と 言わ れ た っす

あっ …

じゃあ やつ は …

新車 買った みたい っす よ

なんか “ 今日 の ため に ” って 言って まし た

相変わらず です ねえ 平丸 先生

あ … ああ

( 吉田 の 声 ) クソッ 今日 の 平丸 は ひと 味 違う な

新車 まで 買う 意気込み も

マズ い 非常に マズ い ぞ これ は

なんとか し なけ れ ば !

えっ 平丸 さん が 行方 不明 ?

ああ

吉 田 さん から 逃げ て 蒼樹 嬢 と お茶 し てる らしい ん だ が

ど っか 心当たり ある か ?

ハア なん だ そう いう こと です か

でも どう し て 福田 さん が ?

( 福田 ) 吉 田 さん から 協力 を 頼ま れ た って の も ある が …

平丸 さん の こと 応援 し て やり て えん だ

あと 蒼樹 嬢 と ―

一 対 一 じゃ 何 しでかす か って 心配 も ある が な

そう です ね

( 香 耶 ・ 秋 人 ) フフッ

( 最高 ) で も どこ に 行った か なんて 誰 に も 分かる わけ ない し

( 秋 人 ) うーん

さすが に ヒント が お 茶 と デート だけ じゃ ね

すみません 福田 さん 僕 たち に も …

( 秋 人 ) 待て よ ! たしか … ( 香 耶 ) えっ ?

( 最高 ) 福田 さん お 待た せ し まし た

おう 何 か 分かった か ?

( 最高 ) この 前 の 読み切り です

( 福田 ) 読み切り ? ( 最高 ) はい

( 最高 ) 平丸 さん の 作品 も 蒼樹 さん の 作品 も ―

デート シーン は 青山 ( あお やま ) の カフェ です

( 福田 ) なるほど しかし そんなに 単純 か ?

( 安岡 ) 平丸 さん でしょ ? 単純 っす よ

でも もう ここ ぐらい しか 思いつく 所 は …

( 福田 ) 分かった 行って みる

蒼樹 嬢 を 道連れ に 無理 心中 と か さ れ て も 困る し な

( 最高 ) 心中 ? 何 言って る ん です か !

いや 俺 も そう 思う ん だ が 吉 田 さん が

( 吉田 ) もし 蒼樹 先生 に フラ れ でも し たら ―

平丸 君 は 再起 不能 に なる !

( 福田 ) … なんて 言う から さ 吉 田 さん かなり 真剣 だった し

じゃあ とりあえず デート シーン の こと は 伝え て おく

じゃあ な

( 秋 人 ) 心中 って … まさか 蒼樹 さん と 平丸 さん が ?

なんで そんな こと に

( 香 耶 ) 思い詰め て た の ね ( 秋 人 ) 何 を だ よ ?

2 人 と も 連載 終わった じゃ ん

その くらい で ?

ああ …

最高 ( サイコー )

( 平丸 ) そう です か !

蒼樹 さん は やっぱり 青 です か 僕 は 黄色 が 好き だ な

そう な ん です か

( 平丸 ) はい

う っ …

( 蒼樹 ) あっ ( 平丸 ) う っ !

( 平丸 の 声 ) 告白 する ん だ

わざわざ この 日 の ため に 新車 を 買い プレゼント まで …

( バイク の エンジン 音 ) ( 平丸 ) うん ?

( 平丸 の 声 ) 吉 田 氏 !

見つけ た ぞ 平丸 !

( 平丸 ) 蒼樹 さん 行き ま しょ う !

えっ まだ お茶 が …

( 平丸 ) マスター 勘定 は ここ に 釣り は 要ら ない !

あっ …

( 平丸 ) 急ぎ ま しょ う ! 吉 田 氏 が 追って き た ん です

えっ 吉 田 さん が ?

( 平丸 の 声 ) クソッ 町 中 ( まち なか ) で は バイク に 追いつか れる

( 平丸 ) 蒼樹 さん 車 を 捨て ます

えっ ? でも この 車 買った ばっかり って それ に …

蒼樹 さん と ドライブ でき た ん だ 安い もん です

さあ 早く !

あっ …

フッ やっと あきらめ た よう だ な あっ ?

