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言語の習得にはどれくらいの時間がかかるのか?

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言語の習得には、要因となっている鍵が大きく3つあります。学習者の姿勢、費やすことができる時間、そして言語に対する学習者の注意力です。では、学習者が意欲的な姿勢を示しており、言語に対しても高く妥当な注意力がありり、さらに学習者の注意力を啓発する学習法をもってすると仮定するならば、どれくらいの時間が必要なのでしょうか?
FSI (米国のForeign Service Institute)は、英語話者とっての他言語の難易度によってグループ分けをしています:
● グループ1: フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、ポルトガル語、ルーマニア語、スペイン語、スワヒリ語
● グループ2: ブルガリア語、ビルマ語、ギリシャ語、ヒンディー語、ペルシャ語、ウルドゥー語
● グループ3: アムハラ語、カンボジア語、チェコ語、フィンランド語、ヘブライ語、ハンガリー語、ラオス語、ポーランド語、ロシア語、セルビア・クロアチア語、タイ語、トルコ語、ベトナム語
● グループ4: アラビア語、中国語、日本語、韓国語
FISは言語能力の基準として5つのレベルを設定しています:
1. Elementary proficiency (初歩レベル)。ありふれた伝播ニーズや最低限の礼儀の要件を満たすことができるレベル。
2. Limited working proficiency (制限付実務レベル)。ありふれた社会的な需要や制限付きの実務要件を満たすことができるレベル。
3. Minimum professional proficiency (最低実務レベル)。十分に正しい文章構造と語彙に基づいた発話能力を有し、ほとんどの実務的、社会的、専門的な話題に関する会話に参加することができるレベル。
4. Full professional proficiency (完全実務レベル)。一般的に適切な事柄から専門的な要件に至るまで全てのレベルで流暢かつ正確にその言語を使うことができるレベル。
5. Native or bilingual proficiency (ネイティブまたはバイリンガルレベル)。教養のあるネイティブスピーカーに同等するほどの発話スキルを有しているレベル。
この基準では、レベル2で基本的な発話の流暢さを満たしているといえるでしょう。
FSIのリサーチは、グループ1の言語であるなら基本的な流暢さに達するまでに480時間、グループ2~4の言語では720時間ほどかかると示しています。
1日10時間を言語学習に費やせることができるなら、易しい言語において基本的な流暢さに達するには48日、難しい言語においては72日ほどかかることになります。休息を取る日を考えると、これは2ヶ月または3か月に相当します。1日5時間しか費やせない場合にはこの倍かかることになります。
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1日10時間は合理的なのか? 合理的になり得ます。例となる1日を見てみましょう。
8~12時: リスニング、リーディング、LingQやAnki、またはその他のシステムを使った語彙復習を交互に行う。
12~2時: 言語を聞きながら休息、運動、昼食を取る。
2~3時: 文法の復習
3~4時: 書く
4~5時: Skypeを使って、または地元のネイティブと実際に話す。
5~7時: 休息
7~10時: その言語で映画や音楽を楽しんだり、その言語を話す友人と出かけたり、可能な状況に応じてその言語とともにリラックスする。
ある程度の言語には温める時間が必要であり、私たちが近頃学習するものは1ヶ月だけではピンとこないことがしばしばです。その一方で、集中的な学習法にはその利点もあります。この集中的なプログラム、または似たようなものに付いていく人は、易しい言語であれば2ヶ月で、難しい言語であっても3ヶ月で基礎会話が流暢にできるレベルに達することができると私は確信しています。
レベル2からレベル4に到達するには、または完全にプロの流暢さを習得するにはまた少し時間がかかるでしょう。おそらくこの2倍の時間がかかるかと思います。

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