歩道 橋 に 上がる つもり か

ハイヒール で 走って 大丈夫 です か ?

はい 大丈夫 です

なんか いい です

“ なんか いい ” って 言い まし た ?

( 蒼樹 ) はい こんな の 初めて で

恋愛 ドラマ の 主人公 みたい で なんか いい です

う っ …

( 吉田 ) 平丸 君 逃げ て も ムダ だ !

( 平丸 ) よ … 吉 田 氏

… て か なんで あんた が 追いかけ て くる ん だ !

( 吉田 ) 心配 だ から に 決まって る だ ろ !

( 平丸 ) ウソ を つけ あんた は 自分 の 出世 の ため に ―

僕 に マンガ を 描か す こと しか 考え て ない

( 吉田 ) それ の どこ が 悪い !

( 平丸 ) すんなり 認める の か !

僕 は 当分 休み たい ん だ 放ってお い て くれ

今日 の お 茶会 だって …

蒼樹 さん ラブ フェスタ 1 位 おめでとう ございます

( 蒼樹 ) 平丸 さん も 2 位 じゃ ない です か

一緒に 連載 頑張り ま しょ う ね ウッフン

… て か そう いう 筋書き だった と 蒼樹 さん から 聞い た ぞ !

僕 を みんな で ハメ る つもり だった な !

( 蒼樹 の 声 ) そこ まで 細かく は …

何 を 言って る か 分から ない が 君 は 連載 を ねら える !

マンガ 家 と し て 幸せ な こと じゃ ない か

( 平丸 ) 描き たく ない と 言って る じゃ ない か

“ 2 年 は 休 みたい ” と

( 吉田 ) 2 年 は 長 すぎる !

「 僕 に は 通じ ない 」 は 連載 で 伸びる タイプ

( 蒼樹 ) そう です よ 平丸 先生

連載 の チャンス を 逃す の は よく ない です よ

えっ … あっ はい そう です ね

( 吉田 ) いい か 平丸 君 よく 聞け

出 た よ “ よく 聞け ” 聞き たく ない !

( 吉田 ) いや 聞い て くれ

今 から 言う こと は 本当 の 気持ち だ

つまり いつも は ウソ 偽り だらけ !

( 吉田 ) そこ は 否定 せ ん

しろ よ !

君 は ―

2 ~ 3 年 に 一 度 の 逸材 な ん だ !

10 年 と か じゃ ない の か

ああ 2 ~ 3 年 だ うぬぼれる な

そこ だけ は ウソ つい て も いい ん じゃ ない か ?

( 吉田 ) 君 は 仕事 が 嫌い そう だ な ?

ああ そう だ 働き たく ない 描き たく ない

( 吉田 ) でき れ ば 一生 そう だ な ?

はい でき れ ば

( 吉田 ) 働き たく ない 描き たく ない と しかたなく 描 い た マンガ が 面白い

天才 だ ! そんな 先生 は ほか に は い ない

う っ

面白い もの を 描 こ う と し ない のに ―

イヤイヤ やっつけ で 描 い てる の に 面白い

僕 は その 才能 に ホレ た ん だ !

吉 田 氏 あんた は 分かって ない

週刊 で 描く こと が どれ だけ 苦しい の か

( 吉田 ) ああ マンガ 家 の 苦しみ は 編集 に は 分から ない

( 平丸 ) 描く の が イヤ な ん だ

今日 こう し て 締め切り に 追わ れ ず ―

マンガ の こと も 考え ず に 解放 さ れ た ―

蒼樹 さん と の 時間 が どれ だけ 楽しかった か

あんた に 分かる か !

今日 と いう 日 は 僕 の 人生 で 一 番 幸せ な 1 日 だった ん だ !

( 蒼樹 の 声 ) 平丸 さん

( 吉田 ) そこ まで 幸せ を 感じ られ た の は

その 前 に マンガ を 描く 苦し み が あった から で は ない の か ?

う っ …

( 吉田 ) マンガ を 描 い て い なかったら

蒼樹 先生 と デート でき て い た だ ろ う か ?

蒼樹 先生 が 会って くれ た の は なぜ だ ?

平丸 君 が 今 まで ―

一生懸命 マンガ を 描 い て き た から じゃ ない の か ?

よく 考えろ なぜ 今日 の 幸せ が 生まれ た の か を

( 平丸 ) う っ …

マンガ を 描き も し ない 平丸 君 と ―

蒼樹 先生 は 手 を つなぎ 一緒に 逃げ て くれ た だ ろ う か ?

( 平丸 ) えっ … 手 ?

手 … つ ない で ませ ん よ ね ?

つなぎ まし た よ

えっ つな い だ ? ウソ いつ ?

フフッ

ええ い そんな の は どう でも いい だ ろ !

僕 が 言い たい の は 仕事 を し て い れ ば ―

また こう いう 幸せ が ある かも しれ ない と いう こと だ !

分かり まし た マンガ は 描き ます

( 吉田 ) おお !

確か に 今 が ある の は マンガ を 描 い て い た から

吉 田 氏 に も 感謝 しよ う

( 吉田 ) 平丸 君 …

( 平丸 ) しかし 僕 は 今日 に 懸け てる ん だ

どう し て も 蒼樹 さん に 伝え たい こと が ある

あっ …

( 吉田 ) やめる ん だ 平丸 君

蒼樹 さん は 永遠 に 憧れ の 人 だ から いい ん じゃ ない の か ?

フラ れ た あ と の こと を 考えろ !

フ … フラ れ たら

( 吉田 ) 君 は マンガ どころ じゃ ない 仕事 など でき なく なる ぞ !

う っ …

吉 田 氏 ! 仕事 と 恋愛 を ご っちゃ に する の は …

人 の 恋心 を 利用 する の は やめ て くれ !

蒼樹 さん に 失礼 だ !

フッ …

( 平丸 ) 僕 は 男 だ

男 なら 結果 が どう で あ ろ う と …

やめろ ! 落ち着け

ダメ だった その とき 夢 も 希望 も なく なる ん だ ぞ !

( 最高 ) 平丸 さ ー ん !

頑張れ 僕 たち が 応援 し て ます から !

平丸 さん 頑張って !

告 ( こく ) れ 平丸 さん !

( 安岡 ) フラ れる の を 恐れる な 俺 なんか 100 回 以上 っす !

そう です よ 平丸 さん ここ で 引 い たら 男 じゃ ない !

( 秋 人 ) いけ 平丸 さん ! ( 香 耶 ) 頑張れ !

( 平丸 ) 初めて 会った 時

キレイ な 人 だ 好き だ って 思い まし た !

つきあって ください !

う っ …

( 蒼樹 ) はい

私 から も お 願い し ます

今日 とても 楽しかった です また 会って ください

う わ あー !

やった ! やった よ 吉 田 氏

( 吉田 ) マジ ? ウソ …

でも マンガ も ちゃんと 描 い て ください

約束 です よ

( 平丸 ) は … はい

これ から 平丸 さん の マンガ ますます 面白く なり そう だ な

おう 負け らん ねえ な

( 服部 ) それ じゃ 今日 は これ で

( 秋 人 ) お 疲れ さま です

( 服部 ) あと これ トレジャー の 最終 候補 作 だ

( 最高 ) はい 見 させ て もらい ます

( 服部 ) 実は この 中 に とんでもない 作品 …

僕 の 目 から 見 たら すぐ に 連載 に できる 作品 が 1 つ ある

( 2 人 ) えっ ?

( 服部 ) 10 話 分 まとめ て 送って き てる ん だ が ―

まるで 君 たち を 見 て いる よう だ

いや 君 たち 以上 か

は … 早く 読 ん で みよ う ぜ

おう まず は その 10 話 作品

服部 さん が そこ まで 推す 作品 って …

( 秋 人 ) 「 シンジツ の 教室 ( きょうしつ ) 」

いったい どんな 話 な ん だ

♪ ~

~ ♪

( 服部 ) とてつもない 新人 が 現れ た

( 吉田 ) 評価 は 分かれる ぞ

( 服部 ) で も きっと 亜城 木 君 たち を 脅かす 存在 に なる

( 吉田 ) 次回 「 狙い と 評価 」

つぎはぎ の 夢 は 許さ れる の か ?

